ドイツ語学校に通い始めて、気が付けばもう「3週目」です。試験の情報が少しずつ集まって来ましたので、今回はミュンヘンDSH受験・筆記試験対策について書きます。
授業中に小テストが割と頻繁に行われておりますが…どうも思うように実力を発揮出来ていない気がして悔しい思いをしています。今のクラスでは、僕は割と静かにしていますが、他の生徒たちがかなり先生に質問しまくったり、自分の意見を言いまくる傾向にあるので、話を聞いていて「あ、こういう間違いや勘違いをされたのかな」とか「なるほど、そうやって覚えたら良いのか」などと勉強になっております。が、語学学校の方針であったり、先生の個人の方針であったりで、色々とこれまで僕が習って来たことと異なることを言われることもあるので、困惑してしまうこともあります。
ここのところ、小テストやら読解(Lesen)模擬試験問題を解いていて非常に気になったのは、先生が解説の際に「Einfach Abschreiben!」と割と頻繁におっしゃることです。これはつまり、解答用紙に記入する文章は、本文からそのまま文章を丸写ししなさいということを意味しています。
あの…僕は一応デュッセルドルフの語学学校で、デュッセルドルフ大学DSHに携わっていらっしゃる先生の授業で「DSHでは絶対にやってはいけないこと」と習ったのですが…。かなり衝撃を受けました。
その当時の先生によると「本文をただ写す問題なんて出す意味がないし、ちゃんと自分の言葉で言い換えが出来て、きちんと文脈が理解出来ているかを問うています。Abschreiben(書き写し)は、どうしても良い文章が思い浮かばないときの最終手段としてください。ただし、きちんと問いに答えるために、本文をそのまま抜き出しではなく、きちんと解答するように多少は文章は書き換える必要があるでしょうし、その際の文法には気を付けてください」とのことで、非常に納得致しました。
現在お世話になっている先生の授業で出される問題は、デュッセルドルフ大学のDSH模擬試験問題と結構違っているようでした。
まず、大きく違うのは、問題文にきちんと指定があるかどうかという点です。
デュッセルドルフ大学DSH問題は、
- Stichwörter
- vollständige Sätze
などと、問題文で必ずキーワードだけで答える必要があるのか、文章で答える必要があるのか指定があります。
ミュンヘン大学のDSH問題は、きっちりと問題ごとに指定がなされておらず、結構解答欄が大きかったので文章を書くべきかと思っていたら、単なるキーワードを列挙するだけで良かった、ということがこれまでに何度かありました。そして文章で答えてしまったがために、その文章の細かい文法ミスや単語の選択ミスで余分な減点をされてしまったりということが起こりました。
多くのクラスメイトたちが結構惜しい間違いをしているようで、先生は「簡単!シンプルに考えて!本文中に答えがあるんだから!単に該当箇所を書き写せば良いの!」と解説をされ、続けて「以前のDSHでは、自分の文章できちんと書くべきと言われていましたが、ここ最近の傾向でAbschreibenは悪いことではない、と認識されるようになりました。採点者側が見たときにきちんと内容は分かっているなと判断出来るので問題ありません!私は採点者の1人として推奨しています!Einfach Abschreiben!」と笑顔でおっしゃったのでした。
実際に試験の採点に携わっていらっしゃる先生がそうおっしゃるなら…という感じですが、他の問題にはしれっと「自分自身の言葉で」と指定があることもあるので、結局実力を付けるために、言い換えが出来るようになった方が良いのかなとは思いました(爆)C1試験の筆記試験では、同じ言い回しを何度も使用すると「語彙不足」で減点対象になりますし、とにかく言い換えを多用しなければなりません。ミュンヘン大学のDSHはとても難しいらしい、とクラスメイトが言っていましたが、もし読解問題で書き写しが許されるなら、難易度は多少下がるかもしれません。むしろ、受験生たちが書き写してはいけないと思って、自分自身の言葉の文章を書いたことにより、文法や細かいミスをしてしまったことが原因で自爆…という可能性もあるのかもしれません。
試験に関しては、色々な情報が出回っており、実際どんな感じかはよく分かりません。自分自身が一度受験したらどんな感じが色々イメージが湧くのかなと、今は目の前の宿題や小テストを頑張り、とにかく受験の日を楽しみにしております。
ところで今日の授業で、先生がとある生徒に「先週試験どうだった?」と話し掛けていました。「結構出来たかもしれないー!」と満面の笑みで答えていたのが印象的でした。
僕が勝手に「きっとクラス内での優等生」と思っている人が、授業を欠席していた日があり、久々に会った気がしました。なんと授業に来なかった日に、試験を受けたそうでした。何の試験かは聞きませんでしたが、時期的にDSHではないですし、Test DaFかTelc C1のどちらかかと思われます。結構自信がありそうな感じだったので大丈夫な気はしますけれど、無事合格となるか!楽しみですね。
以前デュッセルドルフの語学学校に通っていた際も、試験を受けるために授業に参加しなかった生徒が、翌日とか翌週に再度授業に現れた時に、先生から「試験どうだった?」と聞かれるシーンはかなりありました。結果発表があって、見事合格の際は、全員で大喜びをして祝福したものです。
僕は語学学校に通っていた期間のほとんどは、日中会社員をしながら夕方以降の仕事終わりの時間帯のクラスに参加していました。その時もずっと僕は、ドイツ語を勉強するのはいつか憧れのドイツの大学に行くため!と思っておりましたが、モチヴェーションがしっかり保てませんでした。午前中コースや集中コースに参加するようになり、ドイツの大学進学を目指している生徒が多く在籍するクラスであったり、現在お世話になっている語学学校のように「大学や大学院進学のため」と目的がはっきりしている学校では、モチヴェーションが高く保てそうな気がします。クラスメイトたちとは、それぞれ目指す分野は違えど、高度なレヴェルの語学試験合格を目指すという目標は同じですし、頑張る姿を見ていて、とても刺激的です。
今はクラスメイトで1人、本番試験挑戦第1号が出ましたが、今後どんどん増えてくることでしょう。合格者がどんどん現れて来るのを見て、テンションを上げて行きたいものです。
さて、僕はどうでしょうか。小テストの結果がまた微妙な点数で自分にイライラしております。直近のテスト、先生がおっしゃる通りAbschreibenした結果なんですけれど、この1点減点は何かしら…⁈(笑)
ところで、テストの受験許可が下りました。
- 22.02.2022
- 21.04.2022
- 24.06.2022
- 22.08.2022
- 19.10.2022
- 15.12.2022
ミュンヘンのDSHは、年に6回(この語学学校の授業に参加していない場合は、「外部受験扱い」となり3回)あります。早速2月の試験はどうですかと言われましたが、まだ授業内小テストで「評価1」が取れていないうちは、自分にもっと自信が持てるようになるまでは、更に勉強を頑張りレヴェルアップを目指します。