【D】ドイツ語学校生活2週間経過~テストの自省~

Lernen

ドイツ語学校生活が始まり、今日でちょうど2週間が経過致しました。今回は、2週間経過しての様子について書きます。

今週は、授業内でのテストを2種類受けました。小テストのようなもので、時間は概ね20分程度のものです。まずは筆記試験(作文)がありました。正直、テーマはそんなに難しい内容ではありませんでしたし、これはもらった!と思いました…が!

残念ながら、解答用紙が手元に戻って来たときにはゾッとしてしまいました。こんな明らかな酷い間違いのある文章を自分が書いていたなんて!後から冷静に読んだら酷いものでした。

試験前半、割と気持ち良く文章をさらさらと書いていたところ、突然先生から作文の課題は単語数を意識するようにと言われ、全員で単語数を数えさせられました。そして、数を解答用紙に書くように指示されました。

先生が見回りをし、数え終わった生徒に「素晴らしい!」とか「あなたの量は多過ぎる!」などと声を掛けていました。

先生のアドヴァイスによると、試験問題に指定のある単語数の±10%が理想的で許容範囲とのことでした。150単語程度という問題の場合は、135〜165単語程度にまとめる必要があるとのことでした。それ以下、それ以上はダメです!と。また、極端に少な過ぎると採点すらされないこともありますが、多過ぎるとその分間違いやらツッコミどころが増えて大きなマイナス要素になり得るとのことでした。課題の単語数よりも多く書く分に関しては、一概に悪いわけではないのですが、普段から文字数を意識してコンパクトな無駄のない文章を書くよう訓練しておくべきとアドヴァイスを頂きました。確かに、僕はそういう訓練はしたことはなく、テーマが自分の得意分野だったりすると、書きたいことが溢れて、無駄に長い文章をつらつら書いてしまいがちな悪い癖があったかもしれません。

「±10%ルール」は知らなかったのですが、僕の文章は170単語くらいに収まりそうでした。しかし先生からは即「多過ぎるから文章か使う単語を工夫するかして!」と言われ、急遽練り直しをしました。実際僕の文字が大き目で、たくさん行を使ってしまっただけで、単語数はそんな先生に指摘されるほどではなかったのですが…。

案外時間が足りなくなってしまい、話の構成を後半強引に変えたので、自分で納得行かない変な感じになったのですが、そこは大したマイナス評価ではなかったようです。それよりもseinの単数istで表現すべきところを、何故か複数sindと書いていたり、単数形と複数形が混在する変な文章、語順がおかしいとか、関係文のコンマが抜けているなどというしょうもないミスをかなりしており、それらに足を引っ張られていました。

一体試験中の僕の思考回路はどうなっているのでしょう…といつも思います。一時期は勉強中や試験の最中に、色々と余計なことを考えてしまったりで集中し切れないことがこれまで何度かありました。それはかなり改善・克服したつもりが、いまだに全く試験と関係のないことが頭に浮かぶことが多々あります。試験だけに本当にしっかり集中出来るよう、訓練することが今後の課題です。

こんなミスさえなければ!という悔しさはありますが、筆記試験は大体これまで毎回こんな感じです。ドイツでは検定試験も含め、自分の採点された解答用紙を見る機会ってないので、こういう機会にしっかり自分の弱点を分析して、克服していきたいものです。

問題を解き終わった後、ゆっくり見直す時間は必要ですね。今回は時間の余裕がゼロでした。いつも思うことは、僕のクラスメイトたちが優秀過ぎるのか、僕には常に余裕がありません。先生が「みんなもう終わったって顔していますね!素晴らしい!」と授業中もよく仰るのですが、僕はまだです!という状況がよくあります。今回の筆記試験は、事前に何分以内と設定されておらず、先生が雰囲気を見て止めたので、しっかり時間を計って行った場合はどうだったのかが気になるところでした。ここのところ、家で模擬試験のような形式の宿題を行う際は、時間を計って行うようにしており、自分なりの訓練は行っております。

続いて、聞き取り試験についてです。すごく苦手な科目のはずですが、問題の形式が小テストということで⁈そんなにストレスのない問題形式でした。

音声は2回流れたのですが、本気で分からなかった問題が1問、他のもう1問は「正解者なし」というとんでもない問題でした。クラスメイトで誰も正解者がいなかった問題では、ちなみに僕は奇跡的に1点マイナスだけで済みました。ほとんどの生徒が大幅減点をされていたようで、さらに先生の解説に納得が行かなかったようで、激しく突っ掛かりまくる生徒たちがいました。

僕は「ほぅ、そう来たか!」くらいにしか思いませんでしたが、他の生徒たちは割とキャラクターが強い方が多く、先生に不満をぶちまけていました。先生が「そういうことなんです!」と言っても、とある生徒は怒りがなかなか収まらずカオスでした(笑)

ところで、「そういうもんよ!」とドイツ語で表現する場合、

Das ist halt so!

