【D】揺れる規制状況

ドイツで重要視されている7-Tage-Inzidenz(7日間指数)が、ここのところ上昇傾向にあります。目下、最も緩やかな「0規制」が導入されている状況ですが、このままの状況が続けば早ければ今週中には再度やや厳しい規制が導入されることとなります。今回は、NRW州の疫病に関する情報について書きます。

目下、規制は下記のように区分されています。

  • Stufe 0 0規制(10以下)
  • Stufe 1(10.1≦35)
  • Stufe 2 (35.1≦50)
  • Stufe 3 (50.1≦100)
  • Stufe4 (100.1≦150)
  • Stufe5 (150.1≦200)

規制ルールでは、3日間連続で段階を超える数字を記録した場合は、新たな規制段階が導入されることとなっております。先月(2021年6月)より順調に数値が下がり続け、10以下の数値が連続で続いており、疫病の蔓延をかなり抑えられたかに思われました。ところが、本日時点でNRW州内のほとんどの自治体で10を上回りました。特にSolingen(ゾーリンゲン)やDüsseldorf(デュッセルドルフ)では、ほぼ30近い数字となっており、このまま増え続けると一気に2段階厳しい規制が敷かれる恐れがあります。

35以下にとどまった場合は、レストランなど外食時に陰性証明書は不要ですが、35を超えてしまう場合は、室内での飲食時に陰性証明書が必要になったり、座席を指定されるという規制が導入されます。一時期に導入されていた規制は一部廃止(※wegfallenの表記)になっているものもあり、基本的には規制そのものは減少傾向にあり、一度緩めた規制を再度厳しく締め上げたり、ハードロックダウン導入の可能性は、少なくとも今年の夏の間は低そうです。

現在、NRW州は夏休み期間中ではありますが、州政府内では、夏休み後の学校や保育施設等に於ける戦略に関しての議論や、16歳以上の学生に関するワクチン接種を急ぐことについての議論が行われました。

☆☆☆直近7日間指数☆☆☆

  • ドイツ全体 11
  • NRW州 13

※ロベルトコッホ研究所発表情報を参照(2021年7月20日)

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