僕のYoutubeチャンネルにとある動画を投稿致しました。今回は、その動画について書きます。
本動画は、Youtuberたちがよくやっている「質問コーナー」を真似た動画です。ありがたいことに、チャンネル登録者数は徐々に増えているものの、僕は残念ながらまだまだ「人気Youtuber」ではありません。なので、企画倒れにならないために自ら用意した質問のみで構成された「自作自演の質問コーナー」の動画です。トーク内容と関係があるようなないような背景の動画は、久々の日本への一時帰国+アジア旅行をした際の様子です。併せてお楽しみください。
質問内容は、ライトな内容からややディープな内容までを語っていますが、今回の動画内で最も僕自身が言いたかったことは、後半部分の「ディープな内容」の方です。
僕の人生については、色々な動画内にて語っているのですが、大部分を集約したものは、【Teil172】自分らしく生きていくことというタイトルの動画です。
1つの動画内にて色々な内容を詰め込もうと思ったのですが、敢えて「とある内容」については触れないでいました。その「とある内容」とは、僕のセクシャリティに関する内容です。僕はいわゆる「男らしい」タイプではありません。「男のくせに」美しいものやカワイイものが大好きだったこともあり、長い間「オカマっぽい」「キモイ」「死ね」などと言われ、激しい暴力はなかったものの、かなり分かりやすいイジメを受けてきました。学生時代に先生や同級生たちに馬鹿にされただけに留まらず、社会人になってからも会社の上司や先輩たちから、時には取引先などの利害関係のある人たちから、屈辱的な嫌がらせを受けることもあり、更にはセクハラを受けることもありました。お恥ずかしいながら、怪しい薬を飲まされて、気が付けばレイプされていたこともありました。HIVなどの性感染症検査については定期的に受けており、今までのところずっと陰性反応を保っています。もう10年以上も特に何も問題ない状態が続いていますが、どこか心配が捨てきれない部分があり、自分に対する自信も失ったままです。不治の病が見つかったものなら、治療はせずにそのまま自死しようとまで考えました。しかし、今のところはこれまでずっと長く体調も比較的優れており、風邪のような一般的な病気も掛かることなく健康に過ごせています。恐らくはもう心配する必要もないであろうと思われますが、一般的な他の男性と違って、性行為についての探求心が低い、積極的になれない理由は、どこかまだ心配している部分があるからかもしれません。
これまでどんなに僕本人が「男性好きではない」と否定したところで、「どうせそうだ!」「絶対そうだ!」「認めろ!」とカミングアウトを促されたり、時には強要されるようなこともあり、非常に嫌な思いを致しました。周囲から信用されないこと、「イジリ」と称して下品な下ネタでからかわれることも苦痛でした。しかし、あまりにも周囲から言われることが多く、さらに女性が多い職場にて、女性の上司や先輩たちから非常に激しい嫌がらせを受けたり、馬鹿にされることが多かったことがきっかけで、「男色の世界」に一歩踏み出すことを決意してみたことがありました。その頃は、「自分では違うと思っているけれど、周囲が言うようにもしかしたら…?」と、自分自身への疑問やら純粋な興味を持つようになったのです。
結論から言うと「その世界」からは早々に足を洗いました。「仲間」と受け入れられるどころか、これまで過ごした日常生活で受けたような仲間はずれのような分かりやすいイジメであったり、かなり陰湿なイジメを受けることになったからでした。僕の居場所かもしれないと思い切って訪ねた場所は、決して僕を歓迎してくれる優しい世界ではなかったのでした。バイト代についてもきちんと支払われず、飲食店やコンビニなどでバイトした方が金銭的にも、何よりメンタル面でも安定出来そうでした。僕がお世話になった場所が「たまたまそうだっただけ」かもしれません。今でこそ情報化社会で、様々な情報に容易にアクセス出来ますが、かつては情報があまり多くなかった中、男性を好む男性が集まるお店への求人情報を見つけることも簡単ではありませんでした。割と苦労して辿り着いたはずの場所が、自分が目指した場所ではなかったと感じたとき、一気に空虚感が襲いましたが、ある意味ではスッキリしたのでした。ある意味アンダーグラウンドな世界、夜の世界などを実際に一度経験してみて、勉強になった部分もありましたので、後悔はしていません。
