【D】ホーフブロイハウスで朝食を

Leben

現在通っている語学学校の「課外文化活動」に参加して参りました。今回はその文化活動について書きます。

↓僕のYoutubeチャンネル動画でも紹介しております。

授業が始まる前に「新年(2022年)の初イヴェント、Hofbräuhaus(ホーフブロイハウス)で朝食を」という案内がありました。僕はその案内を見た瞬間から行きたい!と思っておりましたが、唯一疫病の影響できちんと催行されるのかどうか…それが非常に気になっておりました。また、一応僕自身はワクチンはブースター接種も済ませてはいますが、現在の蔓延状況を見て、自分自身が大丈夫である保証もありませんでした。しかし、そんな心配はよそに、自分の体調も良く、イヴェントも無事に行われました。

語学学校で待ち合わせをすると、非常にテンションの高い女性がいらっしゃいました。今回のイヴェントを引率してくださる先生でした。最初のご挨拶の時から「私は生まれも育ちもずっとこの街で、ミュンヘンを心から愛しています!」と仰っていたのが印象的でした。そして、ご本人は「私は今日は皆さんのためにゆっくりと、そして標準語を話します」と言いながらも、バイエルン方言っぽいアクセントがかなりあって、非常に素敵でした。

12名参加予定のところ、集合時間きっちり、集合場所に現れたのは8名だけでした。では出発!と、学校最寄りのバス停まで歩き始めました。先生が学校周辺からバスで移動する間も、プロの観光ガイドさんのように細かく、面白い歴史、見どころなどを紹介してくださいました。僕がミュンヘンに住み始めて以降、まだ乗ったことがないバスの路線だったので、非常に景色も目新しく、先生が「ここのカフェは歴史がある場所です」「この通りはオシャレな人が集う場所です」とご紹介くださった場所は、またの機会に絶対に訪れようと思ったのでした。

ミュンヘン大学(LMU)周辺を通り過ぎ、バスは終点のOdeonsplatz(オデオン広場)に到着しました。その後、先生の非常にお詳しい地元ガイドを聞いて、Hofgarten(ホーフガルテン)、レジデンツ、バイエルン州政府、オペラ座など、典型的な見所を歩いて見て回り、旧市街を通り抜けてホーフブロイハウスに向かいました。時間はその時既に11時半になっていました。朝食というか、ブランチ…もしくはランチ⁈という状況でした。

ホーフブロイハウス内に入り、語学学校が予約していた席に案内されました。元々生徒が12人(先生を入れて13人)予約だったので、2テーブル予約をしていたようですが、当日来なかった生徒がいたので、1テーブルにきつきつに座るように変更されました。確実に狭いやろここ!というところで、さらに場所は正直あまり素晴らしい席ではありませんでした。気になったのは、一時期疫病感染拡大防止のため、距離を開けるように設定され、座席の制限が物凄く厳格に行われていましたが、それらは撤廃されていたようでした。隣同士やらきつきつに座らされるのは当たり前でした。トイレに行く際のように、フロア内を歩く際にマスク着用義務という点以外、まるで疫病の存在を忘れられそうな感じでした。ちなみに、サーヴィス係の方は、FFP2マスクではなくOPマスクを着用しています。これはバイエルンのルールで、「そこで働いている人は、ワクチン接種済み・快復済み・テスト陰性のいずれかを条件にOPマスク着用可」となっております。お客の立場ではOPマスクは許可されてはいません。

座席の場所を確認しただけで、着席せずにそのまま建物内を色々回り、先生が詳しく文化、歴史についてご案内をくださいました。僕はホーフブロイハウスの大ファンで、新しく知識が増えて一人でニヤニヤしまくりで喜びを嚙み締めました。

「白ソーセージとブレッツェルとビール(もしくは飲み物何でも好きなもの)」を頼むことになっていたので、それぞれが自分の飲みたい飲み物を注文しました。僕の中でホーフブロイハウスと言えば、1リットルのビール「マス」しか選択肢はないと思っておりましたが、先生は「バイエルンの朝食は、白ソーセージと白ビール」と仰ったので、僕はそれに倣って白ビールを注文しました。

Wießbier(白ビール)とは、いわゆる他の地域で言うところの Weizenbier(ヴァイツェンビール)のことです。定義は「小麦を50%以上使用して上面発酵で醸造されるもの」で、ドイツの伝統的なビールです。細長いグラスに入って提供されるのが特徴です。世界で流通しているビールのほとんどは大麦を使用した「Pils(ピルス)」なので、種類としては珍しい部類となります。「ドイツに旅行したらヴァイツェンを飲む!」と言われるほど、観光客には特に大人気です。ホーフブロイハウスでは基本的にビールは1リットル「マス」しかありませんが、白ビールは1種類、500mlのみです。

注文後先生は「さぁ、もうすぐ12時で音楽が始まりますよ!」と生徒たちに声を掛け、全員でゾロゾロと生演奏ステージの近くに行きました。ホーフブロイハウスの魅力は何と言っても、生演奏です!秋の特大ビール祭り「オクトーバーフェスト」でも、テントの中では生演奏ライヴがあり、非常に心地の良い雰囲気に包まれます。そんな雰囲気を「まさにドイツ!」と思う人も多いはずです。

