本日より3ヵ月間、ドイツでは非常に魅力的な政策が実施されます。今回は、その記念すべき第1日目の様子について書きます。
以前の別の記事でも紹介しました通り、本日より3ヵ月間の期間限定ではありますが、ドイツでは公共交通機関の利用が1ヵ月間たったの9ユーロで乗り放題となりました。この9ユーロで乗り放題となることから、通称・9ユーロチケット(ドイツ語発音では「ノインオイロティケット」)と呼ばれています。
2022年6月1日から利用可能な9ユーロチケットは、もう既に1週間以上前くらいの段階で購入可能にはなっていましたが、僕は利用開始初日である本日購入致しました。
夜勤を終えて帰宅する際に、早速「9ユーロチケット」1回目の利用をしました。このように券売機で購入する場合は、名前を記入する欄があるので、必ず乗車前に名前を記入しておく必要があります。このチケットは、ドイツで販売されている他の一部定期券のように、他人に貸与・転売することが出来ない性質のものなので、検札が来た際は、チケットの他に身分証も確認されることがあるので、注意が必要です。
9ユーロチケットは、ざっと3種類の買い方があります。
- 駅の券売機で購入
- オンラインチケット購入
- アプリで購入
注意すべき点は、「オンラインチケット」です。これはあくまで「紙に印刷したもの」がチケットになるので、自分で印刷+記名したものを携帯する必要があります。紙のチケットを持ちたくない方は、スマートフォンのアプリ（DBまたはドイツ国内の各地域交通組合の独自アプリ等）から購入する必要があります。僕はチケットをコレクションしたく、敢えて今月分は駅の券売機で購入してみました。駅の券売機での購入は、「9euro Ticket」というワンタッチボタンがあり、購入は非常に簡単でした。
実は、これまでに持っていた定期券が絶妙なタイミングで切れたので、天気が良い日は歩いて通勤したり、1週間チケットや片道チケットを駆使して、この9ユーロチケット利用開始日を心待ちにしておりました。
写真をご覧頂くとお分かりの通り、2022年5月現在ミュンヘン市内の1週間のみの定期券で18,6ユーロ、片道1回きりのチケットが3,5ユーロもします。9ユーロチケットは1ヵ月間、しかもドイツ全域で利用可能なので、いかに素晴らしくありがたいことか！この嬉しさ&感動を噛みしめながら地下鉄に乗車致しました。
ミュンヘンはゾーン制で、市内中心部はZone M という名称で呼ばれており、中心のZone Mから輪を描くように遠くなるにつれ、1、2、3、4、5、6までのエリアが設定されています。ちなみに、ミュンヘン中央駅はZone M、ミュンヘン国際空港駅は5に属しています。
僕は普段は、自宅と職場があるZone M内の移動がメインで、1~6のエリアにはほぼ行くことがありません。エリアを跨ぐ利用は一気に値段が上がるので、ミュンヘンに引越して来る際も「アパートは絶対Zone M内！」と決めていたくらいです。
9ユーロチケットで、ドイツ全域の公共交通機関が利用出来るようになり、旅行意欲が向上しました。毎日でもどこかへ行きたいところですが、特急列車以外の普通列車等を使って、毎日長距離の旅行をするのは非常に難しいです。なので、仕事が連休のときはちょっと遠出を、その他の日は、まだ行ったことがないミュンヘン近郊エリアを訪問することにしました。
9ユーロチケット有効開始初日である本日は、以前からちょっと気になっていた施設を訪れることにしました。ミュンヘン東駅よりS2番の列車に乗車し、Heimstetten駅にやって参りました。
この駅、そして街には、本日初めて来たのですが、対面式ホームでメインの駅舎はなく、また駅の周りには特にお店もない物寂しい感じの駅でした。僕は鉄道全般、駅や駅周りの風景も好きなので、非常に勉強になりました。
目的の場所は、列車を降り、ホームから「それらしき建物」がすぐに見るので、迷うことなく行けました。
本日訪れたのは、「Maxx Arena」です。
この施設では色々な設備があるのですが、僕がどうしてもここで楽しみたかったのは、トランポリンです。トランポリンでぴょんぴょんと飛び跳ねるのは、有酸素運動でダイエット効果もあり、何より楽しそう！ということで、インターネット上でとある広告を見てから興味を持っていたのでした。
1時間13ユーロ+初回の専用滑り止め付きソックス購入3ユーロ、計16ユーロを支払い、思うがまま飛び跳ねて来ました。
平日の昼間、オープンしてすぐの時間だったということもあり、ほぼ人がおらず施設を広々と使いまくりました。日本の番組で有名な「SASUKE」のような感じのアトラクションもあり、そちらも楽しんで参りました。
物凄く楽しかったのですが、普段の運動不足の生活がたたってか、息が上がってしまうのがとても早かったです。結構休憩を挟みながら、それでも1時間割としっかり楽しめたかもしれません。
このような感じで、9ユーロチケット初日は、ミュンヘン近郊の街のスポーツ施設訪問を楽しみました。今後も色々と、これまで行ったことがない場所を中心とする鉄道旅とアクティヴィティを、「9ユーロチケット」を利用してなるべくたくさん楽しんで行きたいものです。
旅で動き回って、運動不足解消を期待しつつ…。
