本日、telc Deutsch C1 Hochschuleを受験して参りました。今回は受験の感想について書きます。
昨日に引き続き、ドイツ語の試験を受けて参りました。種類が違いますが、合格すれば同じ「C1レヴェル」、そしてドイツの大学に出願可能となるということで、これまで一応両方の対策をして来ました。
今回の試験会場は、語学学校のFOKUSです。ここは過去の別の記事でも紹介致しましたが、僕が調べた中での、試験代金ミュンヘン市内最安値の語学学校です。試験会場となる語学学校の授業に参加している人が試験を受験する場合「内部受験生割引」を適用している語学学校は多いかと思われますが、試験だけを純粋に受けたい場合、そしてクラス参加を前提とした他語学学校の割引価格と比較してみても、この語学学校のtelc C1 Hochschuleの受験代金は良心的でした。
この学校で行われる語学試験の参加者には「3G+ルール」が適用されるそうで、試験日の24時間以内の疫病の陰性証明書の提出が求められます。僕は今朝迅速テストを受け、無事陰性であることを確認し、会場である語学学校のFOKUSに向かいました。
試験会場となる部屋は、非常に小さい部屋でした。語学学校の教室って結構大きいイメージがありましたが、少人数授業用でしょうか。受験者数が僕を含めたった2名しかいなかったので、この教室でも十分と言えば十分でしたが、たった2人だけのために試験をしてくださるなんて、しかもミュンヘン最安値(※僕調べ)で!FOKUS素晴らしいです!
ところで僕は、今日の試験でも大失敗をやらかしました。
僕ともう1人の受験者の若い女の子が、何やら大きな鉛筆削りを机の上に出し始めました。それを見て「え⁈」と思っていましたら、次の瞬間、僕は試験監督に「ボールペンはしまってください。この試験は鉛筆しか使えませんよ!」と言われたのでした。一気に青褪めました。
そういえばtelcってマーク式の試験だから、鉛筆が必要だった!と、そこで初めて気付いたのでした。
der Bleistift:鉛筆
この単語を完全に無視してしまっていました。ドイツ語の試験はボールペンが基本なので、今回の試験案内は日時しか気にしていませんでした。よく考えたら、鉛筆って久しく使っていませんし、1本も持っていませんでした。ありがたいことに、試験監督の先生が貸してくださってどうにか助かりました。
試験は、
- Lesen(読解)
- Hören(聞き取り)
- Schreiben(記述)
- Sprechen(口述)
の順番で行われました。
まず読解試験については、僕のYoutubeチャンネルの動画でも紹介した通りの戦略で解きました。まずは最後の問題の「Sprachbausteine」から解くと、とてもスムーズでした。全体として、結構トリッキーな問題が多かったように思いましたが、時間に余裕は持てましたし、最後に余った時間に読み直して何箇所か訂正をしました。それが吉と出来るか凶と出るか…。
聞き取り試験については、全体的に早口で驚いてしまいました。僕は自宅でCDを聞いて訓練して「まぁ大丈夫そうかな」と思っていましたが、本番試験で「あれ、そんな早口⁈」と驚いてしまいました。実際、何問か完全に聞き逃してしまった問題があり、残念な気持ちでいっぱいです。
インタヴュー課題のテーマは「大学に行きながら子育てをすることについて」でした。男性と女性の意見で、「若いうちに子育てはした方が良い」「ドイツの大学には設備が整っているから安心」「自らの経験上、出席必須な授業が多かった際や、国外授業のセメスターを履修するのは大変だったし、絶対に良くない!」などなど、内容は何となく分かったのですが、答えの選択肢との照合が、限られた時間で結構大変だったかもしれません。
一応最初の問題、8人のインタヴューの問題は、Sprecher1~Sprecher8まで自分で簡単な表を作ってスタンバイしていると良いかもしれません。メインテーマについてポジティヴな意見だったのかネガティヴな意見だったのか…。後から戻って回答するときの手助けになります。
プレゼンテーションの聞き取り問題は、マークシートで答えを選ぶものではなく、自分で聞き取った内容を書かなければなりません。配点が高く、逃したくない問題ではありましたが、一部結構長い単語を早口で言われ、その答えを書き取っているうちに次の問題の箇所に行ってしまい、あたふたしました。
