【D】早くも発覚⁈夕方クラスの悪い部分

語学学校にまたまた通い始めて3日が経過しました。今お世話になっている「夕方コース」は、元々あまり良い噂を聞かない、気乗りしないクラスでした。僕が受験したい試験の日までに、またどうしても語学学校に行きたくなり、時期的に受け入れてくれるコースが唯一このコースだけだったから参加しているわけですが、早くも色々と物申したくなるような場面に直面しました。今回は、夕方コースの残念な点について書きます。

現在クラスでは「医学分野」がテーマで授業が行われています。その中でも、小テストであったりDSH本試験を想定した試験対策問題では「Homöopathie(ホメオパシー/同質療法)」についての教材が紹介されました。実はこの内容については、以前通っていたクラスにて全く同じ教材に触れたはずなのですが、すっかり忘れており、テストは以前同様ボロボロな結果でした。僕がクラス内の小テストで唯一「Note5」つまり不合格判定を食らった回でした。ちなみに、クラスメイトたちの殆どが不合格で、最も成績が良かった生徒でも「Note3」で衝撃的でした。現在のクラスでも結果は同様で、ほとんどの生徒たちの答案用紙に書かれた「5」という数字が見え、ほとんど白紙のような答案用紙が戻されている生徒も見受けられました。

授業で先生は、採点された答案用紙を生徒に返す前に「もう一度全員で問題を解いてみましょう!」と提案していました。聞き取り試験において重要なことは、まず問題の「問いの意味」を正しく理解できているか、「問いの部分」を正確に聞き取れているか、そして「問いに対して明確に」答えなければならないことです。先生は「あなたたちの回答は全員とんでもなく酷かった!」と前置きしつつ、質問の意味を問いかけ、さらに続けて「では、このような問題に対しては、どのような表現、単語が聞こえてきたら、注意しなければなりませんか?」と分かりやすく解説をしてくださいました。

DSH試験の聞き取り問題は、他の語学試験のようなCD音源等ではなく、試験会場にいる試験官がテキストを読み上げます。DSHの聞き取り試験では、試験官がわざと強調して読んだり、その部分だけ明らかにゆっくり読んだり、分かりやすく合図してくれることもあります。なので、他のC1レヴェルのドイツ語試験より少し簡単な部分があるのかもしれませんが、いわゆる答え部分の導入部分の「シグナル」となる単語や表現に関するアドヴァイスは非常に貴重です。僕の場合は、そこは聞き取れているのに、答えの書き方が下手くそ過ぎて点を落とすという残念な状態が割と続いているのですが、聞き取り試験に於いて「答えの部分はここだ!」と明確に解るととても気持ちが良いものです。

僕は小テストではボロボロだったものの、先生の解説を聞きながら再度同じ問題を解いて「なるほど!」と、かなり気持ちが高まっていました。さらに色々と有益なアドヴァイスを聞きたかった…のですが。とある生徒の一言で、授業のムードが一転してしまいました。

「あの先生!さっさと答案用紙返してくれませんか?答案用紙見て自分の間違いがどうだったかと照らし合わせて見た方が良いです!」

生徒のこのような意見に対して先生は、「あなたたちに今答案用紙を返してしまうと、そこばかりを気にしてしまったり、課題そのものに集中しなくなってしまう。問題内容を知っている上で、もう一度しっかり集中して考え直すこのメソッドは本当に有効です!私のこれまでの経験上、生徒たちにとって本当に推奨している方法なんです!」と強い口調で言いましたが、授業中にやたら発言をするにぎやかめな生徒たちが「答案早く見たいんですけど!質問がある生徒は個別に先生に質問すれば良い!」と言ったところで、先生が拗ねた…と言いますかブチ切れてしまいました。

「あぁ、そうですか!私の長いドイツ語教師人生の中で、自信を持って生徒たちの理解を促して来たこの方法が否定されるとは…。あなたたちのお望み通り、答案を返します。そして授業内でこれ以上のこの問題の解説はしませんので、質問がある人は後で個別に私のところに来てください!」と言い、かなりムードが険悪になったまま、次の話題に移行しました。

「先日の課題について、何か質問はありますか?あなたたち、宿題やってますか?」と先生はやや厳しめな表情で生徒たちに問いかけました。僕は宿題をやっていたし、質問をしたい点があったので、元気よく手を上げました。

しかし先生は「あの、宿題やったの3人しかいないの⁈このクラスってDSH受ける人たち結構いたわよね⁈ちょっとこの状態で解説するの嫌だわ。もう1日差し上げるので、ちゃんと宿題やって来た生徒たちは申し訳ないけれど、解説は後日にします。もう少し問題を解いてきた生徒がいる状態でないと意味がないので…」と、怒りと呆れが混じった感じでおっしゃったのでした。それに対しても、「時間がないので」「しんどいので」「週末にまとめてやりますから、課題プリントと答えだけください」などと言う生徒たちがいました。さらには、「自分で解決しますから、宿題と答えのプリントを早くください」と言う生徒までいました。そんな自習型のコースをお望みなら、何でこのクラスに来ているのかと言いたくなるところでしたが、大人しく堪えました。

ただでさえ日数や時間が少ないクラスで、ここまでやる気がない生徒たちが多いクラスって…と思いましたが、僕がかつて通った他の語学学校の夕方コースもこんな感じだったなと思い出しました。

以前、デュッセルドルフに住んでいた際、デュッセルドルフのVHSの夕方遅めのコースに、仕事終わりの時間に参加したかったのですが「そのクラスは、あまりにも生徒たちのやる気がないので廃止にしました」と言われたのが懐かしいです。僕はどうしても働きながら勉強したい!という気持ちがあり、仕事が終わった後でも参加出来そうな、離れた街のVHSに参加したりしましたが、僕自身もその当時はやはり「仕事が忙しい」「仕事疲れ」などを言い訳に、結構宿題は真面目にやり切れませんでした。さらにその当時お世話になっていたクラスは、現在の語学学校のようにDSHなどの高度なドイツ語を目的とする学校ではなく、楽しくドイツ語会話、仕事でも使えそうな表現をちょこっと…というような割とカジュアルな雰囲気だったので、先生たちもそんなに厳しい先生ではありませんでした。そもそも宿題すらもほとんどないクラスもありました。ドイツ語を話すために一生懸命勉強する!というよりも、友達を作りに来ている感覚で語学学校に来ている人も多かったように思われました。

僕が現在通っている語学学校は、授業料も決して安くはないですし、ミュンヘン大学・ミュンヘン工科大学のDSH試験実施校というブランド力もあります。DSH合格を目的とした、意識の高い生徒たちが集まるはず…ですが、それでもやはり夕方のコースということで、モチヴェーションが落ちやすい環境になってしまうのか…。残念極まりないなと思いました。

先生が「授業が終わった後に個別に相談がある人は私のところに来てください」と言ったものだから、多くの生徒たちが押し寄せていました。授業中に超絶やる気ない発言をしていたはずの生徒たちも先生のところへ行列を作っていました。僕は先生にどうしても質問をしたいことがあったのに…彼らのせいで順番が回って来ず仕舞いでした。宿題の問題が意味不明過ぎて、かつてのC1クラスで一緒に頑張ったクラスメイトたち、さらにはドイツ人の知り合いも巻き込んで「うーん分からん!」「きっとこの空欄はこの単語に違いない!」など、あーでもないこーでもないと相談して導き出した答えが×だったので、何がいけなかったのか、そして模範解答がどうも見慣れない&聞き慣れない気持ち悪い表現だったので、突っ込みたかったのですが、タイムオーヴァーになってしまいました。

そう、20時に終わる授業の終わりに、生徒たちが先生に質問やら相談で行列を作ったりなんかしたら、先生が帰宅する時間が遅くなりますし、ご機嫌も斜めになられます。「あなたのその質問、何で今なの⁈質問する時間あったわよね?もう今この時間は私にとって残業になってしまう!」などと切れられる生徒が続出…するも、心が折れない生徒たちばかりで、行列は捌ける様子もありませんでした。僕や他の生徒で明らかに課題に関して質問がありそうな生徒には、先生はちょっと申し訳なさそうな感じで「明日で良いかしら?もう私今日は帰りたいわ…」と言って来ました。心中お察しします、という状態で僕は質問を諦めました。

もしかしたら、先生によっては生徒のモチヴェーションが低くてもどうでも良いと思う人もいるかもしれません。僕は彼女がとても全力で授業に取り組んでくださっている素晴らしい先生であるということを知っています。今回、このクラスで先生のモチヴェーションが下がってしまっているのは、とにかく残念でなりません。

今日の授業は、先生が切れまくりでムードがあまり良くない雰囲気でしたが、試験日も近付いて来ているので、気持ちを整えて自分なりに努力に励むとします…。

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました