本日、DSHの2次試験である口述試験を受験して参りました。今回は、その様子について書きます。
昨日、1次試験である筆記試験に一応合格しており、口述試験に駒を進めることが出来ました。口述試験の内容は、自分が大学または大学院にて勉強したい分野と自分自身に関する質問と言われていました。以前、過去の記事でも紹介しました通り、以前参加していたクラスの元クラスメイトたちからは内容については何となく、そんなに恐ろしく難しい内容ではなさそうと聞いておりました。
まず、口述試験に進むまでの流れについてですが、朝8時半から「試験受付」となっておりました。僕は夜勤の仕事を終え、寝ずに職場で朝食を食べ、少しゆっくりしてから語学学校に向かいました。
朝8時半の時点で語学学校の事務所にいたのは僕のみ、事務所も閉まっている状態で、「あれ、本当に今日でしたっけ?」と妙な不安に襲われるのでした。事務所が少々遅れて営業開始となったときに、口述試験の申込をしました。
8時半受付、早い人は8時55分から試験開始と事前案内があったので、そのまま少々待つだけで試験を受けられると思いきや…「あなたは午後です」と言われ、試験の予約票をもらい一旦家に帰ることとなりました。
最初よく意味が分からなかったのですが、別に8時半に語学学校に出向いたところで、受付の早いもの順でもなく、自分で時間の希望を言えるわけでもなさそうでした。「せっかく今語学学校内にいるのに!しかも僕だけ!」と思いましたが、夜勤明けということで、一旦帰宅して十分に眠れる時間があって良かったかもしれません。
午後に再度語学学校に出向くと、10人くらいの生徒が集合していて、試験官から3人ずつ名前が呼ばれたのでした。何と、僕は午後の最初のグループでした。
「あなたの大学での希望の専攻は?」と確認をされ、それぞれの専攻の内容に沿った試験の課題を渡されました。10分間で課題の文章を読み込み、自分の言葉でその本文を要約をします。小さなメモ紙が渡されるので、その紙に「キーワードのみ」メモをすることが許可されます。10分経つと、課題の文章が書かれた用紙は回収、自分のメモだけを持ち、それぞれの試験官がいる別室に移動しました。
面接は、結構強面の女性の先生2名で、圧迫面接みたいな雰囲気でした。そして、要約も面接官からの質問にもきちんと答えられず、専門用語も度忘れと、自分での実力が完全に発揮出来ないまま終了しました。
口述試験が終わった後、僕と同じグループで試験を終えたばかりの人たちと、これから口述試験を受けるであろう人たちの輪が出来ていたので、僕もそこに参加しました。
「試験どうだった?」「面接官が知っている先生だったし、当たりだった!質問もすっごく簡単だったし、雰囲気も和やかだったよ!そっちは?」「聞いていた通り、超簡単だった!テーマはまぁそれなりの内容で一瞬ビビったけど、質問が簡単でラッキーだった!」と和気あいあいとした雰囲気で、その後、その場にいた一同の視線は僕の元へ集まりました。
僕は「頭を銃で撃ち抜く仕草」で表現しました。だって明らかに他の皆と違ったんですもの!
課題が書かれた紙の右上に、小さくレヴェルが書かれてあるのですが、僕だけ「C2-2」と書かれてあったのでした。C2レヴェル…しかも「C2-2」とはつまり語学レヴェルでは最高レヴェルを表します。ちなみにテーマは「ドイツの統治機構について、及び法律が出来るまでの手続きについて」でした。
法学部に行きたいなどと言ってしまったものだから、このような課題でした。本来、僕にとっては難しい内容ではないはず…ですが、本文の要約がグダグダにはなるし、言葉に詰まりまくるし、試験官からの質問にもきちんと答えられず、「もう落ちたな!」というのが開始2分くらいで分かりました。
試験の終わりに「次の受験の際に役立つはずなので、今回の試験のどこの問題でどのような間違いをしたのか解説を受ける予約を取って、復習してくださいね」と案内を受けました。
出来なさ過ぎた自分にも呆れましたが、もうこのようなことを言われている時点で、結果は明白です。また、受付の方が持っている名簿がたまたま見えてしまったのですが…口述試験の順番は、筆記試験のスコア順のようですね?午後のグループでしたし、それはつまり、筆記試験のスコアも出来が良くなかったということです。僕は「DSH3」が必要ですし、今回のような「ギリギリ合格」はそもそも意味がなく、どのみち再受験は必要と思っていました。今日の口述試験の出来の悪さで、結構メンタル的にも体力的にもどっと疲れを感じてしまいました。
ところで、語学学校「Deutschkurse bei der Universität München」で、DSH試験対策用集中コースの授業に参加した生徒は、DSH試験を「内部受験生枠」として受験出来、さらに年間6回チャンスがあるというだけでなく、試験後に自分の答案を見せて貰えるという特典があります。
DSH試験や他の語学試験もそうですが、通常は試験結果しか伝えられないものです。しかしこの語学学校では、受験生が次の試験で良い点数が取れるようにと、バックアップサポートを頂けるのです。今回の僕のように「残念な結果」となった生徒には、ありがたいサーヴィスです。
最終の合否判定は明日午前10時なので、明日の昼以降に予約を取って、復習をすることと致します。
今回のテスト内容の復習は、過去の記事で紹介しました資料に書かれてある内容を、ドイツ語でスラスラ言えるようになれば次回に生かせそうなので、ドイツ語版の内容を頭に叩き込むところから始めます。
以上で、僕にとっての「初めてのDSH試験受験」が終了しました。今回は「記念受験」のような形となってしまいましたが、色々知ることが出来て、良い経験となりました。
悔しい思いをたくさんしましたが、今後もこれに懲りずしっかりドイツ語学習を頑張って行きます!