【D】ドイツ語Stufe6コース終了レヴュー

Lernen

今年2022年11月から始めていましたドイツ語学校生活は、昨日で全ての授業を終えました。今回は、Stufe6クラス終了後レヴューについて書きます。

僕はこれまでこの語学学校では、Stufe5(C1-1)集中コース、プレゼンテーションクラス、今回受講を終えたStufe6(C1-2)集中コースと合わせて3つのクラスに参加しました。語学学校の全体的な印象としては、とてもポジティヴな印象を持っています。もし誰かが今後ミュンヘンでドイツ語の語学学校を探しているという人に出会ったら、是非勧めたいと思っております。

僕が今回参加しましたStufe6(C1-2)クラスは、午前9時始まりのコースでした。集中コースは、その時に申し込んでいる生徒たちの数であったり状況にもよりますが、概ねレヴェルごとに最大午前・午後・夕方の3クラスあります。夕方クラスの評判があまり良くなかったのと、僕が夜勤の仕事をしているという理由で夕方クラスは避けておりました。他のクラスメイトたちとも話したのですが、どうしてもその時間帯でないと授業参加が難しいという人以外は推奨出来ない、とのことでした。というわけで、僕は午前と午後コースにそれぞれ参加しましたが、結果良かったようです。

僕が今回参加したクラスのクラスメイトたちは、何とほとんどがドイツ語のA1レヴェルから始め、去年までは初心者レヴェルのクラスにいたという人たちが大多数でした。僕はドイツ在住歴も年齢もクラス内では上の方で、ドイツ語の学習は割と自分の中で頑張っていたつもりでしたが、明らかにみんなとレヴェルが違うなという印象を持ったままクラスが終わりました。僕はこれまで、参加してきた語学学校のクラス内のテストでは1位常連、少なくともトップ3には入れていましたが、今回のクラスの中では、優等生グループの一員ではありませんでした。正直、悔しい思いをすることはたくさんあったものの、クラスメイトたちのモチヴェーションが凄く高く、物凄く優秀な若い子たちに囲まれて、僕はかなりのパワーをもらえた気がしました。

この語学学校に長く通った優等生のクラスメイトたち曰く、「午前と午後の集中コース両方を経験したけれど、断然午前コースが良い!」とのことでした。理由は、担当の先生や生徒たちの雰囲気・モチヴェーションが違うということでした。それはたまたまなのでは?と思いましたが、違う授業に参加していた複数のクラスメイトからも同様のことを聞いているので、もしかしたらそのようなジンクスのようなものがあるのかもしれません。以前別の記事でも書きましたが、集中コースの受講料は、時間指定するには60ユーロ別に支払う必要があります。その金額を支払わなければ、学校側が人数調整でどちらかに割り振ります。割とこの時間指定代金60ユーロは支払いたくないという人が多く、それで午前になったり午後になったりしたようでしたが、60ユーロ支払ってでも午前コースが良いと言っていた生徒もいました。僕は今回、60ユーロ節約して偶然午前コースになったのでラッキーでした(笑)

クラスメイトたちが語ったジンクス「午前集中コース素晴らしい説」が正しいかどうか定かではありませんが、僕が確実に言えることは、「今回参加したクラスは最高だった!」ということです。クラスの担当の先生は、臨時で数回だけご担当くださった先生も含め、どの先生も素敵な先生ばかりでした。特に、メインで長くご担当くださった先生(B先生)は最高に素晴らしい先生でした。

担当のB先生(仮名)の、僕が最も好きな部分、ありがたかったなと思ったのは、主に次の2点についてです。

  • 間違いを徹底分析・そのままにしないこと
  • 筆記課題の採点が厳格で、何度もかなり細かくご指導くださること

です。

間違いをそのままにしないというのは、どの先生もそうでしょと思われるかもしれませんが、結構生徒の間違いを流す先生が多いのが現状かと思われます。僕はこれまで、色々な語学学校のクラスを経験して来たので言えますが、こんなにも物凄く徹底してご指導くださった先生は、B先生(仮名)だけだったかもしれません。他の語学学校であったりクラスでは、最初だけは結構細かくても、段々お互いに馴れ合うと言いますか、結構目立つミスをした際にしか指摘してくださらなくなってしまうものです。仕舞いには全くの放置、ということもあります。しかしB先生(仮名)に関しては、口頭でゴニョゴニョと誤魔化す感じで言ったものに対しても鋭くツッコミ、間違いを訂正して、本人に何度も、他の生徒たちにも当てて言い直させていました。

