【D】事件強制終了!

Leben

本日、僕が現在お世話になっている職場に新しく就任した上長と、ミーティングの機会がありました。そのミーティングの内容は、これまでに何度も当ブログで紹介している「いじめ事件」についてでした。今回は、新マネージャーによる「事件強制終了」について書きます。

先日、元上司がアレンジしてくださった社内紛争解決委員会の面談が行われました。僕としては、内容に全く納得が行かなかったのですが、第2回目面談がそろそろ行われる頃…?!と思っていました。同時並行で、どのような法的措置が考えられるか、どんな強力な弁護士がいるかなどを毎日ドキドキワクワクしながら調べる日々が続いていました。僕に執拗な嫌がらせをしてくる「営業所B(仮名)」のスタッフAは、相変わらず陰でコソコソしたり、新たな火種を生むようなことをしておりましたが、しばらくの間僕に対して怒鳴りつけて来たり、直接的な攻撃をすることはありませんでした。しかし、ある日突然非常にどうでも良い内容をドラマティックに騒ぎ立て始めたのでした。「あぁ、また始まった!」と呆れてしまいました。

2年間働いて来て、スタッフAの嫌がらせ行動パターンがなんとなく読めるようになりました。新しいスタッフが来る度に、僕に対するネガティヴキャンペーンが始まるのです。そしてまた新たな問題を創作してくれました。僕としては、もうこれ以上許容する内容ではないなと思ったので、全同僚に「予告メール」を書きました。なんの予告をしたかと言うと、「あなた方みんなご存知の通り、僕はこれまで2年間ずっとスタッフAから執拗に嫌がらせを受けています。彼の主張によれば、僕がここの職場に来るたびに何かしら嫌なことが起こるし迷惑だ!とのことですが、それは事実でしょうか。チームも業務内容も全く違うスタッフが一生懸命僕の評判を下げようとしていますが、同じチームで働くあなたたちの意見を伺いたいです。僕の仕事に関する苦情はありますか?あれば上長に直接お知らせください。全く僕とは関係ないスタッフが、嘘をついてまで僕の仕事上のミスを捏造するような事態は不適切で、あまりにも許しがたい行為です。裁判を検討しますので、証言をしてくださるスタッフを求めます」と、裁判を匂わす内容のメッセージを送りました。そして、新マネージャーにも「近々お時間頂けますか?」とアポイント予約を入れていました。

新マネージャーは非常にレスポンスが早く、いきなり「明日の朝どう?」と連絡して来たのでした。僕はその日は全く問題のない「営業所A(仮名)」勤務だったのですが、その仕事終わりに上長から「営業所B(仮名)」に来るように呼ばれたのでした。「営業所B(仮名)」には、僕と因縁のスタッフ・スタッフAがいる状態でした。これはもしかしたら新マネージャーの目の前で直接対決あり得るか?!と少し気合が入りました。

夜勤明けで、体力的に結構辛かったのですが、どうにかこうにかエナジードリンクを2本とコーヒーを飲んで話合いに参加しました。新マネージャーのオフィスに向かうと、新マネージャー及びアシスタントマネージャーの2人に、かなり穏やかな感じの笑顔で迎えられました。新マネージャーと顔はもう既に合わせてはいましたが、じっくり話すのは今回初!という状況で、最初からいきなり重たいテーマ「イジメ事件」について話すことになってしまいました。新マネージャーは、見た目は凄く穏やかで優しそうな雰囲気のドイツ人のお爺さん…という感じなのですが、節々から「強者感」が伝わって来ました。「まずは自己紹介から簡単に…」と、彼はご自身の経歴について語り始めました。業界30年を超えるヴェテランで、マネージャー経験も長いので、自分のチーム内の人間関係のいざこざを解決するのは得意だ!とのことでした。余談ではありましたが、興味深いことに、南米系の人同士のケンカが一番危なっかしいし解決が難しいと言われました(爆)早速衝撃的なことを言われたのは、「ケンカをしている者同士には『それぞれが思う真実』が存在し、時として話が一切噛み合うことがない。私はあなたたちのどちらが正しいことを言っている、間違ったことを言っているという件については全く興味が無いし、判断もしない。ただただここでチームの一員として、自分の仕事をしてくれることだけを望んでいます。いい大人なんだから、くだらない子供のようなケンカをしないでくれ!ここは幼稚園じゃないからね!」と、僕からすると納得行かな過ぎる話の展開で、驚いてしまいました。

社内紛争解決委員会の担当者の女性は「互いの主張が全く異なっており、噛み合わない。イジメ事件に関して、どちらが行為者でどちらが被害者なのかが分からない」との結論だったそうで、新旧双方のマネージャー判断で、今後の社内紛争解決委員によるアポイントは取りやめ、打ち切りという判断がされたようでした。僕としてはこの対応は寝耳に水と言うか、全く意味が分かりませんでした。こんな「どちらがイジメの加害者で、どちらが被害者か客観的に判断出来ない状況」ってありますか?僕は証拠を付けて資料も用意したし、まともな方であれば状況証拠からも導き出せるでしょうと思っていましたが、どうやらそうは行きませんでした。ハッキリ言わせて頂くと、やはり第一回の面談時に僕が感じた通り、相談員の女性は期待外れな方でした。

新しい上司の男性は、僕が何かを発言しようとすると強引に話の腰を折り、畳みかけるように早口で捲し立てて来ました。このまま僕の納得行かない方向で話が終わってしまうんだろうなと思いましたが、やはり言わなければならないところがある!と、意を決してさらに言葉を重ねて対抗しました。

