ドイツ語学校の授業内小テストで激しくやらかしました!今回は、自分自身の馬鹿な失敗について書きます。
ドイツ語の名詞には、男性・女性・中性と3つの性があり、さらに格変化をするという、外国人のドイツ語学習者にとって覚えるのが大変な規則があります。さらにそのうち、男性名詞(一部中性名詞)に「弱変化」という現象が起こることがあります。
日本語でドイツ語を勉強されたことがある方には「男性弱変化名詞」と呼ばれているもの、と言えば分かるかと思われます。ドイツ語での文法用語では「n-Deklination」と呼ばれます。無理矢理日本語訳するならば「n-語形変化」でしょうか。男性名詞の単数1格(Nominativ)以外の語尾にnまたはenが追加されます。例外で中性名詞であるdas Herzも同様の変化をします。語尾にnまたはenが付くと、ぱっと見複数形と見間違えそうな紛らわしさがありますが、冠詞を見て、文法上単数形なのか複数形なのかを見極めます。
一応授業内の小テストは、DSH試験スタイルで、独独辞典の持ち込みが許可されています。が、先生から「文法の簡単な試験」と事前に案内されていて、別に重たい辞書は不要かなと思い、持って行きませんでした。
するとテストの問題に「n-Deklinationに注意しつつ書き換えなさい」という文言があり、疑わしい男性名詞が出て来て一気に不安になるのでした。で、案の定激しく間違えました。あぁ、辞書持ち込みOKなのに持ち込まずにこんな名詞の変化で困ることになるとは…。C1レヴェルのクラスにいる自分が今更辞書で調べることがないであろう単語に悩まされるなんて思いもしませんでした。
テストが終わった直後に、ネットで調べて自分の間違いに気付きかなりブルーでした。が、興味深いことに⁈クラスメイトたちが授業の終わりに「先生、実はさっきテストでn-Deklination間違えたんですけど…」と話し掛けているのが聞こえました。それを聞いた別の生徒たちも「私も間違えました!」と追随しました。先生は「え、そんな難しい内容じゃなかったでしょ⁈でもちょっとみんなの解答確認してみます!実際、n-Deklinationなんてその辺のドイツ人で意識している人ほとんどいないし、あなたたちが間違えたところで全く問題ありませんけどね!」と笑いながらおっしゃり、授業が終了しました。
他のクラスメイトたちも、一部まだn-Deklinationを完璧に理解していない人もいる…とは言え!僕が間違えた内容はもっと酷いし「0点」を覚悟しました。
結果は…。
先生、ありがとうございます!部分点で助けられ、どうにか「合格点」の範囲でした。今回のテストも「くだらないミス」がなければ、十分に満点を狙えた内容でしたが、これがまだ自分の足りない部分、未熟な部分だと思い知らされました。授業の小テストで自分の弱点「分かったつもり」の部分が炙り出されて良かったです。
昨日別のテストが行われました際、先生より授業内で行われるテストはもうあと残り2回と案内されました。先生が独自に行っているものではなく、語学学校の方針で内容や回数も決まっているとのことでした。先生は授業の時間が少なくなるからテストをこんなにたくさんやるのは嫌だという立場で、生徒も大半は頻繁にテストをやりたくないという人が多かったです。「テストが嫌な生徒は是非事務所に行って抗議して来て!」と冗談交じりにおっしゃっていましたが、僕は小テストは反対の立場ではありません。
実際、小テストとは言え緊張感を持てていますし、変な緊張をしてしまっているからこそ、普段の自分ではあり得ない…と信じたいような間違いもしていて、自分の弱点を客観視出来ます。ただ一方で、こんなにテストをするのに、スコアに関わらずエスカレーター式で上のクラスに上がれる制度なのは、意味があるのかなとは思ってしまいました。これまでに通っていた語学学校と違い、目的がはっきりした学校及びクラスではありますが、クラスメイトたちの異なる様々な意見が聞けて非常に興味深かったです。
3月から次のクラス「Stufe6(C1-2)」に進学するか、テスト受験許可も下りているし、DSH試験に挑戦するかの決断はそろそろ行わなければなりません。
テストを受験するとすれば、いつにするのか…。
Stufe6の授業に参加する場合は、申込みと支払い期限は一応来週いっぱいまで可能です。テストの結果を見つつ、Stufe6に進むかを考えることとします。