【D】夢のドイツ大学生活の始まり

Leben

2023年10月9日、この日は僕にとってきっと特別で忘れられない日となったことでしょう。ついに僕の「憧れのドイツ大学生活」の幕開けです。今回は、初日のオリエンテーションの様子について書きます。

本日は、ミュンヘン大学(LMU)の最初の公式イヴェントに参加して参りました。授業自体はまだ始まっておらず、日本語で表現するならば、本日はいわば履修説明会の日です。僕はずっとこの日を楽しみにしていましたが、同時にかなり大きな不安もありました。それは、現在の仕事のスケジュールの都合上、夜勤を終えた状態で行くことになるので、頭がボーッとしてしまったりなんかして大事な情報を聞き逃してしまわないだろうかとか、帰宅した瞬間にふと寝てしまって説明会の時間に寝坊しないか…など、そういった不安が大きかったのでした。つい先日、地下鉄で帰宅途中に、気が付いたら知らない駅の車庫に入っていたことがあったのです。ミュンヘン在住になってから初めて「ここはどこ、私はだぁれ?」状態になったのでした(爆)僕は普段夜勤明けの際は寝てしまわないようにと、地下鉄では着席することはありません。しかし、気が付いたら座って寝ていたのです。無意識のうちに身体が休息を求めていたのでしょうか。ちなみに、その後地下鉄の運転士さんに見つかり、盛大に爆笑されました。その数分後には、列車の折り返し運転で車庫から無事出ることは出来ました。もうこんな失敗はするまい!と心に誓ったのでした。

本日は仕事が終わり、体調は良さそうだったので「よし、このまま起きたままでいるか!」とエナジードリンクを摂取しましたが、しばらくしたところで物凄い疲労感が襲いました。僕が普段飲んでいるエナジードリンクは、きっと即効性はないのでしょう。この疲労感を一通り乗り越えた時に効き始めるはず!と、何となくパターンを分かり切ったようなつもりでいましたが、帰宅した瞬間に床にころんと転がって寝てしまったのでした。一応寝る前には、最悪この時間には家を出なければならない!という時間を予めセットしておきました。

アラームを設定した時間よりも早く目が覚めたのですが、非常に頭がボーッとしてしまうという、恐れていたことが起こってしまったのでした。これは以前にも語学学校通学時に経験があるのですが、僕はきっと夜勤明けに中途半端に寝てしまうのが良くないのかと思われます。今回は、オリエンテーションが13時からだったということで仕方がないのですが、夜勤と大学の両立に向けて、自分のベストコンディションを整える習慣作りが今後最大の課題となりそうです。

頭が少々ぼやける感じはあるものの、無事に遅刻せずに目的の場所に到着することが出来ました。総合大学であるミュンヘン大学(LMU)には、街中の色々なところに大学の建物があります。僕が今後メインでお世話になるであろう場所は、地下鉄の「Universität(大学)」駅近く、つまり大学の「メインのエリア」です。現在勤めている職場からも、僕の大好きなバイエルン州立図書館からも近い便利な場所です。校舎はかなり古そうな建物ですが、趣があって僕がイメージする「国立大学」「ドイツの大学」という雰囲気が十分です。

少々早めに到着してしまい、大学の建物内部を散策しました。学生掲示板のようなところは、以前別の大学を訪れた際も見たことがあったのですが、非常に興味深い、面白い内容の募集が色々あるものです。自分に関係がありそうなもの、なさそうなものも含めて見ていてかなり楽しかったです。

そうこうするうちに、頭のぼやけ具合がマシになって来ました。集合場所である教室の前には、若い女の子たちがちらほら集まり始めている状況でした。何やら僕のことをジロジロと見ているような視線を感じたので、その方向に目をやると、以前受験したDSH試験会場でお会いした記憶がある女の子がいました。結構目立つ感じでキャラクター的に面白そうな子だったので、僕も何となく彼女の顔やら出で立ちを見て思い出したのでした。その他、ついこの間まで受講した語学学校での夕方コースで同じクラスだった中国人の女の子たちもいました。

知った顔の人がいたので緊張はかなりほぐれましたが、気になったのは、参加人数が少な過ぎる点でした。まぁ今日全員が来るわけではない、とは言え少な過ぎるなという印象でした。僕が学ぶ学科では、全体では何人の生徒がいるのだろうか、とかなり気になりました。また、パッと見た感じは、アジア人男性は僕以外はいなくて、全員女子(話している言語から察するに恐らく全員中国人か中華系、そしてかなり若い!)で、ヨーロッパ系と思われるほぼ推定20代前半の女性ばかりで、男性の生徒は4人程度のようでした。そのうちオッサンは僕だけ…ではなく、あともう1名見受けられました。本当に「このメンバーだけ」ってことはないかと思うのですが、今年の新入生の数が気になるところです。