僕は何度もB先生(仮名)には、「え、何ですって?もう1回!今何か言い間違えたでしょ?自分で気づいた?」と言われたり、「はい、では別の表現を使って言い直すとすると?」「Funktionsverbgefügeで言い換えるとすれば?」と言われ、勉強になりました。正直僕は先生にある意味目を付けられていた生徒で、結構授業中に当てられては「う~ん…」と悩むことも多かったです。他の生徒が割り込んで話そうとすると「今あなたを当てていません!」とバシッと遮りますし「彼が困っているときに、正解が分かっていてもすぐに答えを言わないでください!本人が考える時間を絶対に遮らないで!」と仰ったのがありがたかったですし、良いプレッシャーとなって授業も集中して頑張り抜くことが出来ました。

次に、筆記課題についてです。大体多くの先生は、試験での採点の記号を用いて、訂正は行いません。そして、その課題の添削が返されたらその結果を見て終わりという生徒も多いと思われます。僕自身、自分の答案用紙を見ては「あ、変な間違いしちゃってたな」と思う程度でその紙はもうほぼ見なくなっていました。

B先生(仮名)は、「私がマークした点を直して何回でも再提出してください!」と仰っていました。僕は残念ながら日々の宿題の量の多さについて行けず、復習に時間を充てることが不十分でした。他のクラスメイトたち…特に優等生グループの人たちは、何度も先生に同じ課題の文章を提出してはご指導を受けていました。僕もやらなきゃ!と思いながら、出来たのはたったの2回くらいでした。遅れて提出しても、先生は嬉しそうに「あら、ついに持ってきたわね!明日返しますね!」と言ってくださって、本番試験と同様の採点用紙を使って細かく採点くださいました。

実は僕には数人、現役の教師の友人がいるのですが、作文の添削は結構時間が掛かる上に、基本的には自宅などで、時には週末のプライヴェートの時間を使ってでも行うようで大変、少なくとも楽ではない仕事なようです。そんな骨の折れる作業を喜んで引き受けてくださる先生に、もっと甘えれば良かった、機会を利用すべきだったというのが僕の大きな反省点です。正直、ここまで生徒にとことんお付き合いくださる先生は、そうそういらっしゃらないでしょうし、語学学校に通って勉強をしている人で、そのような先生にもし出会えたら、是非バンバンご指導を積極的に頂くようアプローチなさることを推奨します。

他のクラスメイトたちも、B先生(仮名)はベスト!と言っていましたけれども、僕も強く「ベストな先生」と言えます。

昨日、クラスの最終日にクラスみんなと行ったカフェ内では座った席の場所が遠く、先生と多くは話すことは出来ませんでしたが、合格者パーティー会場に向かうとき、またはパーティー内で色々な話が出来ました。「私はこの仕事が大好きで、生徒たちが試験に合格して嬉しそうに学校を去っていくのを見送るのも大好き!」と笑顔で語られた際に、かなり心を打たれました。先生がとても輝いて見えて「天職」だな、と感じました。

僕が最もクラスメイトで仲が良かった女の子(僕の勝手な予想でクラス成績トップ)は、前から企画していたという旅行に出掛けてしまったので、最後の授業及び合格者パーティーには参加しませんでした。予め「絶対TV電話して欲しい!」と僕に強くお願いして来ていたので、僕は彼女の願いを叶えました。

