【D】イースター旅行

Reisen

ドイツでは現在、オスターン(イースター)休暇中です。今回は、僕のイースター旅行記について書きます。

4月になっても気温が低く、さらにここのところ天気が悪い日が続いていたドイツ南部ですが、久々に気持ちの良い天候に恵まれました。僕の現在の仕事はシフト制で、基本的には休暇の時期も誰かが働かなければならないという状況ですが、今年のオスターンは休みでした。そして、デュッセルドルフより友人が遊びに来てくれていて、彼の車でドライヴを楽しみました。とても気持ちの良い天気だったので、最高のドライヴ日和でした。実は事前に行こうと考えていた場所は、当日の雰囲気で変更となりました。友人がヴィース教会に家族を連れて行ったという話をしてくれている際に「そういえばヴィース教会って行ったことないし、あの場所は車でないと行きにくい!」ということで、行先は急遽ヴィース教会となりました。

ドイツ語ではWieskircheなので、当ブログでは直訳で、そして表現しやすいので「ヴィース教会」と記載しておりますが、日本のガイドブック及び、日本語で書かれてある媒体の多くでは、「ヴィース」という町にある、定期的に巡礼が行われる教会であることから「ヴィースの巡礼教会」と訳されています。日本人旅行者にとってはおなじみ「ロマンチック街道」のツアーでは必ず訪れる場所の1つで、ユネスコ世界遺産にも登録されてある教会です。

この教会は、1746年に建設が開始され、1757年に完成したと言われています。ヨハン・バプティスト・ツィマーマンとドミニクス・ツィマーマンの2人の兄弟によって建設されました。

この教会に纏わる話としては、1738年のある農家の夫人がシュタインガーデン修道院の修道士が彫った「鞭打たれるキリスト」の木像をもらい受けたところ、6月14日にキリストの像が涙したという話が有名です。この噂話は「ヴィースの涙の奇跡」として広まり、巡礼者が農家に集まるようになったそうです。1740年には牧草地の小さな礼拝堂に移したそうですが、巡礼者の数は増えるばかりで、シュタインガーデン修道院が浄財を募るなどしてこの教会の建設に至りました。

この教会は牧草地にポツンと建つ、外観はかなりシンプルな教会ではありますが、「ロココ様式」の内装はヨーロッパ随一と評され、天井画は「天から降ってきた宝石」と称えられています。

ちょうどオスターン(キリスト復活祭)の日曜日ということもあり、教会には多くの人々が集まっていました。駐車場の車のナンバープレートをいくつか見ていると、国外からの車ももちろん、ドイツ国内でも随分遠くの場所からも多くの方々が訪れていることが分かりました。

僕らが訪れた時間帯は昼で、ちょうどお腹も空く頃でした。教会のすぐ近くにはレストランが2軒見受けられましたが、巡礼の方々からの予約かと思われますが、満席で食事は断られてしまいました。日曜日、そして特に教会の近くのレストランは、どこの街でも全体的に混みやすいということを久々に思い出したのでした。日曜日に旅行をする際は、レストラン情報を確認しつつ、きっちり予約しておくと良いかもしれません。

さて、ミュンヘンからは車で1時間半程度でヴィースにやって来たわけですが、友人は車でデュッセルドルフに向けて帰らなければなりません。僕としては、車でないとなかなか来るのが難しいヴィース教会に連れて来てもらえただけでも満足だったのですが、「せっかくここまで来たし…」と友人が言ってくれ、さらに別の「名所」にも訪れることに致しました。それは、「Hohenschwangau(ホーエンシュヴァンガウ)」です。

ヴィース教会とホーエンシュヴァンガウは、「ロマンチック街道」のツアーでは必ずセットになっているコースです。地図で見てみると、車での所要時間もヴィースからは30分程度でした。

バイエルンののどかな田舎の風景を楽しんでいると、あっという間に次の目的地が見えました。山間にはドイツを代表する観光地、有名過ぎる程有名だけれど実は世界遺産ではない「ノイシュヴァンシュタイン城」が見えました。オスターン休暇の中だったので、多くの方々が訪れており、途中までは非常にスムーズに移動出来ましたが、城が近付くにつれて、車が非常に混み合っていました。結果かなり待ちましたが、どうにか城の近くの駐車場にも車を止めることが出来ました。

僕はこの場所に来るのは、今回で4度目です。大学の卒業旅行で、そしてドイツ在住になってから割とすぐの時期に1度、そして約2年前にも1度訪れています。友人も似たような感じで、日本での学生時代、そしてドイツ移住後に数回訪れているとのことでした。お互い何度か訪れている場所ではあるものの、それでもやはり来てみるとそれなりに楽しめる場所がこのホーエンシュヴァンガウです。お互いドイツ好き同士、それぞれの思い出を楽しく語りながら徒歩で山を登りました。

さて、ノイシュバンシュタイン城を見にホーエンシュヴァンガウにやって来るのは4度目の僕ですが、未だに果たしていないことが2つあります。それは、

  1. 城の内部観覧
  2. マリエン橋からの絶景を楽しむこと

です。マリエン橋は、冬の間、特に雪が降る時期は危険なので、立ち入り禁止になっていることがあります。そして、橋のメンテナンス工事のために、冬でなくても橋の通行が禁止されていることもありました。

ちなみに、前回この場所を訪れたのは2021年8月でした。当時キプロスに住んでいた友人が、僕を訪ねてドイツに遊びに来てくれました。ドイツを初めて訪れた友人は当時物凄くノイシュバンシュタイン城を見るのを、そしてマリエン橋からの眺めを楽しみにしていました。しかし、当時まだ疫病流行の影響で入場制限があり、さらにチケットも入手出来ない状況でした。そしてさらに、マリエン橋も長期メンテナンス工事中のために行くことが出来ませんでした。

橋の大規模メンテナンス工事は、2022年秋には終了していましたが、その後何度も天候などを理由に橋に行くことが出来ないという日があったようでした。本日ようやく橋に行ける!というチャンスではありましたが、かなりの大行列があり、人が進んでいる気配がほぼありませんでした。

2人とも割とアッサリと「まぁこの行列並んでまではいいか」と早々に諦めて下山しました。マリエン橋はまた別の機会に楽しむこととします。

僕はホーエンシュヴァンガウかフュッセン辺りに1泊宿泊でもしょうかと思いましたが、ホテル代が非常に高額だったため諦めました。友人は帰路につき、僕は途中まで車で送ってもらいました。

今回は思い付きでいきなり決めた旅行でしたが、非常に楽しめました。今回の旅の様子は、僕のYoutubeチャンネルでも紹介予定ですので、よろしければそちらも併せてご覧ください。

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