【D】職場でのイジメの報復

Leben

僕は目下、同じ1つの会社ではありますが、2ヵ所の営業所で勤務をしております。学生生活と両立するために夜勤の仕事をしているのですが、夜勤のフルタイムスタッフは各拠点に1人ずつヴェテランスタッフがいるので、彼らが交代休みや長期休暇を取るときの「穴埋め要員」として採用されています。以前別の記事にても紹介致しましたが、その2ヵ所あるうちの職場の一方は文句なしの素晴らしい職場で、もう一方が色々と酷い環境で困っていました。今回は、職場でのイジメとその報復について書きます。

職場で気が合わない、苦手な、またはどうしても嫌いな同僚がいることはあります。そんな人に対しては、僕ならば仕事上必要なやり取りは最小限に、積極的に関わろうとはしないはずです。しかし、極めてサイコパス性の高い人は、こちらが逃げても積極的に近寄って来ては不必要と思われる言動、嫌がらせをしてくる傾向にあります。僕は残念ながら、とても面倒な輩に目を付けられてしまい、くだらない嫌がらせを受けて来ました。僕とは部署も業務内容も全く違うチームの方なのですが、何か気に入らないことがあるのでしょう、会うたびに意味不明なケンカを売られます。過去に一度上司に報告した際は、幸いすぐにアクションをくださり、大きな争いの火種は即鎮火、状況は収まったと思われましたが、実は水面下で断続的に細かいことがずっと続いており、僕がその「問題がある方」の職場に出社する度に、嫌な思いをしていました。僕は朝6時半には仕事を終え、その後学校に行ったり勉強したりするわけですが、意地悪な同僚が出社してくる5時半くらいからの1時間は、地獄の時間で、日によってはその後もイライラが止まらなくなることがありました。

つい先日、朝6時頃からとてもくだらないことで怒鳴られ、その際に聞き捨てのならないセリフを言われたので、即上司にメールで報告致しました。思い返して見ると、僕は昨年・2023年の6月に現在の会社に入社、6月下旬のまさにちょうど1年前の今くらいの時期からイジメが始まりました。ちょうど「イジメ1周年記念」ということで、上司には「もうこの状態がこれ以上続くことは好ましくない」と、一度僕に嫌がらせをしてくるご本人も交えて話合いの機会をお願いしますと伝えたのでした。

昨夜から今朝に掛けての夜勤で、僕は最近入社したマルチポジションスタッフの新人教育(夜勤の部)を担当しました。業務中に新人から、スタッフA(仮名)が、毎日激しく僕の悪口を言っていると聞きました。僕は冷ややかに「いつもそう、誰か新人が入る度に彼は一生懸命僕の悪口を言って、評判を悪くしようとしているのだけど…部署も業務内容も全く違う人が何なんだろうね!」と言うと「確かに意味が分からない。さっさと自分の仕事をすれば良いのに、別部署でダラダラと鬱陶しい話題を朝からしてくるのが腹立たしい!早朝は気分良く過ごすべき時間だ!」と言ってくれたのでした。残念ながら、僕に嫌がらせを一生懸命頑張っているスタッフの思惑とは逆で、僕の評判は悪くなるどころか、仕事に対する評価は比較的良く、逆に僕の悪口を一生懸命言い触らすスタッフA(仮名)側があまり好かれていなさそうな状況に見えました。

僕は「あなたは陰で悪口を言われているよ!」と誰かから言われた際は、なるべく大笑いすることを心掛けています。日によって体調や気分は異なりますが、どんな状態であったとしても、ネガティヴな情報は笑いで吹き飛ばすのです。そうすると、自然と明るい気持ちになれますし、ネガティヴな話題を僕に振ってきた人ももうそれ以上その話題をしなくなります。僕の経験則から、悪口に呼応してネガティヴな反応をしてしまうとそのまま負のオーラが立ち込めてしまいます。精神的にも悪影響ですし、不必要な情報はなるべくスルーに限ります。

スタッフA(仮名)はなかなかたちが悪いので、こちらがなるべくケンカに発展しないようにスルーしているにも関わらず、僕が何も言い返して来ないと思ってわざわざ僕の至近距離にやって来ては、散々色々と口汚く罵った後「あぁ、そう言えばお前は告げ口野郎だったな!今日のことも上司に言えよ!どうせ何にもならないけど!夜勤後数時間ここにまだ残れる体力があるならマネージャー来るんじゃない?マネージャーに直接話したら?」と煽って来た今朝、その数分後にまさかの職場のトップの上司2名が同時に出社しました。僕が勤務している時間帯にはなかなか同時に2名と会えることはなく良い機会だと思ったので、上司に即報告しました。ちょうど新人教育中で、新人スタッフもスタッフA(仮名)による僕への執拗な嫌がらせシーンを目撃、様々な不適切発言を聞いていたので、上司たちをすぐに捕まえて証言もしてもらいました。

上司は「別々に話した方が良いかしら?」と聞いてくださったので、出来ればスタッフA(仮名)も一緒にお願いしますと答え、1時間程度4者面談が行われました。

スタッフA(仮名)は、別に僕のことは個人的には嫌ってはいないが、職務怠慢なのが気に入らないとの主張を展開しました。何を言うのかと思えば、全く僕の業務に関係のないこと、確かにその点では以前に揉めたことがあるが既にもうその話は終わっているのでは…という話題を掘り起こして来たり、事実とは著しく異なる内容を述べて来たりしたのでした。

