【D】別れのご挨拶

出会いの瞬間も別れの瞬間も、いつも思いがけない瞬間にふとやって来るものです。今回は「上司との別れ」について書きます。

先日、夜勤を終えてのんびりと家で過ごしていたときに、職場メンバーが所属するチャットグループにとある上司からメッセージが投稿されました。内容は、上司の異動が決まったということと、今後新しく迎えるマネージャーの紹介及び、これまでの感謝についてでした。

僕が現在お世話になっている会社では、平社員は自ら望まない限り移動はなく、基本的にマネージャークラスしか本人の意思関係なく行われる異動はありません。マネージャークラスの人たちは大体3~4年で入れ替わると言われていますが、僕がお世話になりました上司はなんと6~7年いらっしゃったそうでした。そして、病欠で休んでいた他支店のマネージャー業務も兼務されたり「かなりデキルお方」だったことが伺えます。僕は基本的に夜勤しかしていないので、彼女と顔を合わせることすらもほとんどなかったのですが、非常にお世話になりましたし、何より、僕が所属している2ヵ所のうちの営業所B(仮名)で、面倒な同僚に絡まれた際にかなり助けてくださいました。後半、正直面倒くさいと思われているのかなだとか、もっとスピード感を持って対応して欲しかった部分はあったのと、彼女がマネージャーである間に「例の問題」を解決したいという思いは共有出来ていたはずなので、やや悔しさが残ります。

僕は今まで色んな業界を渡り、色々な場所で働いて来たわけですが、彼女は僕にとって数少ない「一緒に働けて素晴らしかったと思える上司」の1人です。まず僕を今現在の職場に採用くださった方でもあり、さらに2ヵ所で働くという面白い選択肢を与えてくださった方でもありました。全員宛にかなりご丁寧なメールが来ていたので、お礼のメッセージの一つでも書こうかと思っておりました。社員が所属しているチャットの方には、返信したスタッフは14名のうちたった2名で、その他のスタッフたちはグッドマークでリアクションする程度でした。

ドイツ人やヨーロッパ系の同僚たちは結構ドライな対応で、お礼メールを書こうという話をすると一同「別にそんなことしなくて良いんじゃない?」という反応でした。そう言えば、一時期マネージャーが病欠だった際に別の営業所からドイツ人マネージャーがヘルプで来てくださったことがありました。その方の評判は非常に良く、スタッフたちの誕生日を祝うケーキを買ってくれてお祝いしてくださったり、普段から職場にお菓子を持って来てくれるなど気配りをすごくされる方で、気さくで誰とでも楽しく話されるキャラクターで、スタッフたちから非常にかなり愛され、お別れ会なども開かれました。今のところ、6~7年お世話になったマネージャーに対する会などは企画もされていなければ、そういう雰囲気は微塵も感じられません。僕がドイツに来てから感じたことなのですが「あの人は私の為に何かをしてくれたか」という点を非常に重視する方々が多いように思います。日本では、特に若い社員が休暇明けに土産物を買わずに出社をすると、上司や先輩社員からこっぴどく叱られたりするものですが、ドイツではそのような気遣いは不要です。自分が何かあげたいと思う人にはこっそり個人的に渡すこともありますが、それを他の人に見られてしまい「私にはくれないんだ」と思われてしまうと、そこで人間関係がややギクシャクしたり、その人から同様の仕返しをされることはあるようです。誕生日のお祝いメッセージ各種パーティの招待などもそうですが、「この人は私の時にしてくれなかった」ということは結構気にされる方が多く、よほど相手から好意を持たれている場合を除いて、自分が相手にした施し以上のお返しは期待出来ない文化なのです。

ヴェテランの同僚たちからは「あぁ、ようやく彼女がいなくなってくれる!長かったな!」との声もあり、よくよくやり取りを観察していると、上司からDuと呼ばれていてもSieと返す同僚たちが多かったので「あぁ、なるほど」と色々と察したのでした(爆)僕は上司にはSieを使っておりますが、それは心理的な距離ではなく、オフィシャルな場で使用する丁寧語という意味合いです。と言っても、その違いがなんだか分かるような分かりにくいようなところがドイツ語の難しいところかもしれません。

ところで、とある友人から非常に面白い動画が送られて来ました。アカウント名「ドイツで暮らす貧乏母ちゃん(doits_kaachan)」さんの動画です。

動画URL:https://www.tiktok.com/@doits_kaachan/video/7510197003767303446?_r=1&_t=ZG-8xOln5M2K9o

この動画を見ての僕の率直な感想は「その通り!」「同意しかない!」です。この動画のコメント欄にあるように「非常に差別的だ!」と思う方もいらっしゃることでしょう。別にこの方も動画内で仰っている通り、国ごと全員を否定しているわけではありません。あくまで彼女が出会った人たちから経験した実体験について語っているものです。特定の人種について言及すると「一括りにするな!」「良い人たちもいる!」という反論が出て来るのは当然ですが、やはり「お国柄」であったり、属性ごとの根強い傾向というものはあります。そして、そういった情報を知っておくことで、自分に害が及ばないように対策することは必要なことです。

友人が僕にこの動画を送って来た理由は、まさに僕が現在受けている「いじめ事件」に関連しているものと思われます。ここで明かしますが、当ブログ内で僕がこれまでに何度か紹介したことがある、僕に対して執拗に嫌がらせをしてくる営業所B(仮名)に所属している「スタッフA(本名のイニシャルA・A)」は、ルーマニア人男性です。偶然なのか、ルーマニア人あるあるなのかは分かりませんが、僕が受けた仕打ちと動画投稿主・「ドイツで暮らす貧乏母ちゃん(doits_kaachan)」さんが動画内で語っている内容が見事に一致しているのです!特に動画の後半部分は、僕のエピソードを話されている?と錯覚する程でした(爆)僕の状況を知る複数の友人たちにもこの動画を紹介したところ、皆さんから爆笑コメントが届きました。僕自身もしばらく笑いが止まりませんでした。動画投稿主さんの最後の言葉にもあるように、僕からも「(もし同僚にそのような人がいたら)気を付けて!」と言いたいです。一時期本当に気が滅入ってしまったことがあり、今も営業所B(仮名)に行くのが憂鬱になることがあるのですが、この動画のお陰で、心が少し軽くなったような気がしました(笑)

少し気が紛れたかに思えたのですが、やはり別部署で全く仕事も関係のないはずの僕に対して、執拗な嫌がらせをして来る「スタッフA」について、再度怒りの気持ちが湧いてきました。営業所B(仮名)には、最近新しいスタッフが入りましたし、マネージャーが変わるとのことで、再度「スタッフA」による攻撃が予想されます。新しいマネージャーに、僕に対する良くない情報(嘘情報)を吹き込んで攻撃してくる可能性が非常に高いです。

そういうわけで、僕は明日職場を去る、これまでお世話になったマネージャーへと新マネージャーにご挨拶メールを書くことに致しました。今後訴訟へ発展する場合の資料の一部となり得るように、記録として残せるようにしておきます。

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