【D】甘い誘惑詐欺事件対策

Leben

インターネット上には、非常にお得な情報!と謳った詐欺広告・詐欺サイトが数多く存在します。今回は、ドイツ在住者の僕が「詐欺サイト対策」について書きます。

実はお恥ずかしいながら、僕は結構詐欺サイトによく引っ掛かります。そして本日も見事に詐欺サイトに引っ掛かりました(笑)実際に僕が引っ掛かったものについて具体的に説明しますと、格安航空券を謳った詐欺でした。

本日、旧知のマイル修行仲間の友人たちと久々に連絡を取り合いました。僕は以前は「マイル・ステータス修行」と称して、おかしなくらい飛行機に搭乗していましたが、ミュンヘン在住者になってからと言うもの、飛行機に乗る回数はめっきり減りました。理由は、ミュンヘンの家賃が高過ぎることと、仕事が不安定だからです。現在は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、エネルギー価格を始めとする物価の高騰が影響で、現在独身の僕にとっても旅行をすることはかなりの贅沢となってしまいました。現役でマイラーの友人たちは、それでも日々安い航空券情報を必死で探しまくり、航空券代金が安い日に有給休暇を取得するなど、積極的な活動を見せています。

友人が「良い知らせだ!」と、メールでいくつかの会社のメールマガジンや、サイトURLを送ってくれたので、色々物色してみました。日本行きを検索すると高いけれど、途中東南アジアに寄ると安そう…だとか、面白い情報で溢れていました。

しばらくしてFacebookを開くと、何やら魅力的な広告が現れたのでした。なんとルフトハンザドイツ航空(LH)が、たったの2ユーロでフライトクーポン券を限定発売しているとのことでした!(※詐欺です)

ここのところ、Facebookはやたらと広告、どこかのインフルエンサーと思われる人たちの写真・動画が表示されまくっています。Facebookの魅力は、実際の友人・知人たちの絵日記的投稿を楽しむものとして使っていましたが、今や広告まみれです。しかも、事前に自分自身が検索した内容が反映され、今回は直前に旅行関係・航空券の情報を調べていたこともあり、このような広告に出くわしたのでした。

広告にはコメント欄が付いていたので、ちょっと覗いてみました。するとそこには「嘘だと思ったけど、カードが届いた!」「この広告は信用して良いよ!だって私は今こうしてこのクーポンで旅行出来ているから!」「申し込み完了後、実際に電話が掛かって来て話したけど本当のようだった!」「嘘だと思ってルフトハンザドイツ航空に電話確認したら、オンライン限定のキャンペーンなんだって!」などと書かれてありました。

カードオタクの僕にとって、「欲しい!」と思えるデザインのカードだったこともあり、躊躇はありませんでした(爆)

僕はすぐさまクリックし、状況を確認してみました。すると、アンケートに答えてくださいと簡単な質問3つに答えるよう促されました。そしてアンケート回答後、プレゼントの箱のような柄が6つ表示され、どれかを選んでくださいと表示されました。僕は1回目はハズレだったのですが、2回目で「当選」しました。

その後、住所・氏名やらクレジットカード番号を入力し、2ユーロを決済すると、「完了」との画面が出て来て固まってしまいました。通常なら、支払い完了後に別の画面に移転するはずですが…。ちょっと何かと怪しい、違和感を感じてしまいました。

まぁそれにしても面白い商品に出会えた!ということで、Twitterに投稿を乗せました。どこか怪しいなという気持ちもあったので、「みなさんもこれどうぞやってみてください!」みたいな書き方はしておりません。

すると僕を心配してとある方がコンタクトをくださいました。「オリジナルのリンクを送ってくださったら、詐欺サイトかどうか確かめてみたいです」とのことでした。

僕はそのリンクを送ろうと思い、再度Facebookにログイン、広告を探しましたが見つかりませんでした。スクリーンショットを撮っておいたので、広告掲載主のページに移りました。よし、広告発見!ということで、DMでご連絡をくださった方に早速送信致しました。

そういえば僕の先程の注文、途中で画面が止まったような感じがしたし、ちゃんと行っているのだろうか、そしてメールアドレスを入力したし、何か確認メールでも来ているだろうかと疑問に思いました。

