先月発生した日本行き旅行キャンセルの件で、あれこれやり取りをしていました。今回は、航空会社とのやり取りの最終決着が付きましたので、その内容及びこれまでの顛末と当記事をご覧くださった皆様への注意喚起について書きます。
昨日の英語の回答に引き続き、本日はすっかり忘れ去られていたドイツ語で問い合わせていた方(別の問い合わせ番号が振られていたもの)の回答が届きました。
vielen Dank für Ihre nachfolgende Kommunikation vom 30. November 2024 , mit der Sie auf meine Kommunikation vom 29. November 024 geantwortet haben. Es tut mir leid zu erfahren, dass Sie unzufrieden damit sind, wie Ihr Fall gehandhabt wurde.
Seien Sie versichert, dass der Kundendienst jede eingehende Kommunikation sehr sorgfältig prüft. Ich habe Ihren Fall überprüft und kann dem, was Ihnen in der vorherigen Nachricht mitgeteilt wurde, nichts hinzufügen.
Mit freundlichen Grüßen(※担当者氏名省略)Air France Kundenservice
日本語に訳すと、このような感じの内容です。
11月29日付のご連絡に対する11月30日付のご連絡、ありがとうございました。ご不満をお持ちとのこと、誠に申し訳ございません。
カスタマーサービスでは、受信したすべてのご連絡を慎重に確認しておりますので、ご安心ください。あなたのケースを見直しましたが、前回のメッセージでお伝えしたことに付け加えることはありません。
このように非常に短い文章で、こちらの質問には一切回答をしてくれていませんでした。英語チームの方が幾分かマシな回答をくださっていたので、今更重複する必要はないのかもしれません。しかし、ドイツ語チームの方には英語チームよりも先にメールを送っているので、ドイツ語チームの対応の悪さ、レスポンスの遅さも際立つ結果となりました(爆)
特に期待はしておりませんでしたが、かなり待たされてこの内容は、非常に残酷だなと感じました。色々と言いたいことはありますが、これ以上ブチ切れますと、逆に「ブラックリスト入り」しそうな勢いなので、これ以上の戦いは止めておきます。当ブログ当記事にて「お気持ち表明」をするに留めます(笑)
今回の件をまとめますと、「トラブル発生時はただ泣き寝入り状態」ということです。
格安航空券を購入後、特にトラブルなく旅行することが出来れば良いのですが、万が一トラブルが発生した際は、航空会社は以前紹介しました状況のように、堂々と責任逃れをします。僕が今回購入した航空券のように、コードシェアなどで複数の航空会社が絡む航空券の場合は、見事にたらい回し対応をされ、責任の所在もうやむやにされてしまいます。今回、僕サイドには一切の落ち度はなかったと思っています。ただただ、旅行が出来ず残念だった、休暇日数を無駄にしただけだったようです。一応航空券を購入した旅行会社からは返金されており「一件落着でしょ?」とでも評価されているのかもしれません。航空会社に苦情を入れたところで「解決済みの話について、しかも私たちに何の用?」とでも思われたのかもしれません。トラブルが起こった際の対応の是非について、非常に興味があったので問い合わせました。納得の行かない結果ではあるものの、僕自身としては一応航空会社に苦情を伝えたことで、その後の航空会社の対応が知れて、勉強になり良かったと思える部分はあります。最初のたった1本のフライトが原因で旅行全体がなくなり非常に悔しいですが、過去の時間は取り戻せません。さっさと気持ちを切り替え、今後楽しい思い出を作ってさっさと忘れるほかありません。
航空会社からの明確な回答がなかったので、あくまで想像にはなってしまいますが、安い&手続きが面倒そうな顧客はきっと救われないのでしょう。欧州域内の航空遅延に関する補償金制度があり、一定条件下で最大600ユーロの補償金が受け取れます。僕のケースはかなり絶妙なラインかと思われたのですが、僕が購入したチケットは600ユーロ程でしたし、格安航空券の書換手続きが面倒なので、単に助ける価値のない乗客として扱われたことでしょう。やや強引に切り捨てられた感じが否めません。僕の友人たちも、欧州内の格安航空会社の格安チケット購入時にトラブルに遭い、補償もされず、カスタマーサーヴィスの対応が悪くストレスだけが残ったと話していたことがありました。友人からの話でかなり酷かったケースは、格安航空券での旅行の往路は順調だったが、復路でトラブルに遭い、相当高い金額の別便チケットを自腹購入しなければならなくなった話です。せっかく安い航空券を買えてお得に旅行を楽しめたはずが一転、かなり痛々しい出費になってしまったそうでした。
