【D】ドイツ語Stufe6夕方コースとDSH試験終了レヴュー

Leben

今年2023年6月から始めていましたドイツ語学校生活は、昨日で全ての授業を終えました。今回は、Stufe6夕方コース及びDSH試験終了後レヴューについて書きます。

今年2023年冬学期の大学出願に向けて、DSH試験を再度受験しようと考えておりました。僕は過去にもう既に試験自体には合格はしておりましたが、ギリギリ合格のスコアで、自分自身で到底納得出来る仕上がりではありませんでした。仮にラッキーで大学に入れたとしても、入学後も自分の中でもやもやしてしまいそうな、そんな予感がしていました。なので、ちょっとでも前回よりも良いスコアを取るべく、再受験を決意したのでした。

ミュンヘンでのDSH試験を受験するに当たり、試験を実施している語学学校「Deutschkurse bei der Universität München(通称・dkfa)」の授業の受講は必須ではありません。授業に参加しない場合は、「外部受験生枠」として年に3回設定された日程で受験します。一方、授業に参加する場合は「内部受験生枠」として、年に6回設定された日程で受験が可能となります。

夏の時期は、内部・外部受験生枠ほぼ同時期に試験日が設定されています。内部受験生枠で受けた方が、授業料がその分掛かりますが、テスト受験代金単体料金が少々お値打ちになること、語学学校の内部生だからこそ得られる情報などのメリットがあります。そして、あくまで噂ではあるのですが、外部受験生枠の試験は難しく、内部受験生枠の日程の試験が比較的簡単と言われています。なので、ドイツ語の復習もしたかったですし、コース参加+DSH内部受験生枠にて受験することにしたのでした。

僕は現在夜勤の仕事をしているので、また以前のように夜勤明けに語学学校に通うというルーティンを組もうと考えていました。しかしこの時期は非常に需要が高かったようで、午前・昼のクラスともに「集中コース」は満席、これ以上の受講者は受け付けないと断られてしまいました。唯一授業時間が少ない「夕方コース」のみ空席有りという状況でした。「夕方コース」なら、あまり評判が良くないということで、受けるのは止めようかなと思っていました。しかしテストも近いし、選択肢も他になく、悪い噂を鵜呑みにして「食わず嫌い」せず、取り敢えず1ヵ月だけのコースを試しに受けてみることにしたのでした。

別の記事にて既に記しておりますが、実際参加してみて「夕方コース」は色々僕に合わないなということが分かりました。授業の日数や時間数が少なく物足りない感じがしつつ、僕の現在の夜勤の体系が特殊ということもあり、仕事との両立、体力的な問題でしんどかったのでした。唯一の救いは、担当の先生が、以前お世話になったことのある大好きな先生であったことでした。かと思いきや、生徒たちがあまりにも宿題をちゃんとやって来ない、授業中の雰囲気的にやる気がない感じが出ていて、先生のブチ切れシーンを何度も目撃してしまうことになったのでした。僕は一応宿題は真面目に頑張って、クラス内では「珍しく宿題をきちんとしている秀才グループ」に属してたと思われます。明らかにやる気がなさそうなのに、授業内でやたら発言しまくるクラスメイトが数人いて、彼・彼女たちのことが当初は苦手だなと思っていました。しかし、DSH試験会場やら試験後にカフェで話したりしてから仲良くなれました。外国人と言う立場で、ドイツの高等教育機関での勉強を志す者同士、分かり合える部分がありました。クラスメイトについては、その時々による、人によるはずですが、クラスの全体的な雰囲気は毎回概ね変わりないと思われます。僕の友人で、夕方コースに実際に参加した人たちからも、ほぼ同様の感想が得られました。その時間帯でないと参加出来ない、どうしても…という場合を除いては、僕は他人には推奨しません。

1点誰かに推奨出来る点があるとすれば、「DSH内部受験生枠」を比較的安い値段で取得する方法として、夕方コースに1ヵ月だけ参加することです。試験1ヵ月前は、試験対策を重点的にやるので、DSH受験生は、選択肢の1つとして考えても良いかもしれません。

ところで「DSH内部受験生枠」の噂について、気になっていた疑問が解決されました。僕のクラスメイトだったとある女の子が、内部受験生枠と外部受験生枠の両方を受験されたそうで、その感想を語ってくれました。

「私は両方受けたけど、外部受験生枠の方が簡単だった!」とのことでした。

具体的には、当日聞き取り試験のテキストをはっきりしっかり朗読してくださる先生に当たったこと、作文問題の課題がたったの3つ(グラフ描写、あなたの国では?あなたの意見は?)だけであったことです。読解問題と文法問題も、彼女にとっては「内部受験生枠のものよりは簡単だった」そうでした。読解問題に関しては、テーマが本人にとって馴染みのあるテーマであったり、一概に「どちらの方が簡単だ」と言うのは難しいところではありますが、両方を受験した人から実際に感想を聞いてみて、「外部受験生枠だから難しい」という噂は、どうやら単なる都市伝説のような信憑性のない噂である、と言うことが言えそうです。