友人の数が元々多くはない根暗で変わり者な僕ではありますが、ドイツに移住後、有難いことに非常に親しい友人と呼べる人がたくさん出来ました。老若男女、多様な価値観に触れて、自分とは異なるバックグラウンドを持つ方、生まれも育ちも違うのに、似たような経験をした人たちなど、面白い出会いを果たしました。そして、様々な人種、多様なセクシャリティの人たちとも知り合う機会がありました。特にミュンヘンに移住後に出来た男性の友人や知り合い、同僚などの「ゲイ率」が高めです。僕にとってかなり身近な存在のゲイの友人たちから話を聞いてみると、割と早い段階から自身が同性愛だと自覚したという人と、ヨーロッパに移住してから目覚めたという人たちもいました。「いつ自分のセクシャリティについて納得したのか」という話題で話す際は、いつも非常に興味深く伺っております。僕はずっとネガティヴなことを言われ続けて「ゲイとはいけないもの」「男性を好きになってはいけない」と強く認識して、なるべく避けるようにしていました。そして特定の好きな男性がいたわけでもなく、「周囲から何と言われても!」と言える自信もないのです。自分自身をゲイだと認知している男性たちは、「男性が好き」「恋愛対象は男性」とハッキリしていらっしゃいます。他人に対してそのセクシャリティをオープンにしている方もいれば、周囲になるべく知られないように隠していらっしゃる方とそれぞれですが、自分自身で性的志向についてきちんと認識しているのです。
いつも楽しく色々な話をするのですが、恋愛話になるとやはり自分自身との価値観にギャップを感じることがあります。ちなみに、ゲイの方々からの僕に対する見解は、見事に2通りに分かれます。それは「ゲイではないと思う」という意見と「絶対そうだ!でも頑なに隠そうとしている!私たちにはオープンにしてくれて良いのに!」という意見です。圧倒的に後者の意見が多く「さっさと認めちゃえよ!」とカミングアウトを促されることがあり、勝手に変な噂を流す方々がいたのが悩みの種でした。周囲からどんなに「お前は絶対にそうだ!」と言われようが、自分自身が認められない「何か」があるのです。その心の中で「何か引っかかるもの」の正体がいまだに掴めずにいます。
僕は自分の気持ちに対してはオープンで、信用している方々、自然な話の流れから、またはやたら僕のセクシャリティについて聞いてくる人たちに対しては、これまでのこと、胸の内を正直に話して来ました。それに対して悪意ある感じで周囲にありもしない噂話を流したり、馬鹿にしてくる人たちの存在に長い間落ち込んだり悩んだ時期がありました。以前は精神的に未熟だったので、何か言われる度、自分に関する変な噂が流れていることを知る度にダメージを受けていましたが、オッサンになり冷静に対応出来るようにはなりました。どうやら長い間悩んでいた原因は「周囲に理解されないこと」や「周囲から信頼されないこと」でした。人は様々な価値観や考えを持っているので、当然「分かり合えない人」は存在します。僕のことを多くの人が理解してくれて尊重してくれる必要はないけれど、僕が「この人こそは」と信頼出来る素敵な友人たちが、ほんの数人でもいてくれたらそれで良いと思えるようになったのです。それからは、随分と気持ちが楽になったのでした。また、ありがたいことに、ドイツ移住後には素敵な方々に巡り会えました。人生今まで色々なことがありましたが、どうにか今まで生きて来れて良かったと思っています。
ところで「アラフォーオッサン」になり、大分遅い気がしていますが「婚活」というものにも興味を示すようになりました。1人が楽だとずっと思っていましたが、「誰かの為に生きていきたい」「これからは誰かと生きてみたい」と思えるようになったのです。
こんな自分自身のことをあまりよく分かっていない僕ですが、そんな僕にもきっと良いところ、誰かに魅力的であると感じてもらえるところがあるはずです。気持ちとしては、昔の自分に比べて明るくなれた気がしていますし、周囲からは、若かりし頃の僕(どん底時代)よりも今の僕の方が見た目が若々しいと言われることがあります。これは、毎日を楽しく過ごせている証拠なのでしょうか。感情や表情も豊かになれた気がしています。
まずは自分磨きを頑張ってみて、自分に自信が持てるようになることを目指していきます。そして、僕のことを応援してくださる方々に、明るく元気に前向きに頑張る姿を見せて行けたら良いなと思っています。
今現在大好きで憧れた国・ドイツで暮らしていることもあり、ドイツ人と結婚してみたいと憧れた時期がありましたが、別に相手の人種や国籍にはこだわりはありません。一緒にいて心地良いなと思える人と出会えたら良いなと思っております。
僕の人生はなかなか波瀾万丈です。今後Youtubeチャンネルや当ブログにて、1人でも多くの方に「ふふっ」と笑っていただけるよう、これからももっともっと、色々な景色を見たり、様々な人々と出会って、人生を楽しんで行きますね。
今後ともどうぞ「小石のつぶやき」をよろしくお願い致します。