【D】DSH3度目の受験~驚きの最終結果発表編~

Leben

ついにこの日がやって参りました!本日は、先日僕が受験したDSHの最終結果発表及び、合格証書授与式&合格者パーティーが行われる日です。今回は、僕の最終結果及び、授業最後の日の様子について書きます。

試験結果は、語学学校のHPにて発表されます。いつも11時に発表と案内があるのですが、僕は前夜(夜勤中)に結果がアップロードされているのを見てしまいました。毎回ではありませんが、割と結果が早く出ていることがあるので、気になって仕方がない!という方は、フライイングして見てみると良いかもしれません。

今回の試験は、全体で66名の受験者がいたそうで、合格者の内訳は次の通りです。

  • DSH3判定 5名(7%)
  • DSH2判定 22名(33%)
  • DSH1判定 12名(18%)

DSH1判定は、試験自体は「合格」ではありますが、ドイツの大学や大学院で勉強するには、DSH2以上のスコアである必要があります。人気の大学であったり、学部や学科によってはDSH3判定でなければならないなどと言われていますが、一応DSH2判定の時点で、大学や大学院に出願そのものは可能で、進学を目指される方の「実質の合格ライン」は「DSH2」です。僕の最終結果は「DSH2」でした。

僕はこれまでミュンヘンで3回DSHを受験致しましたけれども、経験上、筆記試験終了後のスコアと、最終結果はほぼ変わらない、ということが言えそうです。実は、ミュンヘンのDSH実施校である語学学校の「DSH受験用の授業」を受けた生徒たちだけが受験できる「内部受験生枠」の特権があるのです。口述試験のスコアは、筆記試験の出来や、普段の授業の様子なども考慮されるということです。口述試験で、緊張のあまり完全に黙ってしまった…という場合でも、筆記試験の結果がDSH3やDSH2であれば最低DSH2では合格させてくれるという「裏の力」が働くと、以前先生に教えてもらったことがあります。また、試験直後に先生から「試験の様子どうでした?」と聞かれた際に、受験者がかなりネガティヴなことを言うと、クラスの担当の先生による「裏の調査」が行われるそうなのです。僕が前回口述試験で大事故を起こした際も、合格点ギリギリの67点で「DSH2」判定をもらうことが出来、授業最終日に先生から「クリスマスプレゼントよ!」と言われたことがありました。「本当に余程の場合でなければ」判定が変わることはないですし、口述試験が原因で落ちないとまで言われているのです。僕は今回、口述試験の出来は自分自身でまぁ悪くない結果だっただろうという印象ですが、筆記試験のスコアがどんな感じだったのかだけがとにかく気になりました。

昼過ぎの毎度恒例の時間に試験合格者が集まり、語学学校の学長による「合格証書授与式」が行われます。以前の記事にも書きましたが、合格証書は先に事務所で受け取らず、この授与式でもらった方がテンションが上がります。どうしてもこの合格証書授与式や合格者パーティーに参加が出来ない、という場合は仕方がありませんが、そうでなければ是非参加した方が良いイヴェントかと思われます。名前が呼ばれ、大勢の人たちから拍手をされながら合格証書をもらうと、とても嬉しい気持ちになります。DSH3判定で合格した人に対しては、学長が「皆さん注目!彼はDSH3でした!大きな拍手を!」という感じで盛り上げてくれます。この日は、3人の男子学生が特大拍手を受けていました。あぁ、僕もこんな感じで祝福されたかったな…とかなり羨みながら、大きな拍手を送りました。ところで、今回は学長と語学学校の事務スタッフ1名しかいらっしゃらず、クラスを担当した先生はどなたもいらっしゃらない状況でした。

僕は今回、前回のDSHの合格証書も持参していました。前回と今回のスコアを比較し、出来が良い方の証書をコピー&スキャンして大学への出願書類として準備するためでした。前回のスコアが「DSH2ギリギリ」という状況だったので、その際よりも少しでも良い結果であれば…という淡い期待がありました。なんと今回のスコアは、僕の予想に反してなかなかな好スコアでした。そして、科目の個別判定では、文法と口述試験部分のみではありますが、ギリギリ82%以上のDSH3判定だったのでした。空欄だらけで提出した聞き取り試験が、案の定とんでもなく酷い落第点でしたが、他の科目がカヴァーしてくれており、どうにか総合判定「DSH2」にて僕の今回のDSH受験生活は幕を閉じました。

本日は、参加していた「夕方コース」の最終授業日でした。教室での授業は行われず、語学学校近くのカフェで先生と生徒たちとワイワイ自由に会話する日です。僕は以前参加していたクラスで、先生と色々話したかったのですが、席が遠くになってしまったのでろくに話せず仕舞いでした。本当にお世話になった大好きな先生でしたので、感謝の気持ちをしっかり伝えたかったですし、色々個人的に話したかったので、カフェに着いた瞬間から先生にピッタリついて行き、良い席を確保しました。

