【D】ネガティヴエネルギーの変換

Leben

本格的に冬が近付き、段々と辺りが暗いと感じる時間が増えて来ました。朝はなかなか明るくならず、夕方は暗くなるのが随分早くなって参りました。辺りが暗くなるとなんとなく気分も沈みがちです。今回は、僕のストレス解消法及びネガティヴエネルギーの変換方法について書きます。

僕は2011年に日本を飛び出し、かれこれヨーロッパには通算10年以上はいるので、今や生活でどうしても困っているということであったりものは特にありません。僕自身の性格は、元々そんなにネガティヴ思考ではないと思っていますし、今現在も好きな国で暮らせているし、さらには憧れだった街にも住めているということで、自分自身の人生を割と楽しめているはずです。しかし敢えて申し上げるならば、時々ふとした瞬間に襲う不安というか、ネガティヴな感情に押し潰されそうになることはあります。しかも、決まって時期は秋から冬になりかけの頃に、です。「物思いに耽る秋」の現象でしょうか(笑)

非常にくだらない内容とは承知ですが、僕の中のネガティヴを以下に書き出してみます。

  • ドイツは大好きだけれども、ドイツ語が一向に上手くならないこと。他人からは「今のレヴェルでも十分では」と言われても納得出来ないこと。
  • 「夢」をこのまま追い続けても良いものか。誰かに相談しても「どうせ無理」「諦めた方が良いかも」と否定的なことばかり言われること。
  • 自分自身のキャラクターが特殊なのか、なかなか周囲から理解されないこと。
  • 過去に経験した上司や同僚から受けたパワハラやセクハラ、暴言がふとした瞬間にフラッシュバックすること。
  • まだ独身で恋人も、好きな人、気になる人すらもいない。このまま1人で孤独に生きて行けそうかということ。かと言って1人で過ごす時間も割と好きなところ。
  • 男性の友人たちと話していて、僕は本当に男性なのかと思う程性欲がないこと。尚、食欲はかなりあり過ぎる程で、最近太り気味なこと。
  • ミュンヘンの家賃は高いのに、給料が少ないなぁ、もっといただけないかしら…。

などです。普段、平常心を保てている際は特に何も気にしていないつもりのことが、何故かふとした瞬間に大きく圧し掛かることがあるのです。僕自身は、憧れた国に自らの意思でやって来たので、ドイツやらヨーロッパで生きることに対しての不安やら不満はなく、モチヴェーションは比較的高い方かと思われますが、それでもふとした瞬間にセンチメンタルになってしまうのです。

来週からはいよいよ、また語学学校に通い始めます。また学校でドイツ語が学べることが楽しみな反面、現在の仕事との両立が出来るかどうかが心配で仕方ありません。ドイツの大学入学を目指す語学学校の集中コースは、午前中や早い時間帯で開講されているものが圧倒的に多く、それに参加したいがために、敢えて夜勤がある職場を選んだはずなのですが、体力的にしんどいと感じることが多く、最近は特に「これで語学学校にはちゃんと通えるのだろうか」と不安になる程よく寝てしまうのです。そして、しっかり寝ても疲労回復した気がしないのです。

以前、別のコースを受講した際は、最初の頃はどうにか頑張っていたものの、途中から宿題をさぼるようになってしまって「あぁ、なんて自分には気力と体力がないのだろう」「せっかく憧れの語学学校の…しかも値段も安くはない集中クラスに参加しているのに」などという感情に襲われました。またそうなってしまわないかという不安が過ったのです。

身体に疲れを感じたら休めば良い、と一般的には言われますが、僕はそうして休んでも大して休まった気がしないのと、勉強をしなければならない状況でさぼってしまった…という罪悪感、後悔の念が大きくなってしまいがちなので、別の方法を取ることにしています。それは「ネガティヴを利用すること」です。

誰にでもさっさと忘れてしまいたい過去はあるかと思われます。僕の人生には、早く忘れ去ってしまいたいような人たち、そしてその人たちから受けた言動の数々があります。喜んで思い出したくもないものですが、無理に忘れようとか、強引にプラスに考えようとはせずに、そのまま利用しています。

