【D】ドイツ語学校生活3週目経過~新たな障壁との闘い~

気が付けばまた1週間が終わっていました。今回は、語学学校生活3週目経過時の様子について書きます。

今週からは、2週間だけ限定でご担当くださる先生の授業が始まりました。1週間が過ぎ、もう来週いっぱいで彼女の授業が終わってしまいます。非常に気さくで優しい、よく笑い笑顔が素敵な先生で、これまでの授業を毎回楽しく、そして有意義に受講出来ていますので、この先生と出会えて良かったと思えました。

「みんなの負担にならないように、この宿題は金曜日までで構いません」などというアナウンスが月曜日からちょいちょいありましたが、結局クラス全員のモチヴェーションも高くその日のうちに済ます人が多く、先生もバンバン宿題を出す方なので、結局宿題の量で言うとかなり多い方の先生かなと思われました(笑)

今の先生の素敵なところは、生徒たちの誤回答を徹底的に解説くださるところです。「生徒のみなさんよくこういう書き方をしますが、この名詞と動詞は一緒に使うことはありません」「もしこういう状況を言い表したければ、私が渡したリストの表現をそのまま使ってください」とズバリおっしゃってくださいました。生徒たちからの質問回答の際に、必ずその話題になっている言葉の類義語やら言い換え表現、熟語のご紹介をくださるのもありがたいです。C1レヴェルはとにかく語彙量が重要なので、こういう授業スタイルは本当に助かります。

これは今のクラスでの先生2人ともに当てはまることなのですが、誰か当てられた生徒が即答出来ず悩んでいる時に、他の生徒が正解を言うと注意なさいます。「彼/彼女が当てられたんだし、自分で考える時間を与えてあげて!」と。そして逆に、生徒が分からない、または誤解答をした際は、「誰か分かる人?」「この答え何がいけませんか?」と、生徒たちの間で解決させようとしています。僕はこの点は非常にありがたいなと感じています。なぜなら、これまで長く色々な語学学校のクラスに参加して来ましたが、必ず自己主張激しめな生徒が数人いて、かなりクラス内で授業を掻き乱すからです。そして先生たちがそれを咎めない、または止めきれないことが多かったように感じます。「今私は彼/彼女を当てました、他の生徒は静かに!」と言ってくださる先生は過去にもいらっしゃいましたが、それは最初だけで長くは続きませんでした。あと、今のクラスでは個性的な雰囲気の人は数名いますが、自己主張が激しめでさらに授業を壊しそうな人はいなさそうです。やはりそこは、会話中心の語学学校のクラスとアカデミックな内容の集中コースのクラスとの差か、いや、当たったクラスメイトたちの民度によるのかもしれません(笑)

今回授業で面白かったのは、Politische Korrektheit(ポリティカルコレクト、略してポリコレ)についての話でした。近頃、Student/StudentenやらStudentin/Studentinnenという言葉は使われず、Studierende(n)という単語が頻繁に使われるようになりました。その他、見る機会は「Studierende(学生)」という単語ほどでは無いにしても、このような分詞形を使い、わざわざ男性やら女性という意味を含めないようにする表現が登場するようになりました。実はこの件に関して、以前参加していたクラスで大騒ぎになりました(爆)今の先生によれば、「言語学者の立場から言いますと、そこに男女の優劣は存在しない」とのことで、先生自身は女性ですし、別にこの単語にしないと女性が不利益だと感じることはないとおっしゃいました。「男女の不平等は確かに、社会生活においては存在します!ただ、こんな単語の一言で男女差別を表しているとは思いませんし、あなたたちがStudentやStudentinと表現を使っても、またStudentinnen und Studentenとか男女どちらを先に表記するとかも私は個人的には問題にする気はありません…が、気に触る方々がいるのも事実なので、複数形にしたときに男性やら女性の意味が消える分詞形表現も覚えておいた方が良いかもしれませんし、今後増えてくるでしょう」とのことでした。

ポリコレを騒ぐ連中ら、そんな細かいところじゃなくて「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」を無くそうぜ!って大暴れして廃止に追い込んでくださればドイツ語学習のハードルはかなり下がるのに…と思いながら聞いていました(笑)日本人だけでなく、男性名詞やら女性名詞等の考え方がない言語圏からやって来た人たちにとって、ドイツ語学習の苦労はまず最初にそこかなと思われました。

僕が色々手を付けた中で、やはりシンプルなのは英語、その次にオランダ語です。オランダ語にも名詞の性はありますが、分け方が男女名詞と中性名詞という感じなので覚えるのはドイツ語よりも格段に楽で、オランダ語クラスで知り合ったドイツ人たちもみんな「素晴らしい!」と感動していました。

言語は時代を経て変化していくものではありますが、数年後、今僕が学習している内容がどう変化していくのか、今から楽しみになりました。ポリコレに対する先生のご意見が聞ける良い機会でした。

今週を終えて、自分の中でとても達成感を感じられたことがあります。それは、着実に良い習慣が作る流れが出来てきたことです。

①夜勤→語学学校→図書館で勉強→帰宅後就寝→夜勤

②夜勤→語学学校→図書館で勉強→しっかり睡眠→早起きして勉強→語学学校

という感じで、夜勤の仕事続きの日と仕事休みの日のリズムが良い感じで組めるようになったことが喜ばしいです。宿題もほぼ全てこなせています。全て出来ない理由は、僕のパソコンにあります。紙ベースの宿題は問題ないのでずすが、パソコン上で行わなければならない宿題は出来ておらず、先生が声を吹き込んでくださった聞き取り試験対策用オーディオデータが僕のパソコンやらスマートフォンから開けないという現象で困っています。後回しにしてしまっている分が溜まって来ているので、早く新しいパソコンを買うなり、他で出来そうな場所を探すなりでどうにかしなければなりません。

仕事では、実は最近仲違いをしてしまったスタッフがいて雰囲気がかなり悪くなり、わざと面倒な業務を夜勤に残されるというようなことが頻繁に起こるようになりました。これまで仲良くしていたはずの人が急に僕を目の敵にし始め、意味が分からない嫌がらせをされていて困りましたが、どうにか増やされた仕事もこなして来れました。遅刻常習魔と遅刻&逆ギレスタッフと、さらに列車遅延のせいで授業に間に合うか冷や冷やしたこともありましたが、今のところまだ無遅刻無欠席を守れています。まさかまさかの、同僚たちに足を引っ張られることになるとは思いませんでした。とある同僚は「夜勤後に寝ずに語学学校⁈スゴイ!じゃあ今後は遅刻しないようにするね!でもSバーンが…」と、良い感じなことは一応言ってくれるものの、言い訳つらつら。ミュンヘン近郊Sバーンは問題が多いのは有名ではありますが、僕の職場には残念ながらその遅れを加味して早くに出発しようとするスタッフは誰もいないようです。

僕の今の職場の夜勤は基本的に1人体制、1人でいる時間が長いので、気楽です。1人きりだからこそしんどい部分はありますが、自分で何もかも決められる、余った時間は自由に過ごすことが出来る今の職場が気に入っています。

さあ、宿題をしようと思ったら急に辺りが騒がしくなったり、かなり人から話し掛けられたり、職場では実は勉強が捗らないことが分かりました。かと言って職場に勉強関連のものを一切持って行かなかった日に限って、何も起こらない平和な日で「今日何か持って来ていれば良かった!」と悔やむものです(笑)職場にもいくつかドイツ語学習教材を常備することにしました。宿題でいっぱいいっぱいになりがちですが、少々余裕がある日には予習を頑張ってみます。

その他、図書館に足を運ぶ習慣もついて来て、かなり良い感じで勉強出来ているように思います。眠気が襲い、ダメかもしれないと思った日でも、宿題だけはせめてその日に必ず終わらせていました。

来週以降の課題は、図書館で眠気が酷く襲ってくる日があったりなかったりするので、図書館での予約時間はきっちり全うすることでしょうか。その日の体調やら、エナジードリンクを飲む時間やらタイミングも関係しているかもしれませんが、なるべく語学学校終了後から図書館予約時間の16時まで、頑張れるようにします。

今頃ですが、最近ようやく僕は人生を楽しめているって思えるようになって来ました。素晴らしい他人と比べてしまうとちっぽけですが、自分を認められるようになって来たのは、僕にとって大きな進歩です。今週1週間は、本当に楽しく過ごせました。来週もまた楽しく頑張れますように!

 

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