2022年4月3日より、ドイツでは「重大な変更」がありました。今回は、現時点での最新のニュースを交えつつ、生活への影響について書きます。
↓僕のYoutubeチャンネルの動画でも語っておりますので、よろしければ併せてご覧ください。
まず、疫病の防疫対策についてです。
2022年3月18日付で、Infektionsschutzgesetz(感染症予防法)が改正されました。各州による防疫措置の延長、移行期間の差は認められていました。僕が現在生活をしておりますバイエルン州では、2022年4月3日より大幅な規制緩和が行われました。
規制緩和の大きなポイントはマスク着用義務と検査義務についてです。
- 公共交通機関、医療機関や介護施設などの特定の場所のみでのマスク着用義務
- 学校や医療機関・介護施設などにおける検査義務
マスク着用は限られた場所でのみとなり、合わせてこれまで採用されていた2Gや3Gという考え方がなくなりました。僕の職場でもお客さんにワクチンパスや、快復証明書、検査証明書の提示を求めなくなりました。
ショッピング、レストラン、宿泊施設において通常通り利用が出来るようになったことで、今後観光客の増加が見込めそうです。
☆☆☆直近7日間指数☆☆☆
- ドイツ全体 1394,0
- バイエルン州 1693,0
※ロベルトコッホ研究所発表情報を参照(2022年4月5日)
決して数値上は安心出来るレヴェルではなさそうですが、ウィルスが変異した結果、以前のような毒性の強い性質ではなくなったことに鑑み、大幅な規制緩和となっております。毒性が弱くなったとはいえ、人によって症状の度合いは異なりますし、まだまだ油断は禁物です。
残念なことに、ロシアによるウクライナ侵攻による影響で、物価の上昇が止まりません。冬のヨーロッパで大きな議論を巻き起こしたのは、原油や天然ガスなどの天然資源についてです。冬の暖房に関する議論だけではなく、人や物の流れについても甚大な影響を及ぼしました。
ヨーロッパ各国のロシアへの依存度は高く、ロシア側の強気な対応は揺らぎません。ヨーロッパがロシアへの制裁を加えれば、ロシア側から報復を受けるという負の連鎖に陥り、物価が上昇し、一般市民は生活面において苦汁の日々を送らなければなりません。
ウクライナの方々への支援と合わせて、ドイツ国内で暮らす一般市民に対しても、Entlastungspaket(経済的支援)に関する議論は国レヴェルで行われております。今後法改正やルールの微調整が行われながら、一般市民への救済措置が実行されて行く見込みです。
下記、税法上の特例は既に決定している事項で、2022年1月1日に遡って適用されます。
- Der Arbeitnehmerpauschbetrag steigt um 200 Euro auf 1.200 Euro.
- Der Grundfreibetrag steigt um 363 Euro auf 10.347 Euro.
- Die Entfernungspauschale für Fernpendler (ab dem 21. Kilometer) sowie die Mobilitätsprämie steigen auf 38 Cent.
今後、期限付きで実施される内容は、
- Energiesteuer auf Kraftstoffe soll für drei Monate gesenkt werden. Der Benzinpreis sinkt damit um 30 Cent je Liter, Diesel um 14 Cent je Liter.
- Einmalige Energiepauschale in Höhe von 300 Euro.
- Vergünstigte Tickets für den ÖPNV.
- Zusätzliche Einmalzahlung für Familien von 100 Euro pro Kind.
- Weitere Einmalzahlungen für Empfangende von Sozialleistungen.
です。
公共交通機関が90日間9ユーロという格安価格で利用出来る、いわゆる「9ユーロチケット」については、まだ具体的に開始時期が決まっていない交通組合がほとんどですが、ベルリンでは2022年6月1日を開始の目途としているようです。バイエルン州のミュンヘン公共交通組合(MVV)では、目下「なるべく早い時期に」としながら、具体的な日付には言及されていません。
既に定期購入型の定期券を持っている人かそうでないかによって取得方法が異なるとのことなので、今後発表される情報に要注目です。