【D】余剰労働時間消化休暇

Leben

僕は現在の職場では、シフト制(夜勤専任)で働いております。日本のフリーターのような、時給で働くシフト制の仕事と似ているような似ていないような部分があります。フリーターの方は、働けばその分お金が稼げるし、もしも誰かが急用や急病などでシフトを変更し、多く働いた状態の場合は、その分のお金が多く稼げます。しかし、僕の現在の職場はそうはいきません。今回は「余剰労働時間消化」についてと、僕の休暇の様子について書きます。

僕は昨年・2023年中に現在の職場に転職をしました。僕のチームは3名で、僕以外の2名は働く場所が固定されています。僕の役割は、その2名のスタッフが通常のシフト休み、長期休暇などで不在の際の穴を埋めることです。そういうわけで、他のスタッフたちとは異なる特殊な労働契約で、2つの営業所に所属・勤務しているわけです。

僕が現在お世話になっている2つの職場は、過去の記事でも少々紹介しておりますが、両極端な違いがあります。一方は超ヴェテラン揃いでトラブルや事件が少なく、もう一方はスタッフの入れ替わりが激しく、やたらと退屈しない色々なことが起こります(爆)昨年12月、双方の営業所にて、長期休暇に出るスタッフたちがいて人員が手薄になる中、割と多くのスタッフが病気になったり、社内規定が急に変わり、予定されていたシフトがこんがらがって大変なことになったり、様々な出来事に見舞われました。そして、そんな中僕は冬季鬱と思われる症状に苦しみながらも、身体自体は健康でしたし、職場では割と結構活躍しました。ヴェテランスタッフたちからは「毎年冬はこんな感じで、休暇に行くスタッフがいて手薄なところに体調崩すスタッフがいて、シフト表通りにはいかないものだ」と言われ、現在の職場での「冬のカオス」をまず経験したのでした。

目下、大学の第1セメスターの授業及びテストが終わり、これから次のセメスターまでは、「Vorlesungsfreie Zeit(休講期間)」と呼ばれるお休み期間です。しばらく大学の授業がありませんので、僕にとっては仕事だけに集中出来る、良い稼ぎ時です。しっかり働いて稼ごう!と思ったのも束の間、上司やらチームリーダーからは「働き過ぎているので、休んでもらいます!」と言われてしまったのでした。予めチームで決めていたシフトのプランも大幅変更となり、なんと僕は有給休暇とは別に10日も休暇が付与されてしまったのでした。しかも、上司曰くこの休暇は、早く消化をしてもらわないといけない!とのことで、突然僕が週に2~3日しか働かないで良くなった週が増えてしまったのでした。

ドイツ労働時間法・Arbeitszeitgesetzes (ArbZG)の3条には、次のような規定があります。

§ 3 Arbeitszeit der Arbeitnehmer

Die werktägliche Arbeitszeit der Arbeitnehmer darf acht Stunden nicht überschreiten. Sie kann auf bis zu zehn Stunden nur verlängert werden, wenn innerhalb von sechs Kalendermonaten oder innerhalb von 24 Wochen im Durchschnitt acht Stunden werktäglich nicht überschritten werden.

訳:従業員の1日の労働時間は8時間を超えてはならない。1労働日の平均労働時間が6暦月または24週間以内に8時間を超えない場合に限り、10時間まで延長することが出来る。

上記はドイツで働く人たちにはよく知られている内容の条文で、1日の労働時間が原則的に8時間を超えてはならないというものです。繁忙期や不測の事態の対応等により、8時間ピッタリということが難しい場合の例外規定もあります。

僕の現在の職場では、ありがたいことに、日々の業務は定時で終了します。僕が残業をする場合というのは、誰かが急に休む場合で、基本的に「シフト丸ごと(8時間)分」ということです。なので、残業時間の計算が非常にシンプルです。

多く働いた分は、残業代としてそのままお金が多く支払われると言うことであれば、僕個人的には嬉しいことです。しかし、僕の労働契約上、会社としては「Guttage(代休)」として処理します。

「Guttage」は、上長がスケジュール、会社内の人員バランス等を見て、決定することが出来ます。一応時期の交渉が可能ではありますが、例えば「2月に休みは要らないので、その分8月にください」などというような、別に与えられる有給休暇の感じでリクエストすることは一般的には認められていないようです。そして、僕の場合は、チーム3名のうち僕を含む2名が「働き過ぎ状態」であり、1月や2月は閑散期ということもあり、通常のシフト休みと合わせて、今なるべく早めの時期に、たくさん休んでくださいとお願いされているのです。僕は特段「この日をどうしても休ませて欲しい!」というリクエストがなく、別の同僚のお好きなようにどうぞと話していると、割ととんでもない大連休のお知らせが来てしまったのでした!(爆)

通常のシフト休みと代休が連なり…なんと5連休やら6連休が!僕はずっと旅行が趣味で、有給休暇以外でこんな日数の連休が与えられるならば、迷うことなく旅行に出掛けたいものです。しかし、割といきなりシフトが変わり、急に大型連休が出来てしまうので、予約が難しいことがほとんどです。まず、飛行機は安いチケットを押さえるには日数が足りな過ぎて諦めざるを得ません。さらに特急列車のチケットも、やはり早めに予約しておくことで安く押さえられるものなので、行先が限定的となります。

さてどうしようかと思ったところ、ドイツ国内のローカル鉄道の旅を思い付いたのでした。今現在ドイツ国内では「49ユーロチケット」が有効です。僕は学生である特権で29ユーロしか払っておりません!

ドイツ国内では、交通ストライキが頻発しており、鉄道旅行したいと思いながらも我慢していました。今こそのんびり鉄道旅を楽しもう!ということで、しばらく旅に出て来ます。

ローカル線の旅なので、時間を最大限に有効活用すべく、夜勤明けの状態のまま早朝から出発しました。

 

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まず最初の目的地は、Karlsruhe(カールスルーエ)です。

  1. ミュンヘン中央駅→ウルム中央駅
  2. ウルム中央駅→シュトゥットガルト中央駅
  3. シュトゥットガルト中央駅→カールスルーエ中央駅

所要時間は、列車の接続待ち時間も含めて、合計で4時間50分です。

この街を訪れるのは、まさに19年ぶりとなります。日本で大学生をしていた際に、大学の先生と一緒に訪れた、僕にとっての「人生初海外旅行」「人生初ドイツ旅行」で訪れた街のうちの1つでした。

昔の思い出にまた訪れたい場所、今回初めて訪れる場所で、ずっと行きたいと思っていた場所を訪れる予定です。

僕の旅の様子は、僕のYoutubeチャンネルでも紹介予定ですので、どうぞお楽しみに。

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