「あの、まるで僕が悪いかのように聞こえるんですけど、スタッフAが僕に何も挑発的な行動を取らなければ、僕は何もしませんよ。あなたたちに報告することもありません。静かに自分の仕事に集中していますし、チームも業務内容も関係のないスタッフが、わざわざ僕のところにやって来て嫌なことを言ったり、最近は僕が知りえないところで勝手な嘘をつかれていて、さらにそれがエスカレートして、 明確な悪意を持って僕の評判を落とすような行為が目立つようになったのでそれが許せないんですよ!」とやや語気を強めて言いました。

「今後はあなたたちは、ご自身の業務に関してディスカッションをしないでください。私がマネージャーなので、お互いの不満は全て私を通してくれれば、指示は私が出しますから!とにかく、あなたたちは朝顔を合わせればGuten Morgen!とお互いに挨拶をし、それ以上の余計な会話はしない!以上!分かりましたか?!訴訟はしない!私に任せてください!よろしいですね?!」と再度早口で畳み掛けて来ました。

これまでの顛末を知っているアシスタントマネージャーは、明らかにこれまでと様子が違う感じで、まるで新マネージャーのキャラクターを恐る恐る観察をしながら…という雰囲気を醸し出していました。これまでの「中立な感じ」とは全く違った「新マネージャー寄り」でさらに「スタッフA寄り」の発言をして来ましたし、余計な業務を増やされました。最終的には「今後はもう職場内で動画の撮影は禁止!あなたたちの言った言わないの争いは知りません。はい、もうこの件は終わりで良いですね?夜勤で疲れていると思うし、早く帰って寝て!」と言われたので、僕は最後にあがいておきました。

「繰り返しますが、僕は自分の仕事を静かに行っています。ちょっかいを出されている側なんですよね。今後もちょっかい出されたらどうしたら良いんですか?僕はわざわざスタッフAの目に触れないバックオフィスに行って仕事をすることもあるんですが、そこまで追いかけられてこないだはしつこく絡まれたんですけど!彼から変な写真も撮られたので、その点注意してくださいね?僕に向かって子供のケンカは止めろ!みたいな言い方をするのは間違っています。スタッフAに言ってください!」と途中言葉を被せられたものの言い切ったところで、新マネージャーから「その際は私にだけまたメールなり何なり報告ください。今後同じことが起こった際にようやく労働法上の手続きを検討しましょう!ちなみに私は普段から早くに出社するようにしているので、あなたの夜勤が終わる頃には出社しています。今後私たちは平日は頻繁に会えますから、何かあればその日に私に話し掛けてくれたらその場で話せますから!ね?!」と畳み掛けられて、かなり強引な形で「事件終了」が宣言されました。僕を帰した後、2人はスタッフAを呼び出し、強引に話を終了させることでしょう。なかなか陰険でしつこいスタッフAがこれに納得するだろうか…こういうスタンスで果たしてイジメ事件は解決するのか、ある意味「乞うご期待!」状態です。

ここで再度、以前別記事内にて紹介致しましたアカウント名「ドイツで暮らす貧乏母ちゃん(doits_kaachan)」さんの動画を見てみます。

動画URL:https://www.tiktok.com/@doits_kaachan/video/7510197003767303446?_r=1&_t=ZG-8xOln5M2K9o

スタッフAからの嫌がらせ攻撃がまた訪れるとしたら、次は「会社の備品を盗んでいたのを見た!」かな?(爆)心の準備と、なるべく出社時には身軽にしておくことに致します。

新マネージャーとアシスタントマネージャーの「一方的な畳み掛けの術」に遭い、不完全燃焼で気持ち悪かった僕は、そのまま「営業所A(仮名)」に向かい、ミーティング内容について同僚たちに報告をしました。もちろん、全く納得の行かない部分があったことは、僕が言うまでもなく理解してもらえました。

「営業所A(仮名)内では君はみんなから好かれているし、これまで働いて来て一切問題起こしたことないよね?営業所B(仮名)の特定のスタッフとしか問題はないし、彼がどうしようもない奴なのは、長く勤めているスタッフの間では有名なんだけどな。どっちが言っていることが正しいかなんて明らかだし、そこを興味がないって強引に話を終了させるのは困るね!新マネージャーは、一目見て優しそうなお爺さんという感じがしたけど、中身は結構厳しい人かも?!彼のキャラクターがまだ分からないし、様子見だな!」と、某ヴェテランスタッフから声を掛けてもらえました。こうやって自分を庇ってくれる…じゃないけれど、本質を理解してくださるスタッフがいることが救いだなと思ったのでした。

何かと僕にとって事件多めな「営業所B(仮名)」は、最近新しいスタッフたちがまた入社したと思ったら、気が付けば全員退職してしまっていました。そのうち1人は、勤務時間中にいきなり何も言わずに帰宅してしまうという事件を起こしてくれたりなんかしたようでした(爆)「営業所B(仮名)」って何でこうも人が定着しないんだろうか…何かしらミステリアスな原因がありそうなのですが、新マネージャーのお陰で、雰囲気は割とガラリと変わったような気がしました。物凄く「デキルお方」との呼び声もあるそうなので、「営業所B(仮名)」が良い方向に変化していくのか、少々見守ってみることにします。

1年くらい前に「事件終了宣言」を当ブログでしておりますが、今回2回目となる「事件終了宣言」をここに記しておきます。本当に今回これでくだらない事件が最終的に解決してくれますように。

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました