【D】NIKKEI KITCHEN

Leben

「是非君に紹介したい面白いレストランがある!」と友人に誘われて、食事に出掛けました。今回は、ミュンヘンにありますペルー&日本レストランのNIKKEI KITCHENについて書きます。

以前デュッセルドルフの語学学校に通っていた際、ペルー人のクラスメイトと知り合い、ペルー料理について物凄く熱く語られたことがありました。素敵なペルー料理レストランがあるので、いつかクラスメイトたちと一緒に食事に行きたいなどと話していましたが、当時疫病蔓延下で、クラスメイトたちとはオンラインクラスでパソコン画面上のみで顔を合わせただけ、結局一度も会わないまま、それぞれが進学や就職を機に別の街へ行くこととなりました。レストランの営業そのものもまだかなり制限があった頃なので、クラスメイトたちの食事会は実現することが出来ませんでした。ペルー料理のレストランのことが気になりながらも、僕自身も人生バタバタしながら、その後ミュンヘンに辿り着きました。そして、ミュンヘンにてペルー料理…と言いますか、面白いことに日本風のアレンジが加えられた料理を食べられることとなりました。面白いご縁の巡り合わせかもしれません。ペルーと日本のフュージョン料理とはどんなものか、非常に興味津々でした。

ペルーと言えば、日本からは遠く離れた国ではありますが、南米で最初に日本人が移住した国で、日系人のフジモリ元大統領の存在は有名です。現在南米に於ける、ブラジルに次ぐ第2の日系コミュニティがある国と言われています。2国間の歴史を見ますと、非常に興味深いが何とも言い難い部分もありますが、歴史そのものは非常に長く、2013年には国交140周年が祝われました。

このレストランの名前の「NIKKEI」の意味は、まさに漢字表記するところの「日系」であり、日系ペルー人たちの文化が「NIKKEI」と呼ばれていることに由来するそうです。またこのレストランは、2020年3月にオープンしたようでした。

レストランに到着すると、テラス席が満席状態で、客層はほぼオシャレな雰囲気漂うミドル世代のドイツ人たちが多く見受けられました。テーブルには、お店の名前が書かれたカードが置かれてありました。どうやらカードに書かれたQRコードをスキャンし、メニュー表を見るようでした。多くのレストランで当たり前のようにある紙(冊子)タイプのメニューは用意されていないので、ウェブサイトを見て商品を選ぶようにと案内されたのでした。疫病蔓延下の頃にオープンしたレストランだからでしょうか。このレストランに行く際は、スマートフォンが必須です。

友人から、好きなものを3品くらい選んで欲しいと任されたので、僕が3品取り敢えず選ばせて頂きました。

まず最初に運ばれて来たのは、ギョウザでした。メニューの名前は「Gyoza de Res」で、これはスペイン語で「牛肉ギョウザ」を意味しているもので、牛肉の揚げギョウザです。外側はサクサクしていて、全体的な食感が非常に良かったです。熊笹がデコレーションに使われ、さらに大根のお漬物が添えられているところが和風料理っぽく、見た目も楽しめました。

次に、ドイツ語のメニューでは「Quinoa(キノア)」と呼ばれていますが、日本語では「キヌア」のゆずドレッシング掛けサラダが到着しました。アンデス地方に古くから存在していて、栄養価の高いと言われている食材です。友人が食べた瞬間「辛い!」と非常にビックリしていたのですが、唐辛子とワサビのスパイシーな部分を取ってしまったようで衝撃が大きかったようでした。そのような固まった部分…ではなかった箇所は程良いピリ辛で美味しかったですし、何より柚子ドレッシングの香りが非常に良く、食欲がそそられました。

最後に運ばれて来た「メイン」は、豚のばら肉の味噌ソース掛けでした。この料理は、運ばれて来るときから周囲の人たちの視線を釘付けにしていました。「ドイツで食事中あるある」かもしれませんが、隣の席や近くの席の方々が結構気さくに話し掛けて来ることがあります。「わぁ、美味しそう!」「そんなメニューあったの?私たちもあれを注文しましょう!」などと言われながら、少々世間話もしつつ、楽しく美味しく食事が楽しめました。

クリスピーなサクサク食感とやわらかいお肉の食感が癖になりそうでした。そして味噌ソースの甘辛具合も僕にとっては大当たりでした。一緒に食事をした友人も大喜びの様子でした。

しばらく友人と会話を楽しんでいると、店員さんから「あの、そろそろ時間なんですけれど…2時間経ちました」と案内がありました。友人は「え⁈そんなことは聞いていないし、どういうことですか⁈」と聞いていましたが、周囲には多くの人が集まっており、テラス席のお客は総入れ替えになりそうな勢いでした。

非常に雰囲気の良いレストランで、天気も良かったので、テラス席でビールを飲みながらのんびり楽しんでいたのですが、僕らよりも後の時間帯での予約の人たちが一斉にやって来たこともあり、お店を出なければならなくなりました。友人はまだビールを頼む気でいたし不服そうでしたが、食事は終了していたので、サッと会計を済ませてレストランを後にしました。

このレストランでの食事は美味しかったのですが、量が非常にお上品な…割とお腹いっぱいになる感じではなかったので、正直、割としっかり食べる大の男2人がしっかり満足行く感じではありませんでした。料金設定もやや高めで、若者が気軽に来れる感じではなさそうです。雰囲気良く、オシャレな食事を楽しまれたい方で、量よりも質やら雰囲気を重視!という方には良いかもしれません。そして、レストランでゆっくり過ごされたい方は、予約時に店側に「時間制の有無」確認をしてみるか、別のお店で飲み直しても良いかもしれません。

土曜日ということで混み合っていたのか、たまたまタイミングが残念だったのかという状況ですが、また次に来る際は、今回注文しなかった他の魅力的なメニューを試してみたり、ゆっくりとした時間を過ごせたら良いなと思っております。このレストランの周辺は、他にも魅力的なレストランが多く存在する場所なので、「2軒目」を探すのは苦労しない立地かもしれません。

僕と友人はその後「もうちょっと食べたかったね」「ちょっと予算が…(笑)」などと言いながら、このレストランからそう離れていないバイエルンの酒場で、ポテトを摘まみながら更にビールを飲んで楽しんだのでした。

ご興味のある方は、是非行ってみてくださいね。

☆☆☆レストラン情報☆☆☆

  • レストラン「NIKKEI KITCHEN
  • 住所 Herzogstraße 86 ,80796 München

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