日本人の元同僚たちと久々に会い、ランチ&カフェに行って参りました。元同僚たちとお互いの近況について語り合う中で、ドイツ語学習の話になりました。今回は「朝活ドイツ語サークル」の発足について書きます。
僕の元同僚たちは、現在とある日本人との関わりが多く、日本語メインの職場で勤務をしております。やはりドイツに住んでいますし、ドイツ語は出来た方が良いです。しかしやはり自身が生きる生活圏、特に仕事でドイツ語が必要でなければ、なかなか勉強するモチヴェーションにも繋がりません。そして、ドイツ語をあまり使わない環境のまま過ごしていると、ドイツ語がろくに分からないままあっという間に時が過ぎて行くものです。僕自身は、ドイツに憧れがあってドイツ語学習に興味があったはずなのに、そのような経験をしたことがあるので、「別にドイツに来たのはたまたまで、ドイツ語学習に特に興味があるわけではない」という人であれば、簡単にそのような状況に陥ってしまうことは想像に難くありません。
元同僚たちのうち1人はまだ若く、ドイツ在住歴もそう長くはありません。以前滞在許可の更新手続きをしに外国人局に行った際に、ドイツ語が話せないことを指摘され、語学学校に行くか移民コースに参加するように言われたそうでした。
僕が知る限り、外国人局職員から語学学校や移民コースの案内を受ける場合、いくつかの段階があります。それは、こういったクラスがありますよという「単なる案内」の場合と、「参加強制」の場合です。僕の元同僚は後者で「定められた期限までにドイツ語の語学能力証明が出せない場合は、就労許可が延長されない」との文面が書かれた書類を渡されていました。そうなると、ドイツ語のB1レヴェルの語学資格を取得するか、指定された語学学校が行う「Integrationskurs(インテグレーション/統合コース)」に参加し、参加終了の際に行われる試験に合格する必要があります。ドイツ語の語学証明が出せないと「就労許可」が取り消され、語学学校に通うことしか許されなくなってしまうので、「Integrationskurs(インテグレーション/統合コース)」に社員が通うことには協力的な会社も多いです。元同僚は、職場の上司から職場を抜けて語学学校に通う許可は貰っているけれども、勤務時間が短くなって給料も下がってしまうし、ちょうど良い理想的な時間帯の授業が行われる語学学校もないとのことで、自力で勉強をする道を選びました。
また別の元同僚は、キャリアアップのためにまたドイツ語を頑張りたいとのことでした。過去にB1レヴェルの資格はゲーテインスティテュートにて取得済みとのことでしたが、ご本人曰く「どうにか合格出来たレヴェル」だったそうです。さらにその頃から随分経っているので忘れてしまっていることも多く、いきなりB2レヴェルを目指すというよりも再度またB1レヴェルのおさらいをして、年明け頃にB2レヴェルの試験を受験してみようかなということでした。
僕は語学学校にはかなり長い間通いましたし、語学の試験はたくさん受験して来ましたので、語学試験についてはかなり詳しい方です。これから受験を考えている2人の元同僚たちに、僕から出来るアドヴァイスは結構あります。
↓試験対策動画や勉強動画は僕のYoutubeチャンネルにて複数紹介しております。よろしければ併せてご覧ください。
まずどの試験を受けるべきかという点については、telcを推奨しました。僕自身はゲーテB1及びB2の試験を受験したのですが、ゲーテインスティテュートの試験は、telcと比較して試験代金がかなり高額で、さらに範囲が広く、高難易度との噂があります。さらにゲーテB2とtelc B2の合格証書に優劣はなく、僕は個人的にtelcを推奨しています。試験日程についても多く設定されているので、ご自身のタイミングが選びやすいです。telcはさらに、分野ごとのサブタイトルが付いた試験があるので、目的に合わせた試験を選ぶことが出来ます。簡単に特色を紹介し、どの試験を受けるのかはご自身で決めてくださいとアドヴァイスをしました。
そして、話の流れから何となく僕がドイツ語を教えることになりました!!(笑)
僕の語学レヴェルは高くなく、大学で激しく躓きまくりの、現在も勉強中の身分です。さらに元々頭が良いタイプではありませんし、人様にドイツ語を教えられるような身分ではないのは明らかです。しかし、「アウトプットは最大の勉強法」との言葉があります。自分が勉強した内容を人に教えるように語れれば、頭の中で情報が整理され、自分自身の理解にも繋がり、さらに記憶にもしっかり定着するし、他人の為にもなるならまさにウィンウィンです。語学学校に通いたいが通えない事情がある元同僚たちのために「朝活」を提案してみました。
僕は現在夜勤の仕事をしており、その後大学に行ったり用事をしています。その関係で、仕事がある日は夜勤後にすぐ寝てしまわないようにする生活リズムを保っております。夜勤がない日も、なるべく早起きすることを心掛けているので、元同僚たちと会うならば朝早い時間帯が望ましいのです。僕以外の人たちにとっては朝早く大変かもしれませんが、朝に勉強するのは非常に健康的…なはずです!
お茶をしたあとに一緒に本屋に行き、元同僚はドイツ語の教材の本を購入しました。僕も買おうかなと思いましたが「いや、あなたこのレヴェルの本は要らないでしょ!(笑)」と言われ、止められました。結局買いませんでしたが、ドイツ語の学習教材はどれも魅力的に見えて、自分が持っていない本は特に欲しくなってしまうという悪い癖が出てしまいそうでした(笑)しかし、真面目な話をすれば、僕自身がtelcのB1及びB2レヴェルの試験を受けたことがないので、試験対策については僕自身も他人に教える上で必要かなと思ったのでした。本はちょっと欲しいなと思ってしまったので、もしかしたら今後買うかもしれませんが(爆)、買わずとも、Youtube上にはかなり色々な語学学校の先生や語学系Youtuberの対策動画があるので、まずはそれらを見て僕も改めて勉強しなおすことにしました。
僕が今後ドイツ語を教える予定の元同僚はB1を目指す人、B2を目指す人の計2名です。B1レヴェルを目指す方の人は仕事がシフト制で不規則なので、予定を合わせるのが難しいとのことでした。一方、B2レヴェルを目指す元同僚とは時間的な予定が立てやすく定期的(メインは日曜日の朝)に会えそうなので、B2レヴェルを目指す元同僚と会う約束をしました。
B2レヴェルを目指す元同僚は「今試験受けたらB1レヴェルすらも怪しいかもしれない…」と自信なさげだったので、初回はB1レヴェルの復習から行うこととしました。僕は普段彼女とは日本語でしか会話せず、彼女のドイツ語レヴェルがどの程度なのかをよく知りません。どのくらいの知識があるのかをまず知りたいので、テストも行うことにしました。一応僕はドイツ語学校に通いまくったこともあり、概ね他人のドイツ語レヴェルを見極めることが出来ます。その上で、どういった勉強法が良さそうか、ご本人の得意分野・苦手分野などを上手く見極めて提案出来たら良いなと思っております。
試験の合格には、ご本人の努力が必須です。僕としてはドイツ語の内容を教える他、モチヴェーションの向上に対してどこまで貢献出来るのか分かりませんが、引き受けると決めたので、一生懸命本気で取り組みます。僕自身もC2レヴェルの試験を受けるつもりでいますし、一緒に試験合格を目指して頑張ろうと思ったのでした。
初回は果たして、どうなるやら?!僕自身は、とても楽しみです。