【D】アンチ

Leben

ここのところ、ドイツでは猛暑日が続いており夏バテ気味です。今回は、自分自身の夏バテ防止策について書きます。

夏バテ防止の方法はズバリ!美味しいものを食べること!これに尽きます。どんなに暑くて疲れていても、大好きなものをしっかり食べて、栄養をしっかり摂ることは欠かせません。僕は個人的に肉が好きなので、肉をしっかり食べるようにしています。毎日肉ばかりの贅沢な食事は出来ないので、毎月29日を「肉の日」として、1ヵ月に1回はプチ贅沢を楽しむことにしています。

ミュンヘンに移住後、もうすぐで1年が経とうとしていますが、まだ友人や知り合いはそう多くはない状況です。一緒にご飯を食べに行けるような友人はまだほとんどいませんが、ぷらぷら街を歩きながら「自分のお気に入り」を探して歩くのは趣味であり日課であり、それはそれで楽しかったりします。

今回は、美味しそうなお肉料理が食べられそうなレストランを探していましたが、偶然素敵な雰囲気のギリシャレストランを見つけたので、そこで食事をすることに致しました。

レストランの名前は「Anti(アンチ)」です。Antiと言うと、アンチ…「反〜」や「対〜」と訳されるギリシャ語の接頭語です。ネット上では、このお店の名前は、Taverne Antiと表記されることが多いようで、日本語っぽく「食べるなアンチ」に聞こえてしまうので、なかなか面白い名前かもしれません。

レストランの外席の雰囲気が素敵で、ちょうど2席程空いたタイミングだったので店員さんに座って良いか確認したところ、残念ながら断られてしまいました。予約をしている人専用だそうでした。ドイツではこの時期、レストランのテラス席から座席が埋まると言われています。やはり予約は必須なようでした。しかし、店内なら着席可能とのことで、せっかくなので店内で食事をすることにしたのでした。

店内の雰囲気は素敵で、窓が開いていて風の通りも良く涼しい感じでした。テラス席は満席、割とキツキツな密状態ですが、店内はほとんど人がいなくて、穴場かもしれません。ギリシャのフォークソングのような曲が流れていて、テラス席よりも個人的には好きだなと思いました。

さて、ギリシャ料理で肉と言えば「ギュロス」!ということで、ギュロスのプレートを注文することにしました。ギリシャ料理と言えば、海鮮も!ということで、そんな自分の欲望を満たしてくれる「ギュロス&カラマリ」のセットがあり、ちょうど良かったです。前菜には、ナスとズッキーニのグリルを注文しました。

オプションで、フライドポテトを付けますか?と聞かれましたが、それは断りました。量としては食べられなくはありませんが、この量でも十分でした。

食事を楽しんでいる際に、ギリシャ人の同僚に何枚かの写真を送りましたところ、このレストランを知ってるそうで、合流することになりました。

合流後、冷たい甘口のギリシャワインで乾杯しました。

同僚が合流後、色々なことを教えてもらえたり、店員さんもギリシャ語を話し始め、僕はまるで旅行でギリシャに来たような感覚となりました。

同僚は、このレストランの外席で酒を飲んだことだけはあるようでしたが、店内は初めて見た様子で、とても感動していました。「ここはまるで昔のギリシャの雰囲気が再現されてある!」と喜んでいました。店内に飾られているもの、写真について色々と解説をしてくれたりもしました。1人で雰囲気をそれなりに楽しめてはいたつもりでしたが、やはりその国の人や詳しい人がいると、知らなかった情報にも色々と触れることが出来、また格別です。レストランの歴史は長く、何と僕の生まれ年と同じ年の1984年から営業、その後現在までオーナーさんが変わることなく続いているそうでした。

興味深いことに、ミュンヘンにはかなり多くのギリシャ人たちが住んでいるようです。ギリシャの経済危機以降、ドイツにはかなりのギリシャ人たちが移住して来たという話は有名ではありますが、ミュンヘンに関してはもっとそれ以上前の時代からの移民が多そうです。街を歩いていれば、毎日どこかでギリシャ語を聞く機会があります。僕は以前キプロスに住んでいたので、ギリシャ語はある程度聞いていたので、ギリシャ語が聞こえてくると嬉しく感じる部分があります。ミュンヘンでは、ギリシャっぽいTシャツを着ていると、確実に声を掛けられます。ミュンヘン在住、もしくはミュンヘンで出会うギリシャ人たちはかなり人懐っこく、友好的な雰囲気の人がとても多いようです。

このレストランのスタッフの方々も気さくで、優しい人たちで、ギリシャ人の同僚も「雰囲気が良い」と大満足な様子でした。店内には結構なギリシャ人が食事に来ており、もしかしたらギリシャ人たちの憩いの場になっているのかもしれません。僕の同僚は以前、「ギリシャ人がわざわざドイツのギリシャレストランには行かない!ギリシャ料理はギリシャで食べるべきもの!」と言っていましたが、素敵な雰囲気の中で、さらに多くのギリシャ人たちで賑わいを見て、彼の意見は変わったかもしれません。

僕はギリシャは大好きで、旅行では既に何度も行っている場所ではあります。今年はまだ、そしてしばらくなかなかギリシャに旅行で行けそうにはありませんが、今回は同僚のお陰もあり、かなりギリシャっぽい雰囲気を味わえました。もうすっかり忘れてしまったギリシャ語ではありますが、かつて少し勉強した言語なので聞くと懐かしさを感じたり、また趣味で勉強してみたいなと思ったりもしました。

美味しいものをしっかり食べてパワーチャージ完了!またいつかギリシャ旅行に出掛けたい!と強く思ったところで、バリバリ稼ぐべく、夜勤に向かいました。

ギリシャに行きたくて堪らず、すぐには行けないけれどまたギリシャの雰囲気を味わいたい!と思った頃にまた食事に訪れます。

ご興味のある方は、是非行ってみてくださいね。

☆☆☆レストラン情報☆☆☆

  • レストラン「Anti」
  • 住所 Jahnstraße 36 ,80469 München

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