旅行先でTV電話に出てくれ、クラスメイトたちや先生のそれぞれの笑顔の姿を映し出して、向こうも微笑んでいるわと思って見ていましたが、先生が「あなたがここにいなくて残念だわ。あなたは良く頑張った!私がどんなにあなたなら大丈夫と言っても最後まで自信なさげだったけど、あなたは最高評定DSH3で合格!これで自分に自信が持てるようになったかしら?あなたも素晴らしいけど、今回のクラスはみんな、モチヴェーションが高い生徒ばかりで私は本当に楽しかったわ!このクラスを担当出来て本当に良かった、ありがとう!」と言った瞬間に、電話口から号泣&絶叫の声が聞こえました。僕のスマートフォン画面を見たら、泣き崩れている姿が映っていました。

「何事⁈」と他の先生、語学学校のスタッフたちが一瞬騒然となりましたが、B先生(仮名)が「今日参加出来なかった生徒よ。どうしてもここに来たかったけど無理だったので旅行先からTV電話です」と言うと、その場のみんなが笑顔になりました。僕が気になったのは、画面の向こう側で、某有名観光地のど真ん中でいきなり若い女の子が泣き叫び、割と周囲が騒然となっているのが見えてしまったことでした(笑)

僕はチャットメッセージで彼女から「B先生(仮名)にどうしても伝えて!あなたが本当に間違いなく最高の先生で、私はあなたと出会えて幸せでした。ドイツ語の勉強が楽しく、辛くても毎日頑張れたのも、試験に無事合格出来たのもあなたのお陰です!と」と送って来ていたので、僕が伝えましたが、先生は「それ最後に2人きりで会った時にも聞いたし、さっきTV電話でも何度も言ってくれたわ(笑)」と言っていました。感謝してもし切れない程の感情、興奮止まぬ状態は十分に理解出来ます。彼女がパーティーに参加出来なかったのは、他のクラスメイトたちも本当に残念がっていました。

単なる語学学校の1つのコースというだけでなく、数々のヒューマンドラマも観ることが出来、僕はかなり楽しませてもらえました。クラスメイトたち全員がDSH試験、ドイツの大学・大学院入学を目指す人たちばかりではない…むしろ僕のクラスでは少数派に見受けられましたが、非常にモチヴェーションが高いクラスメイトたちばかりで、刺激的でした。

元々、この語学学校はアカデミックな内容がメインで、ドイツの大学・大学院を目指す外国人向けの語学学校、そしてコースが充実しています。一般的な文法知識などはStufe5までで、Stufe6はどちらかと言うと、他の語学学校でもある「C1クラスの最終クラス」「Stufe5の1つ上のレヴェルのクラス」と言うより、DSH試験対策コースみたいな感じです。そんなコースにDSH試験を目標としないクラスメイトが多かったのは、個人的に珍しいかもしれないと思っていました。

数人のクラスメイトが「実は年明けにもまた授業を受けようと思っている」と話していたので、「実は僕も…」と話していました。座席が近かった、よく話していたクラスメイトたちは「他の語学学校とは全然違って、結構みっちり教われるし良かった」「Stufe6はDSH試験向けだし、もう多分受講せず、Stufe5を再受講するつもり」などと言っていました。僕はDSH試験を目標としているので、Stufe6の再履修でも良いなと思っていますが、気になることがありました。それは…。

僕は一応DSH試験を合格していますが、何と科目ごとに見ると、文法の試験結果が悲惨だったのです。文法で自信が無かったのは1問だけで、他は行けたはずと勘違いしてしまっていました。それにしても、僕はこれまで色々な語学学校では文法の成績はトップクラスだったはずなのに…何かが抜けているのでしょう。ここへ来て「Stufe5再履修」の選択肢が出て参りました。

口述試験は、元々自信がありませんでしたが、合格ギリギリラインの判定でした。「あれ絶対不合格でしょう!」というレヴェルの仕上がりでしたが、先生に聞いたところやはり「ボーナス」だったことが判明しました。口述試験の試験監督が誰だったのかを探って来た辺り「絶対あなたは大丈夫ですから!」と仰った辺りから「これはもしや⁈」とは思っていました。

B先生(仮名)からは「実はあなたの試験後に、あなたの試験監督だった先生と廊下で偶然会って話したのよ。彼は授業中は全く問題ありませんが、シュミレーションした時に別人⁈と言いたくなる程、ビックリするくらい酷くて、試験に対する過度の緊張が原因ですって伝えておきましたから!」と言われました。試験監督だった先生は「緊張しながらも受け答えはきちんと出来ていたし、別に変なことは一切言っていなかったから問題ないです」と仰ったそうでした。

僕は折角今回DSH2、一応ドイツの大学に出願出来る「合格」という判定を頂きましたが、今回結果で満足しているわけではないので、またDSH試験を受験するつもりです。DSH試験には、語学学校の授業に参加した内部受験生枠と外部受験生枠があります。その差は、こういった「隠れボーナス」の有無かと思われます。今後クラスには参加せずに、外部受験生枠で再挑戦することも検討します。

僕は夜勤の仕事をしながら、一応DSH試験当日以外は無遅刻・無欠席の皆勤賞でした。当たり前のことですが、別にそれ自体「すごいこと」ではありません。しかしながら、結構体力的にもしんどかったですし、気合・モチヴェーションが高くないと出来なかったと思っています。クラスの先生やクラスメイトたちが素晴らしかったから頑張れたと思っています。本当に良い人たちに出会えました。

実はクラスメイトで1人だけ、多分僕のことが大嫌いだったんだろうなという女の子がいました。彼女は、僕が授業内で誤解答をする度に不機嫌そうでしたし、僕の時には特にでしたが、他の生徒が当てられている時にも何度も割り込んでいました。僕に関しては更に、年齢のことや、ドイツ在住歴、ドイツ語学習歴のことを引き合いに出してはかなり馬鹿にして来ました。一方で、クラスメイトたちが誰も答えられなかった問題の正解を僕が言った際には、とんでもなく悔しそうというか信じられない!みたいなショッキングな顔をしました。他のクラスメイトたちと僕が試験の話をしていたときには「ま、私はDSH試験は要らないし、興味もありません!DSH試験ってそもそも38歳のアカデミックではない人に本当に必要?」とわざわざ嫌味を言って来ることもありましたが、そんな彼女は年明けにDSH試験を受験するそうです。

僕がDSH2(合格)だったことが相当気に入らなかったらしいです。「あれで合格出来るならショボい試験ってこと」「別に私の人生には要らないけど、語学試験の結果は別にあって邪魔にはならない」からだそうです(爆)

何故かライヴァル視されていますが、ライヴァルがいた方が燃えてやる気が出て良いかもしれませんね。普段、失礼な人はいちいち相手にしないでおこう、腹を立てずに無視しようと心掛けていましたが、あまりにも生意気な子で執拗に絡んで来るので、僕も彼女のことは意識してしまいました。せっかくなので、今後のモチヴェーションにと利用させて頂きます。

最後に、この語学学校の授業は、僕が体力的にしんどくて宿題と予習・復習を上手く出来なかった部分はありましたが、きちんとこなせれば大きな力になれそうだなと感じました。優等生グループからは、これまで受講した授業の良かった先生の名前も何名か聞きました。その中でもダントツで今回のB先生(仮名)が良かったそうです。

Stufe6(C1-2)クラスの受講及びDSH試験合格を以って語学学校卒業!が一般的な流れかと思われますが、DSH3合格するまで僕の語学学校生活は続きます。かなり高い確率でまた来年、集中コース+DSH受験はすると思われます。ミュンヘンの家賃が高いのと、語学学校授業代金も安くはないので、お財布と相談をしながら、生活も楽しみながらどうにか頑張って行きたいです。残念ながらクラスのレヴェルであったりコースは様々で、先生の指定・ご指名は出来ませんが、来年次にまたコースを申し込む際は、どんな先生に当たるのか楽しみにしておきます。

どんなに周囲に馬鹿にされても、自分の決めた道に向かって、少しずつ前進していけますように!僕の人生の挑戦は、まだまだ続きます。

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