【D】DSH模擬試験結果発表

Leben

先週授業2日間分の時間を使い、DSHの模擬試験が行われました。DSH本番試験の前日となる本日、模擬試験の結果が発表され、授業内でその解説がありました。今回は、模擬試験結果発表の様子について書きます。

授業が始まって早々、先生からショッキングなお知らせがありました。

「このクラスのテストの出来は非常に悪かったです!このクラスで19人が模擬試験を受験した中で、DSH3判定に達した人はゼロ!DSH2合格者が9名だけでした。DSH1の人たちも非常に落第点に近い状態でした。私の見立てでは、もう少し合格点に達している生徒は多いはずでしたが、残念です!これから解説をしていくので、今一度自分自身が間違えた部分を確認してください。ちなみに、このクラスは文法問題が壊滅的でした!なので文法問題から解説します!」と言われたのでした。

テストの答案用紙が返される前に、スコア・判定が書かれた短冊のような紙が先生から渡されました。僕のスコアは…何とDSH2!先日の記事でも書きました通り、「初めてではない問題」「一部答えを知っている問題」だったということもあり、DSH3狙えたかも⁈というちょっとした淡い期待がありました。残念ながらわずか一歩足らずでDSH3を逃してしまうという情けない結果となったのでした。DSH3判定になるには総合得点の正答率82%が必要で、僕のスコアは81%でした。

先生は、文法の問題の出来が悪かったとおっしゃったものの、授業内で当てられた生徒たちはきちんと解答出来ていました。DSH試験をこれから初めて受けるという生徒たちも多くいたので、緊張やら不安などもあり、本調子じゃなかったのかもしれません。授業内で比較的リラックスした状態で問題を見れば、簡単に答えられた問題もあったのかもしれません。

クラスメイトたちを最も苦しめたとされる文法の問題では、僕のスコアは恐らくクラス最高点だったのではと思われます。惜しくも1問だけ、非常にくだらない間違えをしてしまったのです。DSH試験の判定は、パーセンテージで計算されるため、問題数が少ないと、たった1問間違えただけで、かなりのスコアを失うことになります。そこさえ合っていれば100%だったのに!という状態だったからこそ悔し過ぎました。ちなみに、クラスメイトたちのほとんどが間違えたという問題については、以前のクラスでも誤解答が続出し、当時先生がご丁寧に解説をされていらっしゃったお陰で、僕の記憶に残っていました。答えを知っているから一瞬で解けたのでした。他のクラスメイトたちよりも有利な状況で、きっちり満点を取れなかったのは非常に情けなく、悔しいと感じました。

作文試験の解説では、文の構造、グラフ描写に関する注意がなされました。テーマは「騒音」についてで、問題文には2つのグラフが紹介されていました。ドイツ人にとって、どの音が特に不愉快であると感じるかというアンケートで、騒音の種類が列挙された大きなグラフと、その横に小さく「どのくらい生活音に悩まされているか」という表題のグラフが紹介されていました。

ほとんどの生徒たちが、視覚的に大きいグラフの方(生活音の種類の列挙)から書き出していたことに関して、先生はややお怒り気味の感じで解説をなさいました。

「このテーマが与えられて、どっちのグラフの方が重要なの⁈書き出しとしてどっちを先に書くとスムーズですか?それをまず考えてください!」

と言われ、「以前の授業の際も同じことをおっしゃっていたなぁ」とはっと思い出したのでした。

騒音に関する導入文(Einleitung)を書いた後に続けて、小さなグラフの「ドイツ人はどれほど生活音に悩まされているか」を書き、その後、騒音の種類について列挙すると綺麗な流れが出来ます。ということは、言われれば確かにそうだと理解出来たのですが、僕はまたしても前回同様、視覚的に大きな目立つグラフについて先に書き始めてしまったのでした。そして、クラスメイトたちもほとんどそのように書いてしまっていたようで、先生から「よく考えて!」とお𠮟りを受けたのでした。

導入文(Einleitung)をすっとばして、

Die vorliegende Grafik zeigt…

といきなり書き始める生徒が相当多いそうで、先生はかなり強調して「いきなりグラフについて書かないで、その前に何か1~2文絶対に書いてください!」と仰っていました。

そして、僕のクラスメイトたちは、やたらと

Der GrafikやらDas Grafikなどという間違いが多かったことと、

Die Grafik erzählt…

という表記が多かったそうで、先生はかなり強調して「明日の試験では、こんな間違いは絶対にしないで!」と仰っていました。

erzählenは、「物語る」という意味で、ここで言う「グラフ」など人間ではないものが主語の場合は使えません。数多くの生徒たちの添削をしていて、非常に多い、かなり典型的な間違いだと先生は仰っていました。「この結果が物語っている」などと書きたくなる場面はありますし、多くの生徒たちがそのように書くということは、それぞれの言語でそういった言い回しがあるのかと思われます。先生方は採点者として「言いたいことは分かる」が、グラフ描写でerzählenという動詞を使うことは単なる減点対象にしかならないので「絶対にやめてください」と繰り返して仰っていました。

僕は前回同じ試験を受けた際、判定がギリギリDSH2に及ばずのDSH1でした。今回の点数はあまりよろしくはないものの、前回と比べて、多少の成長を感じることは出来ました。

今回の模擬試験は僕にとって、初見ではない問題ではあったものの、全体的に結構「下らないミス」「自分自身の弱点」が浮き彫りになりました。「またこの問題か、答え知っているわ!」とか思いながら、割と余裕綽々な感じだった部分も正直ありましたが、今回同じ問題を繰り返し解く意味・重要性を見出すことが出来ました。よく「勉強法ハウツーもの」のYoutuberたちがこぞって「同じ問題集を何回も解く!」「間違わなくなるまで解く!」と言っていた意味が分かったように思いました。今回満点が取れていない時点で「自分ってまだまだだな」と思い知りました。

先生が「私の見立てでは、今回の模擬試験と本番試験の結果はほぼイコールです。が、今回DSH1判定だったり落第点だった皆さんも、DSH2以上の合格は十分狙えます!明日本番試験では、今日解説した部分をよく注意して、落ち着いて問題を解いてくださいね!」とアドヴァイスされて、本日の授業が終了しました。

思い返してみると、僕は以前のクラスでの模擬試験ではDSH1判定でした。しかし本番では、ギリギリではあったもののDSH2判定で合格することが出来ました。本番試験直前で悔しい思いをしておくと、そこに意識が向くので、下らないミスは減らせるかと思われます。

いよいよ明日は、僕にとってDSH試験3回目の受験となります。「3度目の正直」になるだろうか、非常に楽しみです。試験日前はゆっくり休みたかったのですが、夜勤が入ってしまいました。DSH試験は午後からですが、果たしてどうなるやら…⁈今回は、試験直前でもあまりプレッシャーを感じていないので、落ち着いて受験出来たらな、と思っております。

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