先日別の記事でも紹介致しましたが、今回のDSH試験会場では「非常に腹立たしい事件」が起こりました。語学学校に対して苦情及び質問のメールを送信しました。学長(Frau Dr. Moll)が「該当人物に調査して必ず再度返信します」とご連絡をくださっていて、再度別のスタッフの方からではありますが、ご連絡が来ていたので、当ブログにて紹介致します。誤解のないよう、メールの本文を原文まま紹介致します。

herzlichen Dank für Ihre ausführliche E-Mail. Ich bin Prüfungsbeauftragte und beantworte gerne Ihre Fragen, die Frau Dr. Moll mit weitergeleitet hat.
Seit mehr als 60 Jahren führen wir Kurse in Deutsch als Fremdsprache, mit Teilnehmern aus mehr als 130 Ländern, durch. Deshalb sind wir auch für das Theman der interkulturellen Kommunikation sensibilisiert. Alle unseren Mitarbeitern sind hochqualifiziert und verfügen über eine langjährige Erfahrung in interkultureller Kommunikation.
Ihre Kritik am Verhalten unserer Prüfungspersonal nehmen wir natürlich sehr ernst und hoffen, mit unserer Stellungnahme zur Klärung der Situation beizutragen.
Zu Ihrerer ersten Frage:
Die Prüfungsteilnehmern dürfen sich nach unserer Sitzordnung den Sitzplatz selbst aussuchen, sofern dabei alle Regeln des ausgewiesenen Abstandes und der von der Prüfungsorganisation freigegebenen Sitzplatzbereiche berücksichtigt werden.
Zur zweiten Frage:
Unsere Prüfungsassistenten sind angewiesen, sehr exakt zu arbeiten und die vorgegebenen Regeln umzusetzen. Dies gilt auch für die Einhaltung der deutschen Gesetze.
Nach den Urteilen des Bundesgerichtshofs (BGH) vom 1993-10-22 gilt für eine rechtsgültige Unterschrift folgendes:
„Handzeichen, die allenfalls einen Buchstaben verdeutlichen, sowie Unterzeichnungen mit einer Buchstabenfolge, die erkennbar als bewußte und gewollte Namensabkürzung erscheint, stellen demgegenüber keine formgültige Unterschrift dar.“  (URL: https://www.prinz.law/urteile/bgh/V_ZR_112-92, Stand: 02.07.2023).
Wichtig ist dabei auch, dass die Unterschrift dem Namen zuzuordenen sein sollte, d.h. dass zumindest einzelne Buchstaben erkennbar sein sollten und die Länge vergleichbar ist.
Zu Ihrer letzten Frage:
Wir bitten die Prüfungsteilnehmen die Unterschrift in beiden Formen zu schreiben: Studierende aus Ländern mit einem anderen Schriftsystem als dem Lateinischen sollen sowohl in lateinischen Buchstaben als auch in der gängigen Schrift ihres Landes unterschreiben.
Wir haben auch Rücksprache mit unserem Prüfungsassistenten gehalten und ihm die Kritikpunkte dargelegt. Er hatte sicherlich nicht die Absicht, Sie zu irritieren oder zu belästigen. Er muss sich an die von uns vorgegebenen strengen Anforderungen und den Prüfungsprozess halten. Er entschuldigt sich jedoch, sollte sein Vorgehen Missfallen bei Ihnen ausgelöst oder sein Verhalten Sie verletzt haben.
Wir hoffen hiermit, die Angelegenheiten in Ihrem Sinne geklärt zu haben.
Für Ihr Verständnis danken wir Ihnen vielmals und wünschen Ihnen weiterhin alles Gute.
上述の返信メールにつきましては、突っ込みどころが満載ですし、僕の意図をあまり理解してくださっていないような意味不明な文章だと感じました。署名の件は、このメールを書いてくださったご本人の目の前で僕は漢字サインをしたことが何度もあり、今回は何故僕だけが「無効扱い」されたのか、明確になっておりません。上述のメールを受け取る前、口述試験の参加簿には、もちろん漢字のみで署名をしましたし、同グループの中国人・台湾人の受験生も漢字で署名しているのは確認済みです。何故突っ込まれなかったのでしょうか。
今更どうしようもなく「お気の毒様」といったところでしょうか。「今後はこのようなことはない」と一言、そして謝罪の言葉でも添えられていれば僕の気持ちは静まったかと思われますが、読んでいて馬鹿馬鹿しく感じたので、返信はしておりません。
僕のDSH試験結果は、「DSH3」を目標としていたところが、実力及ばず「DSH2」でした。僕は「DSH3判定を取るまでチャレンジし続けたい!」という気持ちがありましたが、今回の件でその気は失せました。科目ごとの判定で一部ではありますが、そして「内部生としてのおまけ」だったようですが、DSH3判定の教科もありましたし、一旦この試験結果で満足することととします。
DSH試験をこの語学学校にて再受験することはもう考えておりませんが、先生たちは本当に素晴らしい方々が揃っていると思いますし、この語学学校自体は素晴らしいという感想です。これからミュンヘンでドイツ語を勉強されたい!という方がいらっしゃったら、自信を持って推奨出来る語学学校です。
ミュンヘン大学(LMU)及びミュンヘン工科大学(TUM)、ミュンヘン単科大学(HM)などの学生向けのドイツ語コースが、学割価格で受講出来るそうです。実はDSH試験向け以外の、大学生向けのコースも準備されていて、そちらのコースで興味があるコースがあるので、もしかしたら大学合格後にお世話になるかもしれません。
今回は1ヵ月のコース、しかも授業数・時間数は多くないコースではありましたが、有意義な時間を過ごすことは出来たかと思われます。
繰り返しになりますが、「夕方コース」はどうしてもその時間帯でないと受講出来ないという方以外には、僕は個人的には推奨しません。もしもコースに参加をされるなら、そして時間帯の都合やご予算的に問題なければ、午前の集中コースを推奨します。

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