メールを確認致しますと、嬉しいお知らせが届いておりました。今年も無事、エーゲ航空(A3)のゴールド会員資格を防衛することが出来ました。今回は、今後のゴールド会員資格防衛策について書きます。
エーゲ航空と言えば、世界最大の航空連合「スターアライアンス」に所属する航空会社で、最もゴールド会員資格が取りやすい航空会社として有名だった…はずです。他の航空会社に比べて、明らかにゴールド会員資格に到達する基準が緩く、一時期はマイレージ・ステータス修行僧の間では話題で、日本在住者でなかなかヨーロッパに来れないような人たちの間でも隠れた人気であった時期がありました。
しかしながら近年、エーゲ航空のゴールド会員資格取得要件が次々と見直され、スターアライアンス中最もゴールド会員資格が取りやすい…とは一般的には言えなくなってしまいました。以前僕のYoutubeチャンネル上でも、エーゲ航空の会員資格について述べたものがいくつかありますが、動画制作当時の内容と現在の状況とでは、結構異なってしまっている部分があります。
↑過去の修行動画です。「マイル・ステータス修行」という題材での動画は、本動画が僕のYoutubeチャンネル上では「最後の動画」となります。よろしければご覧ください。
近年起こった変更で、最も大きな内容だったものは主に２点です。
- エーゲ航空/オリンピック航空(OA)便に年間最低4回搭乗すること（年間最低4回搭乗しない場合は、より多くのマイルを積算しないといけない…という条件が突然加わりました！）
- エーゲ航空/オリンピック航空便に年間最低4回搭乗しない場合の条件が見直され、70000マイル分積算すること(2023年9月現在)
「自社便利用者」を拡大するという航空会社側の狙いでしょうから、納得の内容ではありますが、これは従来の「エーゲ航空マイラー」「修行僧」からすると、大変驚きな内容だったことでしょう。それまでの基準が緩過ぎたこともあり、「ある意味普通」な基準になったわけですが、印象としては一気に厳しくなってしまった感じがします。
ところで以前、「修行僧の友人」から、面白い話を聞いたことがあります。それは、その彼が北欧に出掛け、現地空港のラウンジを訪れた際に「スターアライアンスゴールド会員資格」があれば利用出来るはずのラウンジで、エーゲ航空だけ除外されていたことでした。同じゴールド会員資格のはずなのに、この航空会社はダメとかあるのか、と衝撃的でした。今回、エーゲ航空のゴールド会員資格取得・更新要件が厳しくなったことで、他の航空会社の会員との不均衡が是正され、ラウンジ利用に関する「差別」も撤廃されてくれることを願います。
疫病流行の少し前、そして流行中にて割としれっと変更が行われたので、きっちりと対応出来た方はきっと少数派だったのではと思われます。ただし、変更条件をご覧頂くとお分かりの通り、エーゲ航空/オリンピック航空便に年間最低4回搭乗さえすれば、12000マイルを積算すれば足りるので、まだまだ比較的緩い基準であると言えそうです。主にヨーロッパ在住者で、エーゲ航空でギリシャに飛ぶことが可能な環境な方からすると、全く問題なくクリア出来そうな条件です。
昨年更新時～今年は、どのように修行をしたかと言いますと、昨年販売されました「AEGEAN Pass」を利用してのものでした。AEGEAN Passは、利用区間、利用時期を指定して購入可能な回数券です。例えば僕の場合、「ミュンヘン～アテネ」と区間を指定し、30日後から利用可能な4回券を購入したのでした。区間や何回分購入するかは複数の候補から選べ、回数が多い程、利用開始日の制限が長い程、1回分の利用料金が安く設定されています。
昨年販売されたAEGEAN Passは非常にお得で、素晴らしいものではありましたが、僕にとっては、AEGEAN Passを購入したのはある意味失敗でした。それは、僕が転職を繰り返し、シフトが安定しなかった時期があったからです。土日祝日が休みの仕事でもありませんし、シフトも１週間ごとに発表され、あまり先の予定を立てることが出来なくなってしまったのでした。利用時期の縛りの部分が「即日」「7日前」「30日前」のオプションがあったのですが、価格差が正直そんなに大きくなかったので、次にまた購入するならば「7日前」が良いかもしれないと思われました。
