先日、欧州より日本にやって参りました。
「今この時期に日本に行きたいけれど、入国の状況がどのようになっているかが不安」という方々のために、今回は自分自身の体験について書きます。尚、当ページの情報は2020年12月時点での情報であることにご留意ください。
僕はキプロス(ラルナカ)→ギリシャ(アテネ)→オランダ(アムステルダム)→フランス(パリ)→日本(関西)というルートで日本に向かいました。このような特殊なルートになった背景は、関西空港(KIX)に向かえる航空会社の数が限定的であったことと、PCR検査や隔離などの制限措置を避けるためです。
この当時、日本に向かう場合は「24時間以内の乗り継ぎであればPCR検査不要」という状況でしたが、キプロスからギリシャに向かう時点、つまりギリシャ入国時点でPCR検査の陰性証明書がないと飛行機に乗せてもらえないという状況でした。
このように、最終目的地では検査不要でも、中継地点の国で書類提出を求められる場合がありますので、注意が必要です。
キプロス国内ではPCR検査は非常に受けやすく、特に予約も不要でした。また、費用は55ユーロと手頃でした。検査結果はメールにてPDF形式で送信されるので、空港でチェックインの手続きをするまでに印刷して手元に保管しておく必要がありました。
オンラインチェックインが前日に出来ず、搭乗日当日は空港のカウンターにて手続きをする必要がありました。その際に最終目的地を確認、PCR検査結果を見せ、荷物を預けてチェックイン、という流れでした。
非常に長い旅路を経て、日本に到着すると、QRコードを取得しているかの確認が行われました。実はその手続きを知らないまま渡航してしまい、空港に設置されてあるパソコンを借りて、急いで登録を致しました。
※QRコード及び、日本入国に関する手続きについては、厚生労働省及び検疫所のHPで最新情報をご確認いただくことを推奨致します。
参照URL:https://www.forth.go.jp/index.html
QRコードが確認されると、唾液検査用のキットを受け取り、各自唾液を容器に採取し提出、その後待合スペースにて、自身の判定を待ちます。
概ね30分程度の待ち時間だったかと思われますが、自分自身の結果が陰性だったということが分かり、陰性者用順路を進み、その後入国審査へと進みました。
入国審査が終わり、荷物を受け取り、税関通過、その後空港の到着ロビーへと進んみました。基本的にその間の「見張り役」のような方はいらっしゃらず、公共交通機関は利用しないようにと「要請」はされているものの、特に罰則もなく強制ではないということが影響しているのか、「水際対策強化」を謳っている割には、随分な「ザル状態」でした。
また、入国後14日間は自主隔離が要請されていますが、これもまた実質的に自由な行動が許容されており、保健所からの確認の連絡というものもありませんでした。これは、滞在先の管轄保健所によって対応がまちまちで、頻繁に連絡が来る自治体と、そうでないところがあるようでした。僕の場合は、一度も連絡がないまま自主隔離期間を満了致しました。
以上が僕自身の「コロナ禍の日本入国体験談」です。ご参考に頂けますと幸いです。