【D】ヴィーズン波

オクトーバーフェストが終了し1週間経過後、衝撃的なニュースが放送されました。今回は「疫病の冬の再流行」について書きます。

先日別記事にて、オクトーバーフェスト直後の様子について紹介致しましたが、7日間指数はやや上昇していたものの、そう劇的に増えたという雰囲気ではありませんでした。しかし1週間経過した今頃、数値は急激に上昇し、バイエルン州では、病床を逼迫しているというニュースが流れました。オクトーバーフェストによる流行だと言われ「Wiesnwelle」との表現が複数のメディア報道で見受けられました。

☆☆☆直近7日間指数☆☆☆

  • ドイツ全体  787,5
  • バイエルン州  1096,8

※ロベルトコッホ研究所発表情報を参照(2022年10月11日)

ちなみに、7日間指数が最も高かった州はザールラント州で、1664.5でした。バイエルン州だけでなく、ドイツ国内全体としてかなり数値は上昇していることが確認出来ました。現在も流行中のウィルスは、潜伏期間が1~14日間、5日程度で発症すると言われています。オクトーバーフェスト終了から1週間が経過した今頃から数値が急激に上がり始める様子を見ると、今後もこのまま上昇し続ける可能性があり、警戒が必要です。

ワクチン接種率が上がるにつれ、病床使用率、重症患者数や死亡者数が劇的に減り、今年2022年春以降は、大幅な規制緩和がなされました。ワクチンパスの廃止(アプリは引き続き使用可)、マスク着用義務についても、公共交通機関利用時や病院・老人保健施設訪問時以外は原則的になくなりました。ホテル宿泊に関しては、一切の制限はなくなりましたし、国によって少々制限が異なる部分はあるものの、飛行機内でもマスク着用義務が免除される路線の拡大、旅行時にインターネット上で事前に健康状態やワクチンの接種状況を申告する義務も廃止され、かなり旅行での自由度が上がりました。

以前別記事でも書きました通り、疫病流行前の2019年と比較すると来場者数・売上数ともに少なかったものの、今年のオクトーバーフェストはなかなかな盛り上がりでした。ミュンヘン在住者として個人的に肌で感じた印象は、多くの人たちにとってかなり警戒度合が低い状況だっただろうなということでした。オクトーバーフェスト期間中は地下鉄も非常に混み合い、マスク着用者はほとんど見受けられませんでした。オクトーバーフェスト期間中に限らずではありますが、マスク着用義務違反で取り締まられるわけではないという認識から、若者を中心にマスクをしていないで公共交通機関に乗車する人たちがかなり多く見受けられるようになっていました。オクトーバーフェスト期間中はそれがさらに顕著になった印象です。さらに、オクトーバーフェスト開催期間中は、ほとんど天気もあまり良くなく、後半に差し掛かる頃には気温が急に下がり、一気に冬の訪れを感じるような日もありました。この頃から、マスクを着用しないまま結構な咳をする人が多く見受けられるようになった印象があります。

疫病に感染していても無症状、風邪の諸症状程度の軽症の方から、入院が必要なレヴェルの方に至るまで、様々です。風邪っぽいなと思って念のため検査をしてみたら、実は疫病に感染していたというケースも周囲で多く見受けられました。恐ろしいことに、これまで既に罹患したことがある方も、再感染、しかも以前よりも症状が重症だという方々も身近にいることが分かりました。結構衛生面に普段から気を付けられている方でも罹患しているようなので、もう誰がどこで罹ってしまうのかは分からない状況です。

僕自身は、先日ワクチンをまた受けて来ましたが、今年の冬は無事に乗り切られるでしょうか。

いよいよ語学学校生活もまた始まるので、しっかり気を付けたいものです。

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