時間を少々過ぎたところで、説明会が始まりました。当然全てドイツ語で案内を受けたわけですが、どうにかこうにか僕の現在の語学力でもほぼ全て聞き取れる感じで安心出来ました。先生たちの他、「Fachschaft」と呼ばれるその学科の学生委員のような人たちの女学生2名のスピーチで、一部早口で完全に聞き取れなかった部分があり、やや悔しい思いをしました。彼女たちは、新しい学生たちをサポートしてくれる組織とのことで、またお会いしてゆっくり話したりする機会もあるでしょうとのことでした。大学在学中の「実習」や、学生として参加可能なヴォランティア活動(難民たちへのドイツ語指導等)について、その他早速新入生たちに向けたイヴェントも企画してくださっているようで、イヴェント告知がメインでした。

「私たちのワッツアップグループがあるので、是非参加してください!」と、招待リンクのQRコードが回って来たので、教室内にいたほとんどが登録したかと思われます。僕も早速登録しておきました。ワッツアップグループの招待リンクが回って来たのは、僕が最後でした。見たところ、Fachschaftの人たちを含めて20名程度の登録がありました。

今回のオリエンテーションでのメインのトピックは「履修」や「履修登録」についてでした。肝心のところは、結局「ポータルサイトをよく読んでください」だとか「HPに記載があるので読んでおいてください」と説明を大幅に省略されてしまったのでした。LMUの大学のHPは結構僕は苦手で、気が付いたら「こちらを参照」をクリックしているうちに、同じところを巡る「セルフたらい回し」状態になっていることもあります(爆)僕自身の読解力の問題かと思われますが、僕の印象では、必要な情報が色々なところに散りばめられているように感じますし、「肝心なところ」に辿り着くまでに結構時間を要してしまいます。

先生によると、既に登録が出来るもの、すべきものがあるとのことでした。「今日の時点で未登録の人が結構いると思うのでお早めに!」と言われてちょっと焦ってしまったのでした。僕は先日Immatrikulationsbescheinigung(学籍取得証明書)が取れて安心&油断し切っていました。しかも、今回のオリエンテーションにて、僕がこれまでに見覚えのないポータルの画面がスライドに出て来て、「何それ⁈」となってしまいました。そしてまさかのそこから登録、申請が必要とのことでした。特に、早速金曜日に行われる論文対策の講座は是非!と推奨されたのでした。実は僕はそれとは別のコースを語学学校の方で申し込んでしまったのですが、併せて参加することにします。

僕は日本で大学生をしていた際、レポート課題はそう多くなく、卒業論文もなかったので、論文慣れしていないのです。さらにそれをドイツ語で、となるとみっちりトレーニングが必要そうです。「ドイツ語が母国じゃない生徒は多くが参加されますが、ドイツ語母国語話者の生徒たちにとっても、かなり役立つ内容です!是非!すぐに参加申込してください!」と強調なさっていました。

Hauptfach(専攻)、Nebenfach(副専攻)、セメスターごとの概要の説明がありましたが、これは絶対に落としてはいけない科目だとか、このくらいはコマ数を入れるべきなどのアドヴァイスはありがたかったです。残念ながら、Nebenfach(副専攻)の方のオリエンテーションにも参加したいと思っていたのですが、時間が丸被りだったので参加出来ませんでした。副専攻の方はどうにか自力で、情報を手探りで探すしかありません。

初日オリエンテーションは、予定されていた時間よりも大分短い感じで終了しました。僕が最も知りたかった肝心なところは、自分でHPやポータルを確認しなさい、分からないことがあれば質問してくださいだけだったし、有意義な情報もありましたが、全体的にはかなり雑なプレゼンテーションに感じました(爆)まぁ大学とは自分で色々自主的に調べ物を頑張るところですからね、と納得しながら教室を後にしました。

語学学校での元クラスメイトと「まさかこの場所で再会するなんて」などと少々話しました。どうやら彼女は「母国で既にStudiumは終えているし、本当はMasterに行きたかったけどダメで、今回学部生として登録したのよ。でも、またDSH試験でも受け直して入りなおそうかな」なんて言っていました。実は僕も、今回入った学部は興味はあるものの「本来入りたかった学部ではない」という話をしました。お互い「チャンスがあったら転学だ!」という謎の誓いをし合ったのでした(爆)

今週中にはFachschaft主催の大学図書館ツアー、交流会、論文対策講座申込みがあるようです。本格的には来週から色々と始まるようですので、しっかり準備に時間を割きます。

いよいよ僕にとって憧れだった生活が始まります。夜勤の仕事と両立しながら、無事に卒業出来ますように!今日から気持ちを新たに楽しみながら頑張ります!

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