メールフォルダを確認すると何も来ていなかったので、支払いは完了したみたいな画面は出たが、まだもしかしたら、手続きがしっかり完了していないことになっているかも…と思い、スマートフォンの履歴からURLを辿ってみました。すると、何やらルフトハンザドイツ航空とは全く関係のなさそうな、スマートフォンの広告が大量に出ているサイトに辿り着きました。よくよくFacebookを見てみると、航空会社のアカウントのはずなのにフォロワーが1人しかいないし、ルフトハンザドイツ航空(公式)から「弊社の名を語る詐欺サイトにご注意ください。弊社の公式アカウントは下記のものです…」との投稿もなされているのを確認しました。

あ、こんな詐欺リンクを他人に送ってしまった!と思いDMを削除致しましたが、僕が削除する前に、もうリンクを押されたようでした。

↑こちらは頂き物の画像です。僕が送信したURLをクリックしたらこんな感じだったそうです。

航空会社を装ったサイトで、僕がクリックした際には「それらしい感じ」だったのに、何だこれは!(笑)

「これは詐欺ですね」とのご連絡でした。はい、僕は間抜けなことにたった今気付いたところでしたよ(爆)ご親切に検証くださったのですが、クリックされたことにより何も被害が発生しないことを願っております。実際に住所もクレジットカード情報も入力してしまった僕には、どんなことが待ち受けているのか…。とにかく、のんびりはしていられない!ということで行動に移しました。

まずはクレジットカード会社に電話をし、事情を説明しました。僕の決済画面には何の支払い情報も表示されていませんでしたが、カード会社のオペレーターの方によると「既に2ユーロの決済が確認されています」とのことでした。「書類を送りますので、そちらに記載をして弊社に送ってくだされば、この決済分は保険で補填可能です」と案内頂けました。そして、カードは再発行、カード番号・ログイン情報も完全に変わるとのことでした。

ところで、ヨーロッパのクレジットカードは、日本で僕が生活していた際に持っていたクレジットカードと大きく性質が異なるところがあります。それは、ヨーロッパで作ったクレジットカードは、毎月、月々の支払をクレジットカードによる自動引き落としという設定が出来ないということです。日本にいた際は、航空会社の発行するクレジットカードで固定費の支払いに充てていたので、振り込みの手間、支払い忘れはなく、さらにマイレージポイントもしっかり稼ぐことが出来ましたが、それはヨーロッパでは出来ません。クレジットカードは「その場限りの決済」でしか使えず、定期的に自分の利用額を自動で精算・引き落としを依頼する場合は、ドイツでは銀行口座から直接引き落とされる依頼(Lastschrift)をすることになります。

なので、今回はクレジットカードの情報が抜かれたとしても、2ユーロ以外には実害がなさそうではあります。しかしながら、クレジットカードデータを何かしらの方法で悪用される可能性は完全に排除されていないし、こちらの氏名、住所情報も送信されてしまっている状態なので、気が抜けません。

しばらくしてメールを開いてみると、怪しいメールが2通届いていました。送り主は「ブログコンパニオン」とありました。

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何やら、ブログ運営をサポートしている会社のようで、「3日間トライアル料金」として2ユーロの請求がなされてあり、その後は月額使用料が70ユーロとありました。70ユーロはきっとクレジットカードからは自動で引き落とされることはないでしょうが、何かの拍子で申し込んだことになってしまっていて、このまま放置して遅延損害金が発生、裁判・強制執行などされると面倒です。
メールか電話で解約が可能とのことだったので、連絡先を確認しますと、かなり長文のメールの最後には、ご丁寧に会社名や住所等が記載されていました。

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まさかの、キプロスにある会社でした!キプロスと言えば、僕自身も数年前に少し住んだことがある、怪しい企業がたくさん存在する怪しい島国です!(失礼でごめんなさい!でも本当!)

