【D】9ユーロチケットの旅を通じて

Reisen

仕事のシフトで連休だったタイミングで、9ユーロチケットの旅を楽しんで参りました。今回は、9ユーロチケットでの旅の様子(復路)について書きます。

先日の記事の通り、僕は往路の際に飛行機を利用している区間があります。元々ドイツの北側に行きたいと思っていたのですが、行きも帰りもローカル鉄道を利用するとなるとどうしても時間が掛かってしまいます。ライアンエアの航空券が、何のご縁か9ユーロで販売されていたので、見つけた瞬間にビビビッと来て(死語)、購入を致しました。

メミンゲン空港(FMM)からデンマークのビルン空港(BLL)まで、飛行機で移動しその後どうしたかと言いますと…かなりハチャメチャな感じになりました(爆)

まず、ビルンに到着した時間帯が遅く、空港のお店はレンタカー会社のカウンターくらいしか開いていませんでした。空港には駅がないので、バスでドイツ方面に向かう列車に接続する駅に向かう予定でした…が、止めました。

夜中や早朝にもバスはありますが、現地通貨であるデンマーククローネで現金払いしないとバスには乗れず、さらに、目下デンマーク鉄道が工事中で、ドイツに列車で抜けられないことが分かりました。事前に何となくは調べて分かっていた部分はありましたが、現地に行って「あ、これはもう止めよう」と改めて思ったのでした。ビルン空港のすぐそばのホテルに取り敢えず泊まって考えようと思いましたが、値段がかなり高額でこちらも即却下、空港野宿をしてしまいました。面白いことに、ビルン空港は割と野宿をする人が多く、椅子に座って夜を明かす方、椅子をベッドのようにしたり、地べたで普通に寝ている人たちも多く見受けられました。なので、僕も躊躇なく空港野宿を楽しめました。僕はと言いますと、電気コンセントのすぐ近くの座席を見つけ、そこで空港のWi-Fiを利用して、スマートフォンを充電しながら色々調べ物をして夜を明かしました。

調べた結果、取り敢えずデンマーク・ビルンを脱出する方法として、KLMオランダ航空のマイレージ特典航空券を使ってオランダ・アムステルダムに移動する方法を見つけました。僕はこれまでマイル修行をしておりましたので、マイレージポイントは大量にあります。嬉しいことに、「翌日」とか「当日」という間際でも、かなり少ないポイント数で航空券予約が出来ました。往々にして早朝便はあまり人気がないので、どの路線も割と値段が安かったり、低いポイント数で交換出来るようになっています。野宿脱出時間が早まるので、僕にとって早朝便での移動はある意味「スムーズな移動」でした。

そう言えば、ビルンと言えば「レゴランド」がある場所で有名でした。今回は何もせず、単なる通過となってしまいました。今後また来ることがあれば、レゴランドを訪問してみたいものです。もし僕が将来結婚して、子供でも出来たら間違いなく行くことでしょう。

オランダ・アムステルダム空港(AMS)に到着後、ニュースや友人たちから聞いていた通りの「カオス」を目撃しました。目下、アムステルダム空港では空港スタッフの数が圧倒的に足りておらず、大行列が出来ていて、さらに空港だけでなく便も乱れが出ていて、どこもかしこも人で溢れていました。一旦空港の外に出てしまうと大行列のセキュリティチェックが待っているので、この空港から降りたり、僕のように既に他の便で移動して「空港の中」にいる状態で、どこかに乗継ぐ場合は、そのカオスの影響はほぼ受けません。

今回の旅では割と体力を消耗しましたし、このまま続きでミュンヘンまでの特典航空券を予約して大人しく帰ろうかと思いました。特典航空券で購入しようと予約、「あと一歩!」というところで購入不可のエラーメッセージが表示されました。その数分後には僕が取ろうとしていたフライトが「欠航」とメールが届き、その他第2希望、第3希望…ミュンヘン以外の便も見ましたが、どれも予約不可能で、結局アムステルダムからフライトに乗ることは諦めざるを得ませんでした。鉄道で取り敢えず、国境駅Venloへ、その後デュッセルドルフへ移動しました。

デュッセルドルフに到着後、友人に連絡したところ時間がたまたま空いているしご飯でも…ということで、和食レストラン&ギリシャカフェを楽しみました。

その後、デュッセルドルフ中央駅からミュンヘンに列車で帰ろうとしましたが、到着予定時刻が深夜0時過ぎという旅程で、駅には人が溢れ、何やらトラブルが発生してそうだったので、デュッセルドルフに1泊することにしたのでした。

