思い立ったが吉日！で、ずっと旅行したいと思っていた場所に旅立って参りました。今回は「バイエルンチケットの旅」について書きます。
まず最初に、バイエルンチケットについて紹介します。バイエルンチケットは、その名から想像出来るかと思われますが、ドイツ・バイエルン州内で使える公共交通機関の1日券の名称です。州内の公共交通機関である、鉄道(特急列車を除く)、バス、地下鉄、トラム等が自由に利用出来ます。ドイツ国内の他の州にも同様のものがあり、総称は「Länderticket」です。バイエルンチケットは、「Länderticket」の一種であり、そのバイエルン州版というわけです。
バイエルン州は、ドイツ国内で最も面積が広く、公共インフラが非常に整っていて、都市間の移動も非常にしやすい州です。「Länderticket」は、超特急列車のICEであったり、都市間の特急列車や国際特急列車であるICやECなどが利用出来ないという制約はありますが、バイエルン州内は無理なく旅を楽しめる程度に、十分なローカル列車の本数が設定されてあります。値段を抑えて、かつ色々とローカル列車の旅を楽しまれたい方からすると、バイエルンチケットは非常に魅力的なチケットです。
バイエルンチケットについては、僕のYoutube動画でも紹介しています。よろしければ動画も併せてご覧ください。
チケット代金は、2022年5月時点で大人1人用で26ユーロです。大人の利用者が1人増えるごとに8ユーロずつ加算され、最大大人は5名まで利用可能です。具体的には、
- 1人で利用する場合は26ユーロ
- 2人で利用する場合は34ユーロ(1人当たり17ユーロ)
- 3人で利用する場合は42ユーロ(1人当たり14ユーロ)
- 4人で利用する場合は50ユーロ(1人当たり12,5ユーロ)
- 5人で利用する場合は58ユーロ(1人当たり11,6ユーロ)
となり、また、5歳以下の子供は何人でも、6歳~15歳までの子供は3人までは追加料金なしで一緒に旅行を楽しめます。このように、グループでの旅行に適したチケットです。利用する区間によっては、また1日に公共交通機関を利用する回数によっては、1人でも十分に元が取れますので、僕は個人的に1人でも利用することは割とあります。
この度いきなりではありましたが、急に思い付いて行って来ました場所は、オーストリアのザルツブルクです。オーストリアなので、バイエルン州どころか国が違うという話ではあるのですが、何と！オーストリア・ザルツブルクは、バイエルンチケットの有効範囲に含まれているのです。
ミュンヘン中央駅始発の列車「RE5」で、乗り換えなしでザルツブルク中央駅まで向かうことが可能です。所要時間は概ね1時間50分程度です。面白いことに、同一路線を走行する特急列車と所要時間にそう大きな差がありません。
平日の場合は、バイエルンチケットは通勤ラッシュ時は利用が出来ず、朝は9時以降利用が可能です。ミュンヘン中央駅を9時55分に出発する列車を利用して、ザルツブルクに到着したのは正午頃でした。
この度ザルツブルクには初めて訪れました。オーストリアは、これまで首都のウィーンにしか行ったことがなかったので、また違ったオーストリアの街の雰囲気を楽しめました。おしゃれな建物、公園、お店も多く、魅力的で刺激的な街並みでした。
ザルツブルクと言えば、モーツァルトの街としても有名ですね。この度は思い付きでノープランでの旅行でしたが、もう少しおしゃれをして、モーツァルトのイヴェントであったり、芸術鑑賞旅行を楽しんでもみたい街だなと思えました。
今回は泊りではなく、日帰り旅行で訪れましたが、十分に楽しむことが出来ました。気軽に来れる距離で、また遊びに来たいなと思える街でした。
日帰り旅行の場合は、バイエルンチケットの利用が断然お得です。
もしも泊りで訪れる場合は、バイエルンチケットではなく特急列車の早割を狙ってみると良いかもしれません。片道当たりが14~17ユーロ程度で予約が出来ることがあります。
ミュンヘンとザルツブルクは距離も近く、十分日帰り旅行が可能な範囲です。ヨーロッパ周遊旅行をご検討中で、ご興味のある方は是非「バイエルンチケット」を使って、お得に異なる国の両方の都市を周る旅程を組んでみてくださいね。