僕の場合は色々ありましたけれども、最初のフライトで問題があった関係で自宅にはすぐ帰れましたし、チケット代は返金されましたし(クレジットカード手数料10ユーロ程は返って来ず!)、不幸中の幸いだったのでしょうか。とある友人から励ましの言葉で「きっと旅行に出掛けるべきじゃなかったタイミングだったのでは」と言われたのですが、結果的にしなくて良かった旅行だったのかと諦める方が幸せなのでしょうか。正直、複雑な気持ちが入れ混じっている状況なので、心が落ち着くまでにはもう少々時間が掛かるかもしれません。「過去にこんなとんでもないことがあった!」と友人たちへの笑い話のネタが出来たと思うことにして、徐々に消化出来たらなと思います。
僕は格安航空券そのものは否定しませんが、僕の今後への教訓と、当ブログをご覧の皆様へ注意喚起と致しまして伝えたいことがあります。
格安航空券の発行元となる航空会社の就航地ではない空港から出発する旅程のチケットの購入は要注意です!具体的には、僕は今回中国東方航空(MU)のチケットを購入しましたが、目下ミュンヘン空港(MUC)に中国東方航空は就航していません。エールフランス(AF)便のコードシェア便を利用して、中国東方航空が就航している空港、パリ・シャルルドゴール空港(CDG)に一旦向かう必要がありました。しかし、そのフライトが運行中止決定をしたせいで、旅行日当日はエールフランスの窓口やらコールセンターを頼らざるを得ませんでしたが、「他社チケット」だということで助けてはもらえませんでした。直接の就航地ではない航空会社のスタッフ同士の連携もあまりなさそう、もしくは全くなさそうでした。僕の旅程で利用するはずだった両社は同じ「Skyteam」というアライアンスに所属しているはずですが、空港スタッフからも電話で問い合わせたコールセンターでも「提携がない」という驚きの発言をされました。「航空アライアンス」とは何ぞや?!と、深く考えてしまいました。
僕が今回被害に遭った中国東方航空の格安チケットの他、ミュンヘン空港発の便ですと、例えば日本航空(JL)、ヴァージンアトランティック航空(VS)、チャイナエアライン(CI)やコリアンエア(KE)などの格安航空券購入時も、僕と同様の状態が発生し得るので、注意が必要です。
一切トラブルがなく旅行出来れば、ただただ安く旅行を楽しめたわけですが、天候不良やら予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう場合、やや特殊な格安航空券はリスクがいっぱいです。航空会社から直接購入した航空券ならトラブルはないかというと、そうとも言い切れませんが、対応は随分違うのではないかと思われます。実際、僕は何度も「あなたが当社エールフランスからチケットを買っていれば、あなたを今助けることが出来たのに!」などと電話で言われました。
旅行当日、中国東方航空のフランクフルト空港オフィスのスタッフが仰ったように、フライトキャンセルをしたのはエールフランスで、エールフランスが本来は救済をしてくださるはずでした。(この点に関してはエールフランスが回答を濁しており「私たちの責任でした」とは最後まで認めていません!)しかし、実際には一度は振替便まで用意してくれたのに、チケッティングトラブル発生後には知らぬ存ぜずという対応で、意味不明だった上に非常にガッカリでした。振替便のお陰で、元々予約していた旅程よりも良い条件で、一度は旅行への期待が高まったところから、急に奈落へと突き落とされたような感じがして悔しさが倍増しました。気持ちが一度上がってから大きく下に下がる現象は、非常にメンタルが削られるものです。
今回の旅行は、チケットが安かったので軽い思い付きで計画をしたもので、どうしても日本に行かなければならないという用事ではありませんでしたが、来年の同時期には大事な用事で日本に行く予定があります。次回の日本行きは、格安航空券のリスクを取らず、航空券は航空会社のウェブサイトから直接購入することになりそうです。あとこれは僕の「単なる気持ちの問題」なのですが、悔し過ぎたのでエールフランスは今後しばらく利用を控えようと思ったのでした。一応上級会員資格を持っておりますので「二度と乗らん!」とは言いません。今回経験した悔しい気持ちが治まるまでの少しの間、プチボイコットです(笑)
最近色々と忙しい日々を過ごしているのですが、気分転換にまた別の旅行を企画致します。次の旅行こそはちゃんと無事に目的地に行けて、無事に帰って来れますように…(笑)