内容はそんなに難しいものではなかったですが、想像以上に早口だった印象でした。
記述試験は、聞き取り試験と同じ問題冊子で、間の休憩がない状態で行われました。集中力との勝負です。
テーマは、2つのうちどちらか好きなものを選ぶものでしたが、どちらでも良さそうかなと思えるテーマでした。形式が重要だということを知っていたので、意識的に良い感じで書けたのではないかと思っております。
記述試験が終わった後、約2時間の休憩がありました。外に出ても良かったですし、自分が持参した参考書などを読むことも出来ました。僕のYoutubeチャンネルの動画でも話した戦略なのですが、当初口述試験パートナーとなるもう1人の受験生とお茶でもして色々話したいと考えておりました。が、彼女は記述試験の試験時間中にさっさと文章を書き終え「終わったんで、退出します!」と僕がまだ試験に取り組んでいる途中に、外に出て行ってしまいました。まぁそれまでの休憩時間中に少し話した感じ、問題なさそうかなと思って安心はしておりました。
口述試験では、最初にプレゼンテーションのお題と15分間の準備時間が与えられました。
記述試験同様、2つのテーマからどちらか好きなものを選ぶものでしたが、どちらでも良さそうかなと思えるテーマで、敢えて「教育について」を選びました。
日本語に訳すならば「多くの親たちは、子供に対しては強権的に接したくないと考えているが、子供に何かを強制させるということについての意義についての議論とあなたの立場について述べなさい」というものでした。
言いたいことは割と言えましたが、割と緊張してグダグダだったかもしれません。結構言葉にも詰まり、時間いっぱいになり、試験官から「はい、止めてください!」と言われてしまいました。
パートナーは、僕のグダグダプレゼンテーションを上手く要約してくれていました。相手の要約が素晴らしかったということもありますが、一応通じたんだなと少々安心は出来ました。
次に、僕がパートナーのプレゼンテーションを聞き、要約&質問する番となりました際に、相手の話が全く理解出来ず、要約に困りましたし、質問も薄い内容になってしまいました。
僕がした要約の内容は「学習のモチヴェーションは、人間性に大きく相関します。特に彼女は、化学の授業は嫌いでしたが、素敵な先生に出会えて勉強を頑張れたそうです。彼の授業では必ず質問して、自分を意識してもらって、彼に近付きたいと思ったそうです」という感じでした。質問は「で、その好きな先生の授業での成績はどうでした?」と聞いて、相手の恋する乙女話を聞いて終了しました。
口述試験の2問目、今回の試験の最後の課題、格言/ことわざが書かれた紙は、試験会場で渡されました。
題 Kinder und Narren sagen die Wahrheit.
Narrenの単語の意味を度忘れしてしまったのですが、何となく議論を進めることが出来ました。
ちなみに、
der Narr:あほ、間抜け、愚者
という意味です。つまり、試験の課題は「子供とアホは真実を言う」ということわざでした。
この課題では、パートナーが僕の想像以上によく話し、僕が話している最中に結構被られましたし、さらにほぼ雑談に近い話になってしまい、議論ではなかったなと思われます。手応えは全く感じられませんでした。
試験全体としては、テーマの内容は、そんなには難しくはありませんでした。僕自身の実力不足だなと思う点が多く、少々難しい試験のように感じた部分はありました。手応えの感覚は、Goethe Zertifikat B2の受験の際に近いかもしれません。記述試験しか自信がない…という点も似ています。一応Goethe Zertifikat B2の際はそれでも合格出来ましたが、今回はどうなるやら…。
試験結果の発表は、概ね2~3週間後とのことでした。昨日受験しましたDSH試験と合わせて、結果が今から待ち遠しいです。
今日の試験の出来具合が、自分で納得出来るものではなかったので、引き続き勉強を頑張ってみます。
ところで、過去の別の記事でも紹介致しましたが、ミュンヘンでは本日より「春のビール祭」が開始されました。
取り敢えずここで一息!2日間長時間の試験に挑戦した自分へ「お疲れ様でした!」