2023年もようやく終わりを迎えようとしています。今年も色々あったけれど、どうにかこうにか生きて来れたなとしみじみと余韻に浸っていたところ、信じられないお知らせがありました。今回は「共益費の値上げ」について書きます。
昨今、ヨーロッパではエネルギーの価格がとてつもなく高騰しています。ドイツ国内で大きな影響が出ている原因は、ロシアによるウクライナ侵攻によるものです。また、2023年4月半ばには、ドイツ国内で稼働していた原子力発電所が停止しました。エネルギー価格の高騰を受けて、連鎖的にほぼ全ての領域で大幅な値上げがなされています。
そんな中アパートのオーナーから「遅くなりましたが、2022年中の共益費の書類を送ります。不足分は14日以内に私の口座に振り込んでください」と連絡がありました。
書類の内容を確認すると、何と800ユーロ近い額、つまり現在の家賃1ヵ月分程の「追加支払い」が発生しているようでした。
僕は普段からあまり家にいることはなく、元々省エネな暮らしをしています。さらに昨今の物価の上昇を加味して、意識的にかなり省エネな暮らしを心掛けてきました。ある程度の追加支払い額が発生してしまうであろうことは覚悟の上でしたが、まさかの予想以上の金額で驚いてしまいました。
先日ボーナスが支給され、せっかく「13ヵ月分のお給料」を頂いて喜んでも、家賃も13ヵ月分支払うみたいな状況になってしまい、悔しさが溢れました(爆)
僕は独身で1人暮らしで、かなり節約しているのにこんな金額の請求が来てしまいました。誰かと共同で暮らしている人、家族持ちの方などはどうなっているのでしょうか。
ちなみに、独身1人暮らしの、さらに自宅大好きだと言う、仕事の時間以外引きこもりがちな同僚に聞いてみると、1200ユーロの追加支払いがあったそうでした。一気には払えないとのことで、分割払いにしてもらい、ちょうど払い終えたところだとのことでした。きっと「普通に生活」していたら、僕もそのくらいの追加支払い額が来ていたかもしれない、と思うとぞっとしてしまいました。
ドイツで暮らすうえで気を付けなければならないところは、家賃が安いアパートは、建物自体がとても古く、さらにエネルギー効率が非常に悪いところがあります。冬が長く、寒い日が続くので、暖房費用が恐ろしく高額になることがあります。
僕はと言いますと、部屋が温かいのでヒーターは使用していませんが、バスタブ付きのアパートなので、お風呂にゆっくり浸かることがあります。ドイツでは一般的に追炊きが出来るアパートはなく、お湯は毎回張りなおす必要があります。そうなると、当然水道(温水)の使用料が上がり、共益費の請求が高額になります。
内訳を見てみると、どうやら水道料金はそんなに大したことはなく、共益部分の電気料金であったり、管理人の費用、そして暖房費用の「世帯割」部分が高額になっているようでした。今回の追加支払い金額の他、共益費の使用料の「月割り平均値」が上昇したので、来月からの家賃額が値上げとなります。
現在のアパートは、僕は元々そんなに長く暮らす予定はなかったのですが、狭いくせにもはや支払いが困難な家賃となってしまい「いよいよ引越さねば!」と決意する状況となりました。家賃の支払いで終わってしまうワーキングプア状態から抜け出さなければなりません。
ミュンヘンはかなり住居事情がよろしくなく、またアパート探しに苦労しそうですが、来年こそは引越しを!という新たな目標を設定致しました。