デュッセルドルフ中央駅付近のホテルにて1泊し、翌朝早めの列車で出発をしました。

10時間超の列車の旅を経て、その後無事にミュンヘン中央駅に到着しました。ミュンヘン中央駅にて待ち合わせをしていた友人とドイツレストランに食事に行き、乾いた喉、空きまくったお腹を満たしました。

そして、その後は帰宅せずにそのまま職場(夜勤)に向かいました(爆)

今回の旅程は、

1日目(6月4日)

  1. 列車・ミュンヘン中央駅→メミンゲン
  2. バス・メミンゲン→メミンゲン空港
  3. 航空・メミンゲン空港→ビルン空港

2日目(6月5日)

  1. 航空・ビルン空港→アムステルダム空港
  2. 鉄道・アムステルダム空港駅→フェンロ
  3. 鉄道・フェンロ→デュッセルドルフ中央駅

3日目(6月6日)

  1. 鉄道・デュッセルドルフ中央駅→ケルン中央駅
  2. 鉄道・ケルン中央駅→Siegen(ジーゲン)中央駅
  3. 鉄道・Siegen(ジーゲン)中央駅→フランクフルト中央駅
  4. 鉄道・フランクフルト中央駅→ヴュルツブルク(Würzburg)中央駅
  5. 鉄道・ヴュルツブルク(Würzburg)中央駅→ニュルンベルク中央駅
  6. 鉄道・ニュルンベルク中央駅→ミュンヘン中央駅

という感じでした。一部9ユーロチケットではカヴァーされない、別料金が発生している区間がありますが、総じてお得に楽しく旅行出来たと思っております。

主に3日目に、これぞ想定していた「9ユーロチケットの旅」という感じの旅程を楽しみましたが、祝日であることをすっかり忘れていて結構大変な目に遭いました。

まず、週末や祝日は列車の本数が少ないです。そして列車に多く、長く乗車して気付いたのですが、9ユーロチケットの影響で確実に旅行者は増えているのに、列車は別に車両が増結されているわけでもなく、これはヨーロッパあるあるかと思われますが、壊れた車両も平気で走っているので、長距離移動の旅行は結構過酷かもしれません。

スーツケースやスポーツバッグ等、やたら荷物が多い人がたくさんいたり、自転車を持ち込む人、ベビーカー連れの方が一気に乗り込んで来た区間は窮屈になりましたし、途中駅からの乗車の方は、乗るのを諦めて次の列車に乗るしかない…という状況になっていました。車内はキツキツで、身動きはほぼ取れず、地面に座り込む人も多数、子供の泣き声や大人の不平不満の声も多く聞こえて来て、かなり「カオス」でした。扉が壊れている車両、トイレが使えない、自転車やベビーカーの乗り降りなど、色々と小競り合い喧嘩も起こり、列車の出発時間が徐々に遅延していくという問題もありました。

僕は幸運なことに、「その駅が始発(折り返し駅)」という列車に乗ることが多く、多少の遅延があっても列車の接続には問題なく、一部区間は座って乗車することも出来ました。大きな駅での接続時間に余裕があって、食事休憩でもしようと思っていたのが出来なかったこと以外は、スムーズに旅行が出来たと思っております。

僕は仕事柄、シフト制ですし基本は夜勤の労働者なのですが、今回は珍しく休みのスケジュールが一般的に多くの方が利用されるであろう「土日と祝日」でした。週末の9ユーロチケットの旅がどんな感じになるのか、イメージ・実感が出来て非常に勉強になりました。

今回の旅で学んだことは、

  • 長距離移動の際は、朝早めの移動が良い。
  • なるべく大きな駅(中央駅)での乗換えが良い。
  • その駅始発(折り返し)の列車があるならば、それに乗るのが良い。
  • ペットボトルの水は携帯した方が良い。
  • 長距離移動列車の場合は、トイレがあるかどうか(壊れていないか)の確認要。

ということでした。

あと、僕のような者、つまりシフト制の仕事で休みが土日とは限らない方であったり、休暇で平日も絡めて旅行される方は、なるべく長距離移動の日は、平日に設定すると良いかもしれません。

今後、週末を絡めて長距離移動をなさる予定の方の参考になれば幸いです。

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