ミュンヘンでは、いよいよ来週から素敵なイヴェントが始まります。今回は「Frühlingsfest(春の祭)」について書きます。
ミュンヘンのビール祭りと言えば、秋の「オクトーバーフェスト」が有名ですが、春にもビール祭があるということはご存じでしたでしょうか。僕はずっと長い間知らず、ミュンヘン在住になってようやくその存在を知りました。1965年から開催されているそうで、1810年から開催されているオクトーバーフェストほどではありませんが、割と長い歴史を持つお祭です。
「春のビール祭」は、有名なオクトーバーフェストとまさに同じ場所「Theresienwiese(テレージエンヴィーゼ)」で行われます。ミュンヘン中央駅からは徒歩でも行ける場所ですが、地下鉄を利用すれば中央駅からはたったの1駅です。中央駅から地下鉄で向かう場合は、Theresienwiese(テレージエンヴィーゼ)駅の広場側の出口を出れば、会場がすぐに見えてきます。
様子が気になったので、会場を見に行って参りました。
地名の「Theresienwiese」は、日本語に訳すと「テレーゼの緑地」で、1810年にバイエルン王国の王太子ルートヴィヒ1世(のちの国王)とテレーゼ・フォン・ザクセン=ヒルトブルクハウゼンとの婚礼が行われた場所として知られています。
また、ドイツ語で緑地を表すWiese(ヴィーゼ)という単語は、バイエルンの方言(旧来のバイエルン語)ではWiesn(ヴィーズン)で、そのまま「オクトーバーフェスト」を表すこともあります。そして、規模が大きなオクトーバーフェスト「Große Wiesn(大きなヴィーズン)」と対比で、規模が小さな春のビール祭は「Kleine Wiesn(小さなヴィーズン)」と呼ばれることもあるそうです。
オクトーバーフェストと比べると規模が小さいとはいえ、Theresienwieseの敷地面積は42ヘクタールもある巨大な公園ですし、こうして見てみると「それなりの大きさ」が感じられる催し物に見えます。
僕は開催日初日に行く気満々だったのですが、先日申込みをしましたドイツ語の試験日…しかも試験真っただ中ということで、初日の参加は諦めざるを得ません。非常に悔しいですが、2週間程開催される祭ということで、必ず行こうと決めているイヴェントです。試験が終わって自分への「お疲れ様でした!」という気持ちを込めて楽しむことと致します。
ところでドイツでは、疫病に対する規制が一気に緩和されました。目下、大きく規制が緩和された後は変わらず、ワクチン証明や陰性証明書などは提示することなくレストランで食事を楽しむことが出来るようになりました。
疫病の蔓延状況は、本日時点では下記の通りです。
☆☆☆直近7日間指数☆☆☆
- ドイツ全体 1015,7
- バイエルン州 1103,5
※ロベルトコッホ研究所発表情報を参照(2022年4月16日)
依然として高い数字のままではありますが、以前に比べて重症化のリスクが格段に下がったこと、ピーク時期からは劇的に減少したことが伺えます。
ミュンヘンでは、疫病が流行し始めてから、数多くのイヴェントが不催行となっておりました。この「2022年春のビール祭」の開催決定は、まさに祭イヴェント復活の兆しです。
まだまだ油断が出来る状況ではありませんが、気を付けながらイヴェントを楽しみたいものです。
今年2022年の春は、いよいよ来週の4月22日(金曜日)から5月8日(日曜日)まで開催される予定です。なんと、毎日何かしらの素敵な生演奏ライヴ(入場無料)が企画されているようですので、どの日に行っても楽しめそうですね。
ご興味のある方は、是非行ってみてください。