【D】DSH試験に向けて年内最後の挑戦!~スパルタ先生との再会~

今日からまた新しい日々の始まりです。試験に向けて、ドイツ語学校にまた通い始めることにしました。今回は、初日のクラスの様子について書きます。

僕は今回、4週間の夕方コース(Abendkurs)に通うことにしました。本当は、以前もお世話になっていたDSH試験合格を目標にした「集中コース(Intensivkurs)」に参加したかったのですが、定員オーヴァーのため、入学を断られてしまったのでした。クラスの授業料も以前と比べて値上げもしており、さらに転職を2回も経験したり、生活リズムも収入も安定せぬまま気が付けば6月を迎えてしまったのでした。集中コースに入れなかった際に、もう自力で勉強しようと心に決めていました。しかし、ほとんど毎日バイエルン州立図書館に通うものの、正直あまりモチヴェーションを高く保て切れず、仕事疲れで、仕事がない日は丸1日寝てしまうということもありました。以前は夜勤の仕事を終えて、そのまま語学学校に行くということをしていましたが、高い授業料を支払っていたし、気合が入ったのでしょう。どうにか無遅刻無欠席の皆勤で頑張り切れました。あと、やはりハイスコアでの合格を目指すため、自分自身の弱点は、プロに指摘してもらって改善した方が良いだろうということで、今からでも入れそうなコースはありませんかと再度ドイツ語学校に赴き、唯一の選択肢だった夕方コースに申し込んだのでした。

実は夕方コースは、僕はあまり気乗りがしていませんでした。以前参加していたというクラスメイトから良くない噂を聞いていたからです。僕はこの学校での状況は知りませんが、一般的に確かに夕方コース自体に対してあまり良くないと思っています。理由は、参加者の層と時間にあります。夕方のコースに参加する人たちは、午前中や日中何かがあって来れない人たち…つまり、働いた後に来ている、学生さんで授業後に来ている場合が多いのです。そして、夕方の時間なので、生徒も先生たちも、基本的にお疲れモードであることが多いのです。そして、クラスの時間も短いですし、僕が今回お世話になっているコースは、平日毎日行われるコースではありません。日数、時間ともに少ないのです。一応、普通の語学学校とは少し違う、アカデミックな方向を目指す人たちが集まる語学学校なので、どんな雰囲気なのか、自分自身で身をもって体験してみることにします。

今回、僕にとって早速幸運だったことは、担当の先生が以前にもお世話になった大好きな先生だったことです。僕がこれまで色んな語学学校でお世話になった中で「最高!」と思っている先生に当たったのです。彼女と会うのは実に半年ぶりなのですが、教室に入って目が合った瞬間、僕のことをきっと覚えてくれていたのでしょう。優しくにっこり微笑みかけてくれました。

授業が始まり、先生が「さぁ、今日からこのクラスに新しい生徒たちが入って来ています!簡単に自己紹介をしてもらいます!」と言い、まさに今日から新たにクラスに加盟した生徒たちの自己紹介が始まりました。クラス自体、既に開講からフルで申し込んでいる参加者が20名以上いて、僕のような「後半の4週間だけ」途中参加する生徒が5人もいるようでした。

自己紹介は妙なポジションから当てられ、明らかに僕は飛ばされているような感じでしたが、最後の1人となり、さぁ自己紹介をしようかと思ったら、ついに自己紹介タイムは終了しました。とある生徒たちが、「先生!彼も今日から来た新しい人だと思います!」と僕のことを指して言ってくれましたが、先生からは冷たく「私、彼のことはよく知っているから自己紹介は要らないわ。私は一度受け持った生徒のことは忘れません!」と言われたのでした。いや、あなたが僕を覚えてくれていても、他の生徒たちは僕のこと知りませんやん!とは思いましたが、僕の自己紹介はそのまま省略されました(笑)

授業を開始する前に、先生は「皆さんネームカードありますか?無い人はここから取ってください。ごめんなさい、長い休暇明けであなたたちの名前を忘れてしまったわ!」と言って、全員がネームプレートを準備しました。なるほど、この先生は長い休暇だったようで、以前少々このクラスを担当し、今日からまたこのクラスを再度受け持たれる、と。どうやら担当の先生がこれまで4回も変わっていたようで、それぞれの先生がどこまで教えてのか、どのプリントが配られたのかなどもあまり連携が取れていなさそうでした。僕は今日から同じ先生に、クラスの最後までお世話になれるのはラッキーと思ったのでした。

授業では、先週までに行われた内容であろう復習と、今日からは新しいテーマである「Medizin(医学)」について学習しました。C1レヴェルのコースではいわばメインとも言えるようなテーマです。複雑な単語や、専門用語が多く登場し、テキストも結構難解な内容が多い分野です。

グループワークをしていて、他のクラスメイト達と少し話したところ、クラスメイト達はどうやら医学部を志す人たちが多いようでした。そして、クラスメイト達のほとんどは、ウクライナからの難民の現役学生たちのようでした。どうやら母国の大学でリモート授業を午前中や日中に受けながら、夕方ドイツ語の勉強をして、ドイツの大学に編入または進学を目指しているということでした。あとちらほら、会社勤めをしている感じの人、見るからに結構年齢層が高い人たちも見受けられました。DSH試験に挑戦する人たちがかなり多いようで意外でした。

初日の授業を終え、当初想像していたようなクラスの雰囲気とは違って安心しました。授業数がかなり少ないということもあり、宿題が多いクラスのようです。僕は事前にメッセージが入っていた宿題はやっていたので、授業終わりに先生に提出しました。

先生は「他に宿題やった人は?…え?!3人だけ?!あらそう、私の作業時間が少なくて済んで良いわ!」と嫌味を吐き捨てて帰りました。他の生徒たちが宿題を出していないようで、僕はちょっと得意げになっていました。

僕の今回のクラスでのミッションは、「スパルタ先生」の宿題を全てこなすことです。彼女に以前お世話になった際、本当に後悔していることは、宿題を全てこなせなかったことでした。夜勤の仕事をしていて、集中コースに参加するのはしんどかった…などという言い訳はしたくないですし、現にもっときっちりとやっていれば良かった、と悔いています。

僕は彼女が「過去最高の先生」と思っている理由は、生徒への面倒見の良さです。宿題は多いですが、きっちり細かく採点をしてくださり、徹底的に間違いを分析して相談にもかなり乗ってくださいます。僕が過去に夜勤の仕事中に宿題をやり、ポータル上で早朝5時くらいに宿題を提出したら、20分後くらいに添削された課題が返って来て驚いたこともありました。以前のクラスでも、先生は「あなたの文章は本当に凄く良くなった!」「素晴らしい!その表現是非試験でも使ってね!」など、生徒たちの成長を心から喜んでくださる人なのです。

というわけで、そんな素晴らしい先生の授業、そしてご指導を無駄には出来ない!ということで、短い夕方コースではありますが、本気を出して頑張って行きます。

試験も申込ました。オッサンの挑戦は続く…。

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