バイエルンの伝統衣装を着た演奏隊は、いるだけで絵になる人たちです。カメラを向けるとノリノリで応じてくださる方々も多いです。彼らは、演奏前や演奏の合間にもビールをちょいちょい飲むから面白いです。心地良い音楽を奏でてくださるのですが、演奏している人たちもほろ酔いで気持ち良くなっているのかもしれませんね。

先生の「Prost!」の合図でみんなで乾杯し、割ときつめな席でお互いの体の距離が近い状態ではありましたが、どうにか座れる感じで食事を開始…が!なんと、注文が一通り揃ったところで遅刻してやって来た生徒が複数…恐ろしく座席は狭くなりました。一部の人は体密着⁈というようなくらいでした。僕とは遠い方の席に行ってくれましたが…とにかくかなり狭くなりました。もっと早く来てくれたら良かったのに、と思いましたが、遠くに住んでいて、さらに雪の影響で鉄道ダイヤが乱れまくっていて遅れたのだそうでした。

僕は、社交的なようなそうではないような、自分でもよく分からないキャラクターなのですが、経験的にこういうイヴェントでの「ベストポジション」を知っています。今回のイヴェントでは先生のような、イヴェントの主催者の方、メインの方の近くで、かつ動きやすそうな端の方に座ると良いです。語学学校の生徒たち同士、国籍は違えど共通言語、または英語で雑談出来る人たちはその人たち同士が固まりましたが、僕は先生の近くにずっといたので、終始ドイツ語で会話をしましたし、先生が全員の前で話した内容とはまた少々違ったホーフブロイハウスやバイエルンの話をたくさん伺うことが出来ました。僕が個人的に面倒だなと思っていた白ソーセージ皮剥き、美味しい食べ方やテクニック、ホーフブロイハウスの白ソーセージの話なども聞けて非常に興味深かったです。
あと、先生がかなり社交的な感じの面白い方で良かったです。近くの生徒たちに色々と質問をし、その会話に僕も自然と混じることも出来ました。同じように、ずっと先生のそばにいた生徒もいました。実はその人は僕と同じクラスの生徒で、顔はお互い何となく知っている程度で、これまで一言も話したことはなかったのですが、先生の近くにずっといたお陰で、初めて話すことが出来ました。

実はその子から「この後良かったら私と一緒に街歩きしてみない?先生がおっしゃってたところが気になったし、この近くだしいくつか行ってみたくて…」と誘ってもらえて嬉しかったのですが、後から合流したとても社交的な面白いキャラクターの子と母国語が共通言語だったようで、その後一切ドイツ語を話さなくなり、そこでそのクラスメイトとの会話は完全終了しました。やはり共通言語のいる人がいると…そして社交スキルの高めの方がいらっしゃると空気感は変わるな、と思いました。しかし、先生がすぐ近くにいらっしゃり、時々「ドイツ語で会話してくれる?」と全員に声を掛けたり、静かな陰キャな僕にも積極的に色々と話題を振ってくださり、僕は非常に楽しく過ごせました。こういう場所では着席する場所は大事だな、とつくづく感じました。

昼過ぎ、食事を終えてホーフブロイハウス内で解散となりました。まだ残りたい人、さらに何か食べたい&飲みたい人は後はご自身の支払いでご自由にどうぞ、という感じでした。

先生が「Marienplatz(マリエン広場)」のすぐ近くの「Viktualienmarkt(フィクトゥアリエン市場)」には行ったことがあるかと聞いて来ました。僕が知らないですと言うと、少々案内してくださることとなりました。僕ともう1人の生徒と3人で、フィクトゥアリエン市場を見て回りました。実際に行って「ここのことか!」と思いましたが、実際に行ったのも見て歩いたのも初めてでした。いつもすぐ横の道を通り過ぎていただけで、完全に見逃している場所でした。

様々な語学学校でしばしば行われてる「課外文化活動」は、僕はこれまでいろんな語学学校に結構長く通うも、一度も参加したことがなかったのです。参加したことがある人たちからは「楽しいし、絶対に参加すべき!」と言われていました。これまでどうも参加しないままでしたが、今回初めて参加してみて良かったです。

夜勤明けで眠気が凄かったですし、しかも朝物凄い雪が降っていて、参加どうしようかなと思ってしまった瞬間がありましたが、自分に負けず、結果参加して非常に楽しめて大満足でした。ミュンヘンの街も、ホーフブロイハウスも更に大好きになりました。

「ホーフブロイハウスで朝食を」…まぁ実際は時間的に「昼食」でしたが、素敵なイヴェントでした。また今後も語学学校でイヴェントがありましたら参加してみたいですし、ホーフブロイハウスはやっぱり僕にとって思い出のたくさんある素敵な場所、いつ行っても楽しめる場所だなと思えましたし、今後もちょいちょい通えるようにします!

ご興味のある方は、是非行ってみてくださいね。

☆☆☆レストラン情報☆☆☆

  • レストラン「Hofbräuhaus(ホーフブロイハウス)」
  • 住所 Platzl 9,80331 München

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