と言うそうです。haltという単語が副詞で、「なんと言ったって」とか「とにかく」という意味で使われています。僕はこれまでhaltと言う単語を使わずに表現していました。僕が長年連れ添いました相棒「アポロン独和辞典」によると、この言い回しは南ドイツ・オーストリア・スイスで使用されるもののようです。確かに、僕がミュンヘンに来てからというものよくDas ist halt…と聞く気がしていました。

僕がお世話になっている学校の、Stufe5クラス(C1-1)授業で行われるテストの評価で、1~2を安定的に取れている生徒は、Stufe6クラス(C1-2)に進級せずにDSH受験の資格が得られるそうです。語学学校公式情報には、Stufe6を終了した生徒は…となっているのですが、実際はStufe6は「参加推奨」というものだそうです。僕はStufe5で成績優秀者と認められればStufe6は別に参加必須ではないと案内をされた際、お金も時間も掛かるし、可能ならばもう早い段階でDSHに挑戦したいと考えておりました。以前通っていたデュッセルドルフの学校もそうでしたが、C1レヴェルのクラスは「便宜上2つに分かれている」みたいな感じで、その2つの間に特別は優劣はないんだということがよく分かりました。

次のStufe6(C1-2)では、文法などを教えてもらえる感じの授業というより、DSH試験に関する内容を徹底的に訓練するようなので、僕にとっては参加する価値は十分にあるクラスかもしれません。今後も定期的に授業中にテストが行われるので、その様子次第という感じでしょうか。

僕は評価「2-」なので、試験資格を受けられるギリギリ…という状況です。実際、先生からは「もう最短で2月末の試験受けて良いですよ」と言われているのですが、僕としては試験は高得点合格を目指したいですし、評価「1」を一度も取れていないうちには、受けてもギリギリ合格とかを狙う感じになってしまいそうなので、もう少しレヴェルアップして自信を付けてからの受験を考えます。Stufe5からStufe6には自動で進めるようですので、時間等余裕があり可能なようならStufe6にも参加してみては、と先生には言われました。日々行われてる試験で「落第」というものはないそうです。

実は、クラスが始まって1週間経ったところでクラスから1人が去り、Stufe6クラスにいた生徒1人が加入したことがありました。自主的に下のレヴェルに行ったということだったのでしょうか。いえ…そんなことはないはずです。僕は先生とクラスを去った生徒が廊下で話しているのを聞いてしまったので…。また、Stufe6からやって来た生徒も、話を聞いていると自分から自主的にやって来た感じではなさそうでした。それ以来「この学校怖い!生き残らなければ!」と必死になれているのです!

現在のクラスメイトたちは、話を伺っていると他の語学学校ではC2レヴェルのクラスにいたことがあるとか、母国での大学のドイツ語学やドイツ文学系の学科を卒業されているという人たちが複数いるようです。授業中の様子から確かに、この人なんでしっかり出来ているのにこのクラスにいるんだろう…って思ってしまうような人もいます。クラスメイトがどんな人たちなのかが徐々に分かって来て、他の皆さんが結構スゴイ人たちということが分かり、自分だけが特別出来ていないかもと無駄にプレッシャーを感じることはないようにしようと思えました。勝手に落ち込むのは良くないですが、周囲の人たちの頑張っている姿を見て「自分も頑張ろう!」とプラスの意味で良い刺激とすることは良いことかもしれません。正直1人できちんと家で学習する習慣があれば、学校に行く必要はないかもしれませんが、僕みたいな性格だと語学学校で勉強する意味はかなりあるなと感じました。

取り敢えず2週間経って、これまでのところかなり楽しめておりますし、やはり先生が違うと教わる内容も異なります。新しい知識もかなり増えました。夜勤の仕事との両立は、どうかなという不安はありましたが、宿題が多過ぎる日以外はどうにか大丈夫そうです。
宿題をやってから授業に参加した日とせずに参加した日を比べると、しんどくても宿題を頑張った方が、授業での理解度、そして自分の気持ちの余裕が違い過ぎて驚きです。「普通に考えたらそうだろう」と思われるかもしれませんが、僕は学生時代にそうして来なかったので…過去の自分を少々悔いております。37歳になってしまいましたが、ようやくここで勉強の楽しさやら重要さを知ったのでした。

ところで、語学学校に通うのを機に、公共交通機関の定期券を買いました。ミュンヘンに移住してからしばらく、自宅と職場の間は基本的に歩いていましたが、地下鉄で通勤するようになってすごく楽です。そして…。


珍しい車両にたまに会えて、テンションを上げまくっています♪ミュンヘン地下鉄は50周年なんですね。新型車両に旧型車両の塗装がなされたものが可愛過ぎてたまりません!現役の旧型車両も趣があって、そして愛らしいです!また、これはミュンヘンだけに限らずドイツ全域大体そうなのですが、定期券は「その路線その区間のみ」に限らず、自分が指定したエリアで利用可能となります。つまり、指定エリア内での移動は、列車を利用しようが、バスを利用しようが、トラムを利用しようが構いません。いつもよく利用する公共交通機関のある路線以外の方法を試して、新発見を楽しんでおります。

そんな感じで、語学学校も語学学校に通う過程も、宿題も楽しめているので、このままパワー全開で頑張り続けます♪

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