僕はその場で即反論、そしてスタッフA(仮名)が指摘している点は、僕に全く関係ないことであったり、常勤スタッフによるものである点を指摘しました。僕はあくまでこの職場へは「穴埋め要員」として来ているので、常勤スタッフがしているやり方に沿って業務を行っているだけでなのです。そのやり方が気に入らないなら上司や常勤スタッフに伝わっていなければなりませんが、伝わっていませんでした。具体的な日付を言われた日は「その日僕はここに出社してないです!」の一言で終了(笑)相手の詰めが甘過ぎて笑いを堪えるのに必死でした。「僕への嫌がらせ」については、完全に誤解だと言うので、他のスタッフたちから聞いている内容を全て暴露、誤解のしようがない単なる嫌がらせである論証を行いました。いくつも具体例を示して対抗したかったですが、厳選した2例をもとに、悪意しか感じられない彼からの発言を紹介しました。

スタッフA(仮名)は、ろくに僕とは目を合わせずに上司と話していたのですが、僕が反論したときには目をむき出しにしてボールペンを持って僕を何度も刺すような動作をして切れて来たので「あ、その動作やめてください!不愉快です!こういう態度が受け入れられないんですよね!この態度を見て、僕に対して攻撃的ではないとまだ言えますか?」と即言うと、上司2名から物凄いフォローが入りました。

あまりにも内容がくだらないですし、長く話すような内容でもないので「そろそろこの辺で…」という雰囲気になった頃、僕がこれまで「最も言いたかったこと」を上司の前で最後に言ってみました。それは、僕のドイツ語の語学能力に関する内容です。何か言い争いになったとき、ことあるごとに「お前のドイツ語能力が低い!何も理解が出来ない馬鹿だ!」と罵られたことをこれ見よがしに伝えました。「よく分からない主張をされたり、議論の余地がないこと、何度も何度も説明済みのことに対して、早朝から大きな声で喚くしとてもしつこく不愉快なので無視をしていたら、僕のドイツ語能力が低いって毎回侮辱されるのですけど、僕の言語力のせいですか?」と問いかけてました。ドイツ人上司2名の表情を見て、僕は「勝ち」を確信しました。

スタッフA(仮名)は移民的背景を持つ方で、年齢は僕よりも数歳年上、ドイツ在住歴は恐らく僕と同等もしくは僕よりも少々長いかもしれないと伺っています。ドイツ語に関しては、決してネイティヴレヴェルとは言える実力ではありませんし、僕のドイツ語レヴェルを馬鹿に出来るレヴェルでは決してありません。言語レヴェルの問題という前に、主張の一貫性が無かったり、論理的ではないので、何が言いたいのかところどころ意味不明である旨を僕が指摘したところ、上司はとても納得してくださったように思われました。

今回僕にとって最も大きな収穫だったことは、部署も仕事内容も全く関係ない僕にやたらと押し付けようとして来た業務内容について、上司がハッキリと「彼には全く関係がない業務です!」と言ってくださったことでした。そして僕のことを「彼は異なる2つの職場にフレキシブルに対応してくれる貴重なスタッフです!彼がいなくなったら、また派遣会社からバイトを雇って、仕事の手順を全て変えなければいけないし、しょっちゅう違う人が来て毎回違うことをされたら困るでしょう?今はとても安定しているんです!」と言って庇ってくださったことが嬉しかったです。さらに、スタッフA(仮名)が色々余計なことを言ってくれたお陰で、彼及び彼のチームの仕事内容がやや増える結果となり、僕は見事に報復を果たしました。

実は先日、僕の現在の職場の元スタッフだという方々と偶然知り合う機会がありました。スタッフA(仮名)や今はもう在籍していないスタッフからとても侮辱的な発言をされたり、嫌がらせに悩んで退職したという話を聞きました。同じようにドイツ語マウント発言もあったり、あまりにも僕と共通の話題があり過ぎて、カフェで大爆笑してしまいました。その際に、上司には相談したのかと聞くと、彼女たちは「こんなことでいちいち相談するのもな…。上司はどうせ動いてくれるはずがないって思ったから転職したわ!仕事は好きだったんだけどな…」と言っていました。

アラフォーのオッサン同士の非常にくだらない内容のケンカで、上司にいちいち報告するのも馬鹿馬鹿しい内容ではありましたが、僕は結果的に報告をして良かったと思っています。誰にも相談しなければ、何も始まりません。特に、ドイツ人上司がいる会社の場合は、どんどん積極的に相談や報告はした方が良いと言われています。直接その場その場でケンカをせずに、お互い何かあれば上司を通して言ってもらうという方法が一般的で、有効なようです。僕は夜勤スタッフが毎回提出するレポートメールに、普段から事細かく自分の身に起こったことを書き記していました。
上司に相談した上で、何もアクションを起こしてくれなかったり、状況に改善が見られない、僕にとってただただ不利な状況になるようであれば転籍・転職も選択肢かと考えていましたが、当面はしばらく従来通りで頑張れそうです。

某同僚との「1年戦争」は、これにて終了を宣言致します。

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