今週から、語学学校のドイツ語プレゼンテーションクラスに通っております。今回は、初回の発表の様子について書きます。
授業の初日であった一昨日、自己紹介のプレゼンテーションをする課題が与えられました。2分以内に、自分の名前や出身地を簡単に紹介+現在の状況であったり今後の学生生活、仕事についての話をするという内容です。一応アカデミックな人を対象とした語学学校なので、今後ミュンヘンの大学や大学院で勉強をしたいという学生が多く通う語学学校…と思っておりましたが、案外クラスメイトたちは社会人が多いようでした。そして、もう既にミュンヘン大学やミュンヘン工科大学、ミュンヘン音楽大学の現役の学生も意外と多く、どうやらクラス内に「これから大学入学を目指す!」という受験生の受講生は僕だけ…もしくはあとほんの数名?という風に見受けられました。
授業中、クラスの出席名簿の名前の順に、発表の順番が回って来ました。クラス参加人数が多く、本日発表する人と次回の授業で発表する人に分かれました。授業時間の半分は発表、その他ディスカッションや理論を学ぶ…という予定のはずでしたが、本日の授業はほぼクラスメイトのプレゼンテーションが過半数を占める内容となりました。
実際発表が始まると、結構時間が経つのが早く感じましたし、全員の発表が上手過ぎて驚きました。前に立った瞬間緊張してしまって言葉が詰まってしまった…というような人はほぼいなくて、発表後の質問コーナーもかなり盛り上がっていました。質問コーナーも入れると、長い人では1人につき10分以上の持ち時間で、先生は「他のことをする時間がなくなってしまう!」と後半は少々焦り気味のようでした。これ、次回の授業で全員分終わりますか?という感じがしてしまいました(爆)特に、社会人の方のプレゼンテーションは、仕事内容の話をとても面白く、興味を惹くような感じで語ってくれて、先生も積極的に質問を結構するほど、大盛り上がりでした。既にプレゼンテーションが上手過ぎるし、何でこの授業に参加していらっしゃるんだろう…という方々も見受けられました。
さて、いよいよ自分の番!となり教室の前方に立ち全員の方を向いた瞬間…直前まで覚えていたはずの文章が飛びました。先生が途中「大丈夫、緊張することは普通だから…」と僕に少し話し掛けてくださって、その数秒後にまた思い出し、一応用意していた原稿は見ずに発表を終えました。単なる自己紹介でそんな大したことを言う発表ではないはずなのに、物凄く緊張していたようです。
発表直後のフィードバックでは、先生から「ところどころ変な言い方をしていました」と指摘を受けました。普段の冷静な自分だったら考えられないような、変なことをどうやら口走っていたようでした。「え?そんなこと言いました?」というとぼけ顔をしてしまったかもしれませんが、つい数秒前に自分が口走ったことが記憶にない程、緊張してしまっていたようでした。家で地味に練習したのに、悔しい気持ちでいっぱいでした。
僕よりも前に発表した人たちがほぼ全員流暢な感じで面白く話し、質問コーナーも大盛り上がりでしたが、僕の発表の数人前から先生が「時間が足りないかもしれないので」と、質問コーナーをしない生徒がいたり、結構多くの人が手を挙げていても「はい、もう次の人に行きましょう!」という感じで強制終了をしていました。さて、僕にはどんな質問がされるか…と思っていたら、早速クラスのムードメーカー的存在感を放つ人が手を挙げました。
最初の質問は「ミュンヘンのオススメの日本食レストランを教えてください!」でした。
…はいっ⁈僕のプレゼンテーションの内容全く関係ないやん!と思いましたが、緊張はかなりほぐれた気がしました。
ミュンヘンに住み始めて以降、日本食レストランにはそんなに行っていないしほとんど知らない、というのが本音でした。しかし、取り敢えずネット上で評判が良さそうで、僕が個人的に気になっているレストラン名を挙げておきました。関西人らしく「ここが美味しいらしいです…知らんけど」という感じで答えました。
クラスメイトたちは、「そこのレストランの名前は、聞いたことがない!」と良い感じの反応をしてくれました。自分自身がまだ行ったことがないレストランで恐縮ですが、「そこ知ってる!」と言われる場所ではなく「知らないし是非行ってみたい!」という反応でしたし、クラスメイトたちにとっての新しい情報を提供出来たということで、個人的には満足でした。
その他、僕がDSHの高得点合格が必要である話をしたので「DSHって何?」とまさかの現役学生からの質問がありました。現在ミュンヘン大学やミュンヘン工科大学に在学している学生でも、学部での授業が英語で行われている場合は、ドイツ語の試験なしで入学出来ます。なので、ご存じなかったのでしょうか。DSHの説明は先生がしてくださり、僕からは何も言うことはなく、そのまま発表は終了となりました。
プレゼンテーションは、学生時代にも社会人になってからの研修、実際商談などで何度も行いました。少々緊張しがちなところはあるものの、物凄く苦手な物ではありませんでした。しかしながら、ドイツ語という外国語で、ギャラリーを目の前にしての発表は、まだそんなに場数も踏んでおりません。語学試験の口述試験のように、少人数で座って対面で行うものと、自分1人が立って多くの聴衆に向けて話すって全然違いますし、こんなに緊張してしまうとは思いもしませんでした。初回の発表、しかも簡単な内容でこんなにも打ちのめされるとは思いもせず、早速特訓が必要だなと感じました。人数が多いクラスですし、今後どんなお題であと何回発表があるかは分かりませんが、次回の発表では今回の悔しさを挽回出来るようにしたいものです。
授業が終わり、先生やクラスメイトたちが「Schönes Wochenende!」と挨拶をしていてやや違和感を感じてしまいました。週に2回しかない授業で、もう次の授業は「次週」なのです。「最初の週」があっという間に終了致しました。そして、このクラスの授業もあと残り6回です。
来週は、本日自己紹介のプレゼンテーションがまだ終わっていないクラスメイトの発表からです。個性的な雰囲気のメンバーが多いクラスなので、内容が非常に楽しみです。