先生からは今回もまた「衝撃的な事実」を知らされました。「あなたの口述試験を担当した先生と話す機会がありました。本当は色々減点してやりたいところはあったけど、ドイツ語学習に対するモチヴェーションが凄く高くて感動したし、とても頑張っているからギリギリDSH3判定にしといてやろうって話になったそうよ!」と。口述試験の出来は悪くなさそう…と自己分析していましたが、実は「おまけ加点」がなされていたということが発覚し、地味にショックでした。あぁ、実力で取れたわけではなかったのか、と思うと同時に、確かにテキストがこれまで受験した際に比べて圧倒的に短かったかなと反省点が思い浮かびました。要約をかなりテキトーに、そして結構短くまとめてしまっていました。本当は「内容として足りなかった」そうでした。先生からは笑顔で「でもあなたなら、次はきっとDSH3に辿り着けるわ!」と言って頂けて嬉しい気持ちになりました。

しかし先生から「次の日程もきっと受けるよね?」と聞かれた瞬間に、僕はその場のムードをぶち壊す発言をしてしまいました。

「DSHという試験自体は、また受けるかもしれません。けれどあのようなことがあって許せませんし、現在問い合わせている件で、その回答によってはミュンヘンでのDSHは二度と受けないかもしれません!」

僕がそう言うと、先生ははっと思い出したように「そうだった!あなた今回試験でひと悶着ありましたね!本当に私もその件への対応が気になるわ!この語学学校は生徒たちのフィードバックを物凄く気にしているし、学長は真摯に対応してくださるはず!」と言いました。

最後の授業日の「カフェの回」に参加した生徒のうち、DSH受験者は僕を入れて4名で、そこで筆記試験会場での話題で盛り上がりました。僕以外の口からも「ちょっとあの男性スタッフおかしかったよね!」という意見が出たので、それに被せて僕は「あんな人がまた試験会場にいるならもう二度と受けたくないです!」と伝えておきました。先生は「あら残念!今回は本当に信じられないような不思議なことが起こったなと思いますけれど、うちの学校は絶対対策はするはずですから…」と続けました。

僕はぷりぷりと怒りながら試験の思い出を語りましたが、先生から「あなたはずっと努力しているし、前回よりスコアは伸びているし、よく頑張りましたよ!DSHってそもそも難しい試験だしDSH2でも十分素晴らしいわ!」と慰められました。僕は「DSH2判定」そのものに価値がないだとか、DSH2判定合格者の人を馬鹿にする気は一切ありません。僕自身が頑張った努力が報われず、いつまでもドイツ語能力が伸び悩んでいることがただただ悔しいのです。以前お世話になったクラスでは、DSH3判定で最終合格したクラスメイトたちは、ドイツ語学習歴たった1年程度、語学学校のA1やらA2レヴェルのクラスから始めて、素晴らしい成績で「卒業」して行きました。他人と比べても良くないのは分かっていますが、ドイツ在住歴もドイツ語学習歴も圧倒的に僕の方が長くて、こんなにドイツ語学習に苦労しているなんて、本当に自分自身は、語学の才能も一切ない馬鹿で「残念な奴」なんだなと思います。

体力的、精神的にしんどくて、宿題をサボってしまった時期、真面目に取り組み切れなかった時期もあり、それを言い訳にしてしまいそうになることもあり悲しい気持ちになることもあります。一方で、馬鹿は馬鹿なりに、ドイツ語学習そのものは楽しくずっとこれまで長く続けて来られました。僕は基本的には飽き性ですが、ドイツという国が大好きで、ドイツ語学習もずっと変わらず好きでいられることは、僕にとって奇跡にような「珍しいこと」です。大好きなことだからこそ、悔しい思いをしながらでも、どうにか長く続けられているのでしょう。これまでの長い道のりを振り返ると、ゆっくりではあるものの、随分成長している部分もあります。

今回目標だった「DSH3でフィニッシュ!」という目標は叶いませんでしたが、試験はDSH2判定で一応合格しました。今年または来年の大学入学という目標に向けて、具体的に色々と動き始めることにします。今回のDSHのスコアで果たして大学に行けるのか、今年2023年の冬学期入学をまずは試してみることにします。

今日で僕の「語学学校生活」は一旦終了です。しかし、またきっと語学学校には行くことになりそうです。しっかり働いてお金を貯めて、人生の目標である「ドイツの大学入学」「ドイツ語C2レヴェル合格」に辿り着けるように、引き続き夢を追い続けてみます。

オッサンの挑戦はまだまだまだまだ続きます…。

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ ドイツ語へ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました