本日は、僕にとって今セメスターの最後の試験日でした。今回は、僕の第1セメスターの終了と大学生活を始めてみての感想、次のセメスターへの意気込み等について書きます。
まず本日は、副専攻の法律基礎教養科目の試験日でした。この試験は、法律の試験というよりも高校の「社会科」「公民」という感じの内容で、僕にとっては比較的得意分野と思われる内容のものでした。僕はドイツ好き、そして中学・高校・大学でも社会科は一応得意科目だったし、問題はないはず!心配なことがあるとしたら、ドイツ語で問われるのできちんとドイツ語で質問の意味を理解し、答えられるだろうか…という部分のみで、比較的自信はありました。
大学のポータルサイトには、試験予想問題がアップロードされていました。アップロードされていることに長い間気付かず、見つけた日から焦りながら日々ちょっとずつ暗記を頑張っていました。
先日、別の記事にて模擬試験問題及びその答えを当ブログでも紹介したのですが、そこで取り上げられている問題にちょっと似ているけれども難易度が上がっている問題がありました。
例えば、下記のような問いです。
Weshalb können in der deutschen Rechtsordnung Recht und Moral als zwei sichüberlappende Kreise angesehen werden? Beschreiben sie 3 Rechtsnormen des BGB, indenen Moralvorstellungen sich auswirken!
zwei überlappende Kreise:2つの重なり合う円形図(ヴェン図)
ちなみに、「ヴェン図」と呼ばれるのは、イギリスの数学者John Vennによって考え出されたものだからだそうです。長い間知りませんでした!(爆)
問題文を日本語に訳すならば、ドイツの法体系において、法と道徳がなぜ互いに重なり合う円形図で表されるのか。道徳的概念が影響を及ぼす民法典(BGB)の法規範を3つ述べよ、となります。
今話題のChat GPTに聞いてみますと、下記のような回答が得られました。
In der deutschen Rechtsordnung können Recht und Moral als sich überlappende Kreise angesehen werden, da sie in einigen Bereichen miteinander verknüpft sind. Es gibt jedoch auch Bereiche, in denen sie voneinander abweichen können. Hier sind drei Beispiele für Rechtsnormen im Bürgerlichen Gesetzbuch (BGB), in denen Moralvorstellungen eine Rolle spielen können:
1. § 138 BGB – Sittenwidrigkeit: Diese Norm verbietet Verträge, die gegen die guten Sitten verstoßen. Hierbei geht es um moralische Vorstellungen darüber, was als anständig und akzeptabel angesehen wird. Zum Beispiel könnte ein Vertrag, der auf Betrug oder Ausbeutung basiert, als sittenwidrig angesehen werden.
2. § 826 BGB – Deliktische Handlungen: Diese Norm regelt Schadensersatzansprüche bei vorsätzlicher sittenwidriger Schädigung. Hierbei spielt die moralische Bewertung des Verhaltens eine Rolle, da eine vorsätzliche und sittenwidrige Schädigung als unrechtmäßig angesehen wird und zu Schadensersatzansprüchen führen kann.
3. § 1631 BGB – Kindeswohl: Diese Norm betrifft das Sorgerecht für Kinder und legt fest, dass das Wohl des Kindes vorrangig zu berücksichtigen ist. Hierbei werden moralische Vorstellungen über das, was für das Wohl des Kindes am besten ist, in die rechtliche Entscheidungsfindung einbezogen.
Es ist jedoch wichtig zu beachten, dass nicht alle Rechtsnormen im BGB unmittelbar von Moralvorstellungen beeinflusst werden. In einigen Fällen kann das Recht auf andere Faktoren wie wirtschaftliche oder soziale Überlegungen abzielen.
上記を読んでまず驚きました。そして、Chat GPT便利だな、と改めて思いました。模擬試験の問題よりも確実に難易度が上がっていますね。このようにChat GPT様様の力を借りながら、必死に頑張って色々と覚えて、準備万端かと思われました。
実際の試験では、問われた問題はたったの10問だけでした。そして、見事に僕が頑張って覚えた上記の問題が出題されました。しかし「それだけ」で、他は僕にとって想定外の問題ばかりでした。僕のこれまでの人生経験やら知識で頑張って答えられそうな問題もちらほらありましたが、ドイツ語の駄文を一生懸命書いて「こんなんじゃないはず!」と自分で自分の誤りや文章の稚拙さ、馬鹿さに気付きながらも「悪あがき的に」無理矢理振り絞って文章を書きました。僕が唯一無欠席で参加した大好きな科目で、さらに試験前は少々自信があったり、試験が楽しみと思っていたのに、とんだ結果となりました。
今年は僕にとって初めての「GOP」と呼ばれる試験を受験したのですが、見事に全て大失敗に終わりました。GOPは1度しか失敗が許されない試験なので、次の受験の際に合格出来なければ、僕は大学を強制退学となってしまいます。次の試験まであと1年間あるので、今後僕のドイツ語能力やらも含む実力をどこまで伸ばせるかがカギとなりそうです。
思えば、今セメスターは僕が「ようやく憧れのドイツでの大学生活を始められる!」と浮かれていたところから始まり、色々なことが起こりまくったセメスターでした。
↓僕のYoutubeチャンネルにて、色々と語っておりますので、よろしければ動画も併せてご覧ください。
かつて日本の某旅行代理店で働いていた際にお世話になった、野球好きの所長(あだ名は「監督」)が、彼が赴任した最初の営業年度で非常に営業所の成績が悪く、全従業員にこう言いました。
「今年度はブルペンです!今はしっかり力をつける時!来年度にパワーを発揮出来るように頑張りましょう!」
と。調子が悪いときに「今はブルペンなんだ!」と言っていたセリフがどうも忘れられないでいたのですが、僕も真似して使いたくなる瞬間が訪れました。
「今セメスターはブルペンです!」と(爆)
以前僕がお世話になった所長(通称・監督)は、どうやら会社内でかなり有名な人なようでした。彼が所長を勤める営業所は、営業成績がとんでもなく跳ね上がる、営業所の雰囲気がかなり良くなる、病んでいる社員が元気を取り戻せるなどと噂される程の素晴らしい方のようでした。「救世主」とのあだ名もあるようで、営業成績の悪い営業所に配属されて、営業成績を爆上げさせてはまた別の店舗に異動させられているようでした。そして当の本人もそれを楽しまれていらっしゃるようでした。僕は当時中途採用で、僕が本社研修を終えて、営業所に配属になったと同じタイミングにその所長(監督)もその営業所に配属となったので、僕はその旅行代理店勤務時代は、まさに監督に育てて頂けました。
僕は監督には、最初の頃はよく「お前ってマジでセンスねぇな!本当にセンスがない!センスゼロ!」と笑われながら言われたのを覚えています。仕事を覚えるのがかなり遅く、とても馬鹿なミスも連発し、周囲の方々にも相当な迷惑を掛けまくりました。しかし、僕には「いつか海外支店で働きたい!」という大きな夢があったので、自分なりに頑張りましたし、監督もそんな僕を見てくれていました。そしてダメな僕を見捨てず、育ててくださいました。
営業所の全体成績は「ブルペン」後、とんでもなく跳ねあがりました。なんと、営業スタッフの全員が会社から与えられている「営業目標」を軽々超える、会社からも表彰されるような超優良店舗に成長したのでした。僕自身も給料がかなり上がり、ほぼ毎月海外旅行を楽しめるまでになりました。旅行代理店のスタッフは、激務のため、海外旅行に行くのは難しいと言われていましたが、僕が勤めていた当時の営業所は、所長(監督)も含め、毎月誰かが海外旅行に行き、自身の知識・現地情報のアップデート、その最新情報をシェアするということが行われていました。そして、旅行を楽しんだスタッフの顔には笑顔が溢れていました。
僕は当初、中途入社の契約社員だったのですが、海外支店で働くにはまず正社員になる必要がありました。正社員登用試験は、かなり狭き門と言われておりました。社員が上司たちの前で目標を語る場で「次のタイミングはいつですか?早く正社員になりたいです!」と言うと、僕の当時の班長からは「元部下で、物凄く仕事が出来る、さらに人柄もとても良い子でも3年くらい掛かってたなぁ!超優秀と言われている人でも最低でも1年は絶対に掛かっている!次のタイミングでなんて絶対無理!お前にはまだまだ早い!監督からもセンスないって言われているけど、果たしてお前は何年掛かるのかな?!」と、結構意地悪な口調で言われていました。僕は班長や所長(監督)にはずっと「僕の夢は海外支店、ドイツの支店で働くことです!早く海外支店でも働きたいので、まずは正社員になるため頑張ります!」と言っていました。
僕は入社から9ヵ月後に、なんと正社員登用試験受験資格が与えられました。正社員登用試験の受験資格が与えられるには、かなりの営業成績を上げなければなりませんでしたが、僕は基準値と言われる数字には足りていませんでした。しかし何故か、本社に呼ばれたのでした。人事担当者との面接では、すぐに僕の営業成績の数字が悪いと指摘をされました。しかし、人事担当者は続けてこう言いました。
「あなたは監督がとても強く推薦している人物で、本来正社員登用試験を受ける条件に満たない状態ですが、人事部が認めたことでここにいます。今日あなたと短い時間話して思いましたが、監督が強く推薦する理由が分かったように思います。目標や夢に向かって頑張っている、力強さを感じました!私も胸が熱くなったというか、すごく感動しました!今後、正社員として益々頑張ってくださいね!」と言われ、本社を後にしました。
無事に正社員になれてしばらくした頃、海外支店に赴任されるスタッフの選抜候補にも選ばれました。これまた「陰の大きな力」の影響で、です!(爆)本社の説明会に参加したところで「あくまで海外のどこかで、希望の赴任先を言うことも出来ない」という点で、当時の人事部長にモノ申してしまい、そのことがすぐに監督に知れ渡りました。
「人事の一番怖いトップの人に噛み付いたん⁈お前もう彼に認知されたよ!」と笑われました。
さらにそれからしばらくしたところで、残念ながら、当時勤めていた営業所の場所が引越しすることになり、そのタイミングでほとんどの従業員が人事異動となりました。お世話になった所長(監督)や、大好きだったとてもお世話になった同僚たちともお別れです。
そのタイミングで所長(監督)が僕に贈ってくださった言葉が、印象的でした。
「お前は本当に仕事が出来ない、センスゼロだった!でもな、大きな夢持ってるしいつも凄い一生懸命なんだよ!応援したくなるし、ほっとけないタイプだったな。俺の目標はお前をドイツとか、ヨーロッパに送ることだ。俺が出来ること、プッシュ出来るところではするから、引き続き頑張って!お前は絶対にドイツに行く!俺、信じてるからな!」
その約半年後に、僕はドイツ行きを果たしました。本当はその会社内でドイツ支店なり他のヨーロッパ支店に配属されることを目標としていたのですが、僕が行きたかった場所は「海外のどこか」「ヨーロッパのどこか」ではなくドイツでしたし、ドイツでの求人情報に出会えて応募したら合格出来たので、お世話になった会社をさっと退職して渡独したのでした。
今セメスターでは、せっかく憧れのドイツの大学生活を送ることが出来たのに、力が発揮出来ずに悔しい思いをしてしまいました。ドイツ語の勉強も、一生懸命に頑張っているはずなのに全く伸びないし、思うように言葉が出ず、僕にはセンスがないな、と落ち込んでいました。
センスがない、センスがない…「センスゼロ」というところで、お世話になった元上司のことがふと思い出されたのでした。僕はセンスゼロと言われながら、多くの人たちから応援されながら、それでもめげずに頑張ってそれなりの結果も出したじゃないか、と。ドイツの大学に行くという目標もそもそも、無理だと言う人がいたけれども叶えたし。
そうだ、今セメスターは「ブルペン」!僕の持ち前の根性と粘り強さで、頑張って巻返そう!気持ちを新たに、次のセメスターでは、かつての旅行代理店勤務時代のように大きく飛躍出来ますように!生活リズムなど、まだまだ改善出来そうなところは積極的に見直して、一生懸命頑張ってみます!