とりあえず、僕に与えられたログイン情報に下手にアクセスするのはリスクがあると思ったので、上記のキプロスの会社宛てに電話をしてみました。どこか懐かしい、キプロス訛りの強い感じの英語を話す女性が出ました。

「あの、御社の会社のサーヴィスに申し込んだつもりがないのに、サーヴィス案内や請求書一式が届いたんですが…。ドイツ語でメール来ていますので、ドイツ語の担当者はいらっしゃいますか?」と言うと、

「ドイツ語スタッフはうちにはいません。英語でなら私が対応します。あなたのメールアドレスは?クレジットカード番号は?」

と聞かれました。クレジットカード番号は、今この電話では言いたくありませんと断り、メールアドレスは僕が言っている内容が伝わらず、結局送られてきたメールに返信をすることにしました。とりあえず、電話には会社の人っぽい人が出ましたし、いかにもキプロス女性!という、僕にとっては馴染みが少々ある雰囲気の方が、割とご丁寧に対応くださいました。

すぐに返信しますとのことでしたが、30分経っても音沙汰なしだったので、再度電話連絡をしました。すると、先程話した同じ方が電話に出られました。

「メール送ったんですが、届きましたか?解約作業してくださってますか?」と尋ねると、僕が送ったメールが来ていないと言われました。メールを確認してくださっているような感じでしたが、なかなか見当たらないと言うので、電話で話しながら再送しました。

相当時間が掛かったようでしたが、「あ、このメールかな?」と僕のメールを見つけてくださったようでした。かなり怪しかったですが、電話で「これを以て解約、御社からの請求は今後来ることはありませんね?」と聞くと「はい、間違いありません。後ほどコンファメーションメールを送りますので確認しておいてください」と言われ電話でのやり取りは終了しました。

電話を切って8分後、お約束通りメールが2通届きました。1通は英語、もう1通はドイツ語で書かれてありました。

Hello,
Thank you for your call.
We confirm hereby your subscription has been cancelled.
Best regards,
Customer support team
Kündigung des Abonnements
Ihr Abonnement wurde mit sofortiger Wirkung gekündigt.
この担当者が名前を名乗らず、「カスタマーサポートチーム」とだけ書くのは、キプロスにある会社ではかなり一般的です。僕も以前「カスタマーサポート」だとか、クレーム対応時は会社から用意されていた偽名を使っていました(爆)
今のところこれで一件落着、かと思われます。
まず、個人情報やカード情報を入れる前にきちんと「信頼出来る会社かどうか」を調べることはもちろんなのですが、今回の僕のように誘惑に負けまくって個人情報を入力してしまった場合は、速やかにカード会社に連絡すると良いです。実体のある会社の場合は、解約事項を確認した上で、なるべく早めにコンタクトを取ってみるのも得策です。
よくあるアダルトサイトの高額請求であったり、スマートフォンの画面にいきなり「あなたのスマートフォンは危機に晒されました!至急こちらのホットラインへご連絡を!」などと言う場合は、連絡先とある場所に連絡すると「逆にわざわざこちらから相手に自分自身の情報を与えに行く行為」となるので、得策ではありません。しかし、今回はこちらが入力した内容の情報が全て正しく反映されていたメールが届いたのと、相手先の会社情報が割としっかりと表示されていたし、電話するときちんと対応してくださいましたので、幸運だった?のかもしれません。
今回の件は、あくまでこれは僕の想像なのですが、ウェブデザイン系が得意なアフィリエイターの犯行かと思われます。「それらしきもの」をちゃちゃっと作ってしまい、どこかのサブスクリプションに申し込ませ、支払いが完了したと同時に「アフィリエイト報酬」が発生する仕組みです。
今回僕がコンタクトをした会社の社員の誰かか、外部アフィリエイターかは分かりませんが、僕が以前勤めていたキプロスの会社でも「こういうこと」をしている人がいたので、概ね間違いではないかもしれません。
ちなみにFacebook上で、「詐欺の疑い」と報告を入れておきました。僕みたいにホイホイと引っ掛かってしまう方が今後出ませんように。このような手口は、またどこかで別のページが出来て、根絶やしにはするのは難しいかと思われますが、登録日が新し過ぎる、有名企業のプロモーションなのにも関わらずフォロワーが少な過ぎる点は要注目ですし、僕は完全にそこを見落としてしまっていました。
それにしても、Facebookは僕は社会人1年目の頃から利用しているので、随分と長いお付き合いにはなりますけれど、ここ最近のFacebookは広告ばかりが表示されます。肝心の友人たちの近況報告がほぼ表示されないし、昔ほどの勢いもなく、友人たちもあまり積極的に投稿している感じもしません。
今後僕がまた詐欺広告に引っ掛かりましたら、再度ブログネタにさせて頂くと同時に、Facebookは「卒業」となるかもしれません(笑)

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