AEGEAN Passは今年2023年時点でも販売されていますが、昨年2022年の発売開始当初とは、価格や一部条件が異なっているようでした。これまでに何度も経験済みなので、今更驚きはしませんが、エーゲ航空は割と魅力的なキャンペーンが多いものの「あ、やっぱり変更！」と即見直しがなされたり、利用中のサーヴィス内容がふと気づいたときには変更されているというような、しれっと「後出しじゃんけん」が多い会社かもしれません。
今年2023年時点で僕が気付いた変更点は、「ゴールド会員資格更新日」についてです。
エーゲ航空では、会員資格更新日が人によって異なります。またゴールド会員資格、ゴールド会員資格更新条件を満たした日が「基準日」となるので、毎年日がずれるという現象も起こっておりました。しかし、今年からその条件が変更となっていることに気付いたのでした。
僕は今年2023年は、7月下旬にゴールド会員資格防衛を果たしました。なので、これまでのルールで行きますと、次の僕のゴールド会員資格有効期限は、2024年7月までとなるはずでした。しかし、今年は2024年9月までですと案内があり、更新日からまる1年間有効ではなく、昨年の取得日との差(僕の場合は約1ヵ月半)が追加された形となったようでした。これは一見お得！と思ったのですが、トリックがありました。それは、僕は前年度の時点でエーゲ航空の登場回数が中途半端になっており、7月の旅行の復路分は、今年2023年分の修行用フライトとしては余分な1回でした。もしも昨年のルール通りゴールド会員資格延長が行われていたならば、僕のゴールド会員資格は2024年の7月まで有効なものとなり、今頃「エーゲ航空/オリンピック航空(OA)便に年間搭乗回数」はあと3回となるところでした。しかし、今の時点で会員画面を確認すると「あと4回」となっており、搭乗回数1回分は「翌年分」とならず、繰り越されていない形となったのでした。僕の場合は、どうやら今後もゴールド会員資格を防衛し続ける限り、「基準日」は9月13日が固定され、今後毎年9月13日までには、
- エーゲ航空/オリンピック航空便に年間最低4回搭乗すること
- 12000マイルを積算すること
という2つの条件を満たす必要があります。そして「マイル数」「ステータス数」「搭乗回数」は、9月13日までにどれだけ積み上げても、「翌年分」からはリセットされる仕組みとなったようです。
条件は年々微妙に変わっているようですが、今年～翌年に掛けてはまた色々と対策を練りつつ、比較的低予算でゴールド会員資格を防衛する方法を模索致します。色々検討してみた結果、「AEGEAN Pass」8回券がなかなか良さそうです。
取り敢えず、条件がしれっと変わってしまうかもしれないのでスクリーンショットを撮っておきました（爆）ちなみに、この表示されている金額はあくまで「チケット代金本体価格のみ」であり、空港使用料や税金、航空券を購入する際に掛かる諸経費は含まれておりません。ドイツとギリシャ・アテネを飛ぶ場合は、片道概ね40ユーロ程度を加算した金額が、１回分のフライト料金となります。「AEGEAN Pass」は、正規運賃「フレックス」と同枠なので、マイル積算率もブッキングクラス中最大、予約変更も利用期間中であれば自由に利くので、かなりお得です。
ギリシャが好きな僕からすると、ギリシャに飛びまくるのは苦ではありません。「回数ノルマ」についても、最低限で押さえたいというわけではないですし、8回分比較的安く搭乗して翌年のゴールド会員資格を狙ってみようと考えております。ギリシャのアテネを起点に、ギリシャ以外の国に行くルートも検討中です。東欧や中東やに行くフライトは、ギリシャ起点にすると行きやすい場所、航空券が安くなる場合があるようです。
ここのところ、仕事がバタバタしていたのと、大学入学準備のため、旅行に関してはあまり優先度合が高くありませんでした。まだまだ有給休暇が残っていることと、ありがたいことに、上司からは有給休暇はさっさと消化するようにと言われているので、また旅を計画してみます。
ところで、エーゲ航空の会員カードのデザインが昨年から変わったようです。僕の手元には昨年の時点で旧デザインのカードが届いたのでしたが、今年からは新しいデザインのものが届くのでしょうか。カードが手元に届くのも楽しみです。