ドイツ語の語学学習をもっと頑張ろうと思っても、机に向かう時間がゼロになってしまった日がいつの間にか続いてしまいました。頭では分かっているものの、いまいちやる気が出ないときに、かつての苦手だった上司の顔を思い浮かべて、例えば「あーお前ってダメだなぁ!」「ドイツ何年いるの?ドイツ語下手過ぎ!」という言葉を脳内再生し、やる気スイッチをオンにするのです。

僕自身には「この人にこんな言葉を言われたままで終わりたくない!」という闘争心が沸くことが分かりました。本当は早く忘れ去りたい存在の元上司なのですが、ここぞというところで頑張りたい際に思い出して「利用」しています。考え方もまるで合わず、自分以外の他人をけなしてばかりな方だったので、人間的にはどうしても好きになれない方でしたが、こうして現在は役に立っているし、「出会うべくして出会った方」「ある意味で良い上司」だったのかもしれません(笑)

久々にこのメソッドを試して「負けるものか!」という大きな感情が爆発したところで、外はもうすっかり暗くなっていましたが、気晴らしに外出をすることに致しました。向かった先は、バイエルン州立図書館です。

バイエルン州立図書館は、僕が憧れる「ミュンヘン大学(LMU)」のすぐ近くに位置しています。そう言えば、僕には「憧れの場所に足を運んでモチヴェーションを上げる」という方法があったな、ということも思い出しました。ここのところずっと自宅と職場の往復がほとんどで、日用品の買い物以外は自宅でダラダラ過ごして終わりという日々でした。なので、久々にこの場所に足を運んで、また気持ちが新たになれたような気が致しました。もっと良い刺激を受けられそうな場所に足を運ばなければ!と思いました。

人それぞれ、気持ちを上げられるものや事柄は様々かと思われます。自分自身の性格に合った「最適な方法」でやる気を上げられたら素敵ですよね。その最適な方法は、まず自分を知ることから始まります。何をしている時が幸せで、何を思うと元気になるのか、思い当たる場所から探り当てて行くのです。僕自身には、まだ認識していない「本当の自分」が隠れていて、それが徐々に解き放たれているような気がしています。

そう言えばこのバイエルン州立図書館は、随分前に会員登録をして以降、全く利用していないことに気付きました。利用登録をした直後に、建物の素晴らしさに圧倒されて、館内を少々散歩して満足して帰ってしまったという馬鹿をやらかしました。

また、その次に訪れた際は、疫病の規制の影響で入れず、またその次は予約がないといけないと言われ予約が取れず…といった具合に、せっかく行っても利用出来ない日が続き、この図書館との距離がいつの間にか遠のいてしまったのでした。しかし、本日ようやく「初めて利用する日」が訪れました。

どうやらこの図書館は、ふらっと入れて本が気軽に読める感じの図書館ではなく、インターネット上で利用予約をしなければならないようです。昨今の疫病の規制とは関係なく、です。

予約画面を見て、当日の「まさに今から」というタイミングは予約出来ないのかと一瞬ヒヤッとしましたが、画面下部に表示されたメニューから簡単に予約出来ました。

目下予約は、

  1. 朝8時から16時まで
  2. 16時15分から24時まで

の2パターンです。改めて、図書館を24時まで利用出来るのは凄いなと思いました。

体力とやる気やら元気が落ちていた今日この頃ですが、久々にやる気が漲った今夜、夜勤前に勉強をしてみたところ…非常にワクワクした気分で楽しく、さらにしっかり集中することも出来てかなり満足、気持ちもスカッと晴れました。また、やはりドイツの図書館の雰囲気は素晴らしいな、と感じました。実は僕がドイツで大学に行きたいと思った理由は、初めてドイツを訪れた際に色々な大学の雰囲気や図書館を見て惚れたから、なのです。こんな環境で勉強してみたい!という憧れからなのでした。

若き日に抱いていた、そしていつの間にか忘れていた情熱を取り戻したところで、ひたむきに一からまた頑張ります。

過去は変えられません。変えられない過去に縛られてくよくよ悩まずに、変えられない過去のネガティヴな部分を上手に利用して、より良い未来を目指して行きます。

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