【D】ドイツ語学校生活7週間経過~疲労と緊張~

ドイツ語学校生活が始まり、今日でちょうど7週間が経過致しました。今回は、7週間経過しての様子について書きます。

現在参加しているコースは、中途半端な感じなのですが「約8週間集中コース」と紹介されており、過去に通ったデュッセルドルフの学校のようにきっちり8週間のコースではありません。来週「8週間目」には突入はしますが、来週の授業はもうあと2日のみです。

実質ほぼ「最後の週」のような今週、あからさまに授業の参加人数が減りました。毎回遅刻して来る人は何人かいるのですが、数分とかいうレヴェルではなく、授業の後半になってようやく来る生徒がかなり増えました。

先生は「最近天気も良くなったし」だとか「毎回コースの終わりはこんなものよ」とおっしゃっていました。衝撃的なことに、本日は時間通りに教室にいた生徒は、僕を含めたったの3名だけでした。ちなみに、僕ともう1名は今のところ無遅刻無欠席の皆勤賞です。

今週は、宿題が非常に多く出された週でした。そして仕事では、夜勤の連勤で結構体力的にしんどい日が続きました。宿題は必ずしっかりしたいという気持ちがありましたが出来ませんでした。普段は先生が翌授業日に答えを配ってくださるので、体力的に余裕があり、落ち着いて自宅で取り組めそうな日に自己採点しようと思って宿題を後回しし、結構溜め込んでしまっていました。そのままズルズルと宿題をしない日が続いてしまい、いつもは答えが配られて自己採点しておいてくださいという感じだったのが、授業の参加人数が極端に減ったところで先生から結構当てられるようになり、宿題をしていないことがバレたのでした。そして、僕以外にも宿題をしていない生徒が結構いて、先生から軽くお叱りを受けました。

そして昨日と本日は誰も宿題をして来ず、少し雑談が多めの授業となりました。僕は仕事中の暇な時間に宿題をし、全てではなかったのですがほぼやった状態だったのに、そのプリントを自宅に忘れるという大失態をしました。他の生徒たちは「ウクライナのことが心配で宿題が出来なかった」とのことです。そしてそのままウクライナの現状について話し合いがなされました。

現在のクラスメイトにウクライナ人はいませんが、ロシア人やロシア系の人が何人かいます。先生は「今のこの状況、あなたはどう思う?」と聞いていました。クラスメイトたちからは、ロシア人向けに報道されているロシア語のニュース内容と、ウクライナやドイツで報道されている内容と大きく違う点や「プロパガンダ」について指摘がなされていて興味深かったです。

ロシア系メディアはロシア人たちに向けて「私たちがやっていることは正しい」とアピールがなされているそうなのです。しかし、ドイツ在住のクラスメイトたちからはとてもそうは思えないし、非難されるべきこととの認識が強いようです。ただ、今後ヨーロッパとロシアの間で経済制裁や報復合戦が起こり、その結果航空便が停止されたり、ロシア人やロシア系の人たちへの差別や偏見、VISA問題が起こらないか、今後の生活への不安があることが伺えました。

そう言えばかなり昔の話にはなりますが、日本と中国が尖閣諸島沖で船が衝突した事件があった頃、僕はドイツ語学校に通っていて、先生に色々と聞かれました。中国人のクラスメイトもいたので、2人が色々とクラスで発言を求められたのでした。当時はB1レヴェルのクラスで、しかも自分の語学力も大したものではなかったので、良いコメントは出来なかったとは思います。簡単な言葉で「戦争にならなければ良いですね」と言った記憶があります。

中国人のクラスメイトにはずっと、静かで不愛想な印象があったのですが、先生に意見を求められた際には大きな声で、そしてかなりエモーショナルな感じで「本当に信じられません!私の国はなんて馬鹿なことを!私はちなみに日本も日本文化も日本人も大好きなんです!私も平和を望んでいます!」と言い、クラス内では拍手が起こりました。そして、それを機にその中国人のクラスメイトとはかなり仲良くなったことは良い思い出です。

各国の政治レヴェルでは色々な思惑があるのでしょうが、一般国民の目線では誰も戦争などというものは望んでいないのが現状かと思われます。特に母国以外の語学学校のような、色々な国籍の人たちが集まる場所では、お互いの文化を知ることについてはかなり寛容な雰囲気で、平和な時間が流れています。

先生は「私はドイツが東西に分裂した時代を経験しましたが、戦争はもう終わっていました。私が生きている間にこんなことが起こってしまうなんて…戦争の歴史は繰り返してはいけないものです!」とおっしゃっていました。中東や西アジア、アフリカでも紛争については報道されることはありますが、今回のロシアによるウクライナ侵攻は、もはや大規模な世界戦争の引き金になりかねない出来事です。今後ドイツの取る立場によっては、僕らの生活に大きな影響を及ぼしかねません。ただただ、平和な生活が続くことを祈るばかりです。平和にドイツでドイツ語の勉強が続けられますように、楽しく生きていけますことを願っています。

授業で予定されていた内容は大幅に変更され、クラスメイトのほとんどは「こうやってみんなでしゃべっている方が楽しいし、別に試験のトレーニングなんてしたくないし、今日の授業は良かったな!」と話していました。宿題をきっちりやって来なかった自分自身はあまり強く言える立場ではないのですが…そして今回は話題が重要なものだったとは思っているのですが、以前ただただ雑談して授業終了、みたいな語学学校のコースに行ってしまったことがありました。よくしゃべる生徒は「授業じゃない方が楽しかったでしょ?私が話題を引っ張って授業しないようにしてあげた!」とまるで良いことをしたかのように堂々と言うので、ちょっと複雑な気持ちになってしまいました。今の語学学校の、Cレヴェルクラスには少なくともそんな生徒はいないと信じていましたが、残念ながらいました!これまでもテスト後に先生に対して切れまくっていたのはもしかして…。

ところで、授業中に案内がありましたが、先日DSH試験を受験した生徒たちにとって、本日は合格発表…と言いますか、「中間発表」がある日だったようです。別記事にも書きました通り、口述試験が2次試験扱いで別日程に設定されるので、筆記試験を終えた段階での結果発表です。結果発表は夜にインターネット上で行われるそうです。受験したクラスメイトたちの結果はいかに⁈と気になってしまいました。DSH試験を実際に受験した生徒がここのところほとんど授業に来なくなってしまったので、来週授業に参加して結果を知ることになるのか…分かりませんが、個人的に楽しみにしております。

Stufe5(C1-1)クラスの授業は、あと残すところ2日です。最後までしっかり頑張ります!

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