【D】DSH口述試験対策

DSH試験には、通常の語学検定と同様、筆記試験(読解、聞き取り、作文)と口述試験があります。今回は、DSH口述試験対策について書きます。

まずDSHの口述試験は、2次試験扱いです。これはきっとどこの大学で受験する場合も同じかと思われます。ミュンヘンの場合は、筆記試験の3科目の得点が57%に満たない場合は落第となり、口述試験の受験資格が与えられません。筆記試験の3科目のうち、例えばどれか苦手分野があったとして…僕の場合は聞き取りが苦手なのですが、他の科目で十分スコアを補うことが出来れば問題ありません。C1レヴェルの語学試験のように、各科目ごとの足切りがないのはありたがい点かもしれません。

内容については、「ein Text aus der von Ihnen gewählten Studienrichtung zu Grunde gelegt」とあります。これはつまり、自分自身が大学で何を学びたいのかということです。

本番試験では、事前に10分間の準備時間があります。話の構成や言いたい表現等メモを取ることが出来ます。文章を書いてそれをカンペにすることは許されません。

  1. 導入部分の簡単な会話
  2. 5分程度のスピーチ
  3. その後試験官との対話

が行われます。

採点のポイントは5つあるそうで、

  1. 発音、イントネーション、リズム
  2. 正確性(構文、形態等)
  3. 洗練性(Redemittelの使用等)
  4. 内容の適切さ、独自性
  5. 態度

各分野20%の配点となっているようです。

一般的な語学検定の口述試験との違いは、当日発表されるパートナーがいなくて、試験官面接形式で行われるということと、与えられたテーマに関してではなく「自分のことについて」話すことです。

大学を目指している以上何らかの志望動機はあるはずなので、そこはしっかりドイツ語で自己紹介のようにスラスラ言えるようにしておくべき、ということです。また、DSH試験は、ドイツ語を母国語としない外国人向け試験なので、「ドイツで学ぶこと」に関しても問われるかと思われます。

就職活動の際も、面接では自分自身がこれまで行って来たこと、興味があること、今後の希望等について語ることがあります。ある程度ドイツ語での「場」をこなして来た人には、きっと特別大きな問題なさそうでしょう。5分程度話すというのは結構時間が長いのですが、試験前の10分間の他に、ある程度準備を別途進めることは出来そうです。

内容に関しては、自分のことなので文章は作りやすいかと思われますが、やはりC1レヴェルということでRedemittel(慣用句、ことわざ)や、多少複雑な文章に対応する必要があります。

自分の「必殺技」をたくさん増やしていく必要がありそうです。

☆☆☆口述試験で使えそうな重要表現☆☆☆

  • Ich gehe davon aus,… :~であると想定する
  • …reizt mich sehr:~は非常に魅かれる
  • An der Uni:大学では
  • Als ich in Japan studiert habe:日本で大学で勉強した際は

結構色々な方が、前置詞を間違えているのを聞くことがあります。自分自身も間違えて覚えてしまっていることが多く、矯正が必要です。

また、studierenやarbeitenと言う動詞を、結構過去形で話してしまう人が多く、僕自身も気が付けばstudierteやarbeiteteと言いがちでした。ドイツ語で、一般的に話す「過去」は「現在完了形」で話す癖付けをしておくと良さそうかと思われます。なぜなら、変に過去形を使用してしまうと、文法上正しくさせるために「過去完了形」を使用せざるを得なくなるという、自ら沼にダイヴする結果となるので、基本的には使わないように心掛けております。

現在参加している授業の担当の先生からは「ドイツ人は過去形には基本興味がないから、別に現在完了形であろうが過去形であろうが気にしません。ただ1点、nachdemという単語を使いたいときだけの順序さえ間違えなければ良いです!」と言われております。nachdemを使いこなせると評価が高そうなので、試験中1度はどこかで使いたい表現です。

僕はとりあえず、

  • 勉強したい分野
  • ミュンヘンの大学で勉強したい理由
  • 日本でこれまで勉強してきたこと
  • 日本の大学卒業からこれまでのこと
  • ドイツで新たに挑戦したいこと

という感じの流れでスピーチが出来るよう、準備をしてみます。

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