先日、ドイツ鉄道のお得なチケットを利用致しまして、デュッセルドルフに行って参りました。そして今朝ミュンヘンに戻って参りました。今回はドイツ鉄道の格安チケットとその注意点について書きます。
11月15日までのセールだったのですが、ドイツ鉄道の特急チケットの大バーゲンセールがありました。何と、驚きの片道17,90ユーロでした。
幸運なことに、僕が自分の仕事の休みのタイミングで行きも帰りも両方、超格安料金枠でチケットを押さえることが出来ました。普通に購入するとミュンヘン~デュッセルドルフは片道120ユーロ程の区間のところ、往復で35,80ユーロで予約出来たのでした。
行きはICEとICを乗り換えが必要という旅程にも関わらずスムーズでしたが、帰りにやや問題がありました。今回は深夜の列車に乗車、語学学校に通うため早朝にミュンヘンに戻ってくるつもりでした。デュッセルドルフでのホテル代がやや勿体無いですが、1泊分多めに予約し、レイトチェックアウトとして利用しました。通常ホテルは午前中に出なければなりませんが、1泊分多めに取っておくことで、夜出発の列車利用でものんびりホテルの部屋で過ごせると考えたのでした。
23時24分にデュッセルドルフ中央駅を出発するはずだった列車が、遅延で0時台出発になったと連絡が届きました。そして、また次のタイミングでは1時台になるとの連絡が入ったのでした。僕はホテルでゆっくり出来ると悠長に構えていたのですが、ちょくちょく状況は確認するようにしていました。情報が更新されないまま、1時近くになりかけた頃、再度情報更新をしようとしたところエラー表示が出ました。エラーが出たのが気になったので、さっとホテルをチェックアウトし、駅へと向かいました。
駅では、夜中なのに何やら大声で騒いでいる男性たちがいました。聞いていてしんどくなるような内容でしたし、ドイツ鉄道の係員たちも結構口汚い言葉で応戦していました。どうやら乗りたかった列車に乗れなかった男性が「知らないとは何だ!お前たちは俺を助けるのが仕事だろ!」と怒りまくっていました。
一方、僕の乗る予定の列車はというと、アプリ上からは消え、駅の案内表示にはそもそも表示もされていませんでした。通常、遅れている列車は表示がなされているはずなのです。駅係員の方に情報を聞かないといけない状態になったのですが、あまりにもアグレッシヴに叫びまくる人たちのせいでなかなか自分の番になりませんでした。ようやく自分の番になった際には、駅係員の人も先程までの別の方々とのやり取りで熱くなっている状態で、とばっちりで僕にも口汚く…お世辞にも良いとは絶対に言えないような対応をして来たのでした。
「お前の列車はない!新しくチケットを買い直せ!」
と言われたので「大幅遅延しているはずが、突然案内から消えました。証拠にメッセージが来ているものもあります。2時間遅れなら遅れていると表示が出ても良いはずです」と言い返したところ、
「その列車は定刻時刻に出発済み!情報をアップデートしなかったお前が悪い!再度別の列車のチケットを買え!」
と言われてしまったのでした。
そう言えばかなり前なのですが、同じような経験をしたことがありました。1時間程度遅れていたはずの列車が、なぜか遅延していないことになっているという…。その際は、駅員に確認したところ、すごく親切なご対応で「次に来る列車に乗って大丈夫!」と言っていただけました。ただ、紙の証明書もない状態で勝手に違う列車に乗るという状態だったので不安でしたが、検札に事情を話したらアッサリ問題なく、追加料金等何も支払うことなく乗車出来たのでした。
2時間以上も遅延があった列車が、どうやって遅れを取り戻したのか…。それは、ドイツ鉄道でよくやる手法かと思われるのですが、突然停車駅を間引いたり、大幅遅延が発生している列車を途中で運休させて、別の列車が稼働したりで、遅れを取り戻したりなかったことにしてきます。ふと以前にもこのような目に遭ったなと思い出したのでした。しかも深夜・早朝の超特急列車で…。
深夜や早朝の列車は、人気があまりない時間帯なので、列車が空いているし、価格帯が非常に安いのが魅力的です。今回もこの列車だけが片道17.9ユーロ枠が残っていたのです。深夜帯だと、何かアクシデントがあった際に振替便がそもそもない、または極端に選択肢が少なくなるというデメリットがあります。
僕の場合は、1時過ぎの時点で「あなたの列車はもうない」と言われてしまうと、もうあと何時間も待たないといけないという状況になってしまいます。それこそ、ホテルに朝まで居て、ゆっくり帰るかということになってしまいますが、僕は語学学校を休みたくなくて、どうしてもミュンヘンには午前中には到着したいと思っていたのでした。探したところ、どうにか語学学校に間に合ってくれそうな列車はまだありそうでしたが、その列車はケルン中央駅始発だったので、ケルン中央駅に向かいました。
真夜中の特に何もない場所で待っていると、多くの物乞いから声を掛けられました。ただお金ちょうだいと言うだけの分かりやすい人、「今何時?」「その君のファッション素敵だね!」「あれ、君って何人?どこから来たの?」など、何かしらのきっかけを作って話し掛けて来るという人が多いので注意が必要です。この頃は割と物騒になり、お金をあげるのを拒むと襲われることがあったりするようです。1人の人が話し掛けて来て、別の方向からその仲間が襲ってくるというケースもあるようです。それにしても、僕は現在、深夜の仕事していて余計に感じるようになりましたが、夜中の中央駅界隈はほぼ、本当に怪しい人たちしか歩いていません。犯罪に巻き込まれぬよう、特に旅行者の方は本当にご注意を頂きたいです。
ICEミュンヘン行きに乗り込み、フランクフルト中央駅を過ぎた頃に検札の方がいらっしゃいました。僕は指定された列車のみ有効というチケットでしたが、事情を話してご理解頂けました。今回も追加料金は一切支払っていません。今回は口頭説明だけで問題ありませんでしたが、一応スクリーンショットはスマートフォンで撮影していたので、証拠を出せと言われれば出せる状態でした。DBの車掌さん・検札係も慣れている方だとスムーズです。
結局ケルン中央駅から乗車した列車も途中色々とあり、ミュンヘン中央駅に到着したのは8時半でした。ヤバい、語学学校に間に合うか⁈という状況でしたが、無事に間に合いました!
今回は結果、デュッセルドルフに行く意味もありましたし、とても冷や冷やしながらも語学学校の授業には間に合い良かったです。しかし、トラブルが起こった際に、結局深夜に長時間別の列車を待つことになり、体力的にもしんどいので、今後はいくら安くても夜間のICEはなるべく乗車しないようにします(爆)
夜行列車の旅は楽しいので、それ自体はまた別の時間に余裕がある際に楽しもうと考えていますが、深夜のお出掛けをこれからなさる方、ご検討中の方はどうぞご注意くださいませ。