【D】ドイツ語学校生活3週間経過~DSH試験に向けて~

Lernen

ドイツ語学校生活が始まり、今日でちょうど3週間が経過致しました。今回は、3週間経過しての様子について書きます。

まず先日受けました、恒例の授業内小テスト結果について…今週最初の方のテストは、まぁまぁな出来でした。満点を逃し、10点満点中9点(謎の1点減点)の「評価2」ではありましたが、納得出来る範囲でした。しかし2回目の方は、派手にやらかしました!先生から採点後の解答用紙を返される際に「あなたやっちまったわね~♪正解書いていたのに消しちゃうなんて!」という感じで言われたのでした。そう、どちらか迷ったんですよ!これはひっかけ問題に違いない!って邪推した結果、派手に減点されてしまったのでした。評価は限りなく4に近い3でした。落第点ではないものの、問題数が少なく配点が高い分、2問も間違えると大打撃でした。

C1レヴェルの試験でよく問われるのは「書き換え」や「言い換え」です。授業では、同じ意味を保ったまま別の表現方法に換える手法をひたすら習います。実際、ドイツ語のニュース記事、ウェブサイト等を読んでいても多数の表現が確認出来ます。動詞や慣用句だけでなく、面白いことに、主語も色々な変化をするのです。

例えば、とある男性について書かれた文章があったとして、その人の名前が前段に出ていればHerr…だとか、最初は名前(固有名詞)で描かれ、以降の文章では「彼は」と人称代名詞が使われることが一般的です。しかしドイツ語の文章の多くは、「その文章内に登場するあらゆる情報を元に」言い換えが行われることが多いです。

もしその登場人物の男性が若く、そして彼にお子さんがいるという情報があったならば「その若い父親は」と描かれたり、その後国外に移住する情報があれば「新しくその土地にやって来た男は」と表現されるような感じです。とにかく、同じ人物を表す言葉がいくつもあるのです。

僕の今回のテストでの大失敗は「まさかこの話は繋がっていなくて、別の話になっているでしょう」と思って主語を見誤ったことでした。そしてさらに、どうしても分からない単語があり、テスト中に持ち込みが許可されている独独辞典で調べたのですが、結局単語の意味がよく分からず、誤解して逆の意味と読み違えました。この問題については、テストを受けた直後の時点でどうしてもその単語の意味が気になり、すぐに日本語で調べ直しました。すると、日本語での辞書には、どうも誤解しようのない書かれ方がされており、自分自身の間違いにすぐに気付けたのでした。

面白いことに、間違えた2問とも一度は正しい答えを書いていました。迷った結果、線で消してしまい不正解になったので、先生からは色々面白可笑しく言われたり、テスト用紙に面白い顔文字を書かれたりしたのでした(笑)

「まぁ悪くはないよ、気にしないで!」と言われましたが、こういう地味な…でも配点が高いがために大幅減点されてしまった間違いって結構気にしてしまいます。せっかく満点を取れそうな回だったのに、惜しいことをしてしまいました。また来週以降のテストにて、満点を取れるように頑張ってみます!そう言えば、今のところまだ一度も満点を取っておりません。

来週最初のテストは、筆記試験(作文)だそうです。先生からは今週習った接続詞や文法に意識するようにと言われています。

そう、C1レヴェルの筆記試験ではKonnektoren(接続詞/接続の役割の語)が大事と言われています。意味がきちんと通じるようにすることはもちろんのこと、文法上も正しくなるように、色々なヴァリエーションを使いこなせるように準備しておきます。

☆☆☆「Grund und Folge」Konnektoren☆☆☆

Kausal(因果関係)

  • wegen
  • aufgrund/auf Grund
  • dank
  • mangels
  • vor
  • aus
  • weil
  • da
  • zumal 特に~なので ~であるからなおさら
  • denn
  • nämlich
  • aus diesem Grund
  • deshalb/deswegen
  • daher/darum

〇Konsekutiv(結果)

  • infolge
  • sodass
  • infolgedessen
  • folglich

〇Konzessiv(認容・譲歩)

  • trotz
  • auch bei
  • selbst bei たとえ~でも
  • obwohl
  • auch wenn
  • selbst wenn たとえ~でも
  • trotzdem
  • dennoch
  • zwar…aber…

ところで今週は、先生よりDSH情報を色々と教えて頂けました。授業中に配られるプリントも、DSHの問題であったりDSHを想定した問題のものが増えました。来週以降は、授業中に実際に問題を解き、さらに先生が問題を解説してくださる回も予定されています。実際は、DSHに関する具体的な訓練は、1つ上、次のレヴェルのクラスStufe6で行われるそうですが、徐々に既に初めてくださっている感じです。

「教師の立場からは言えないことだけれど…」と前置きしつつ、「あくまで学生たちの間で言われている話」として、結構面白い情報も教えてくださいました。

例えば、ミュンヘン大学のDSHはめちゃくちゃ難しいからという理由で、他の大学のDSHを受けてミュンヘン大学の出願をする生徒が多いらしいことです。ドイツでは、他の大学で受けた試験の結果を使って、別の大学に出願するという…そういう面白いことが出来るようなのです。

今お世話になっている語学学校は、ミュンヘン大学のDSHを行っている語学学校で「それに向けての試験対策」が行われているわけですし、難しいと言われている試験の合格、高いドイツ語レヴェルを目指せることが「売り」です。なので、授業を受ける価値は十分あると思いますが、ミュンヘン大学の出願時に、ミュンヘンでDSHを受けたからと言って特別扱いをされるわけではないなら、タイミングが合えば他の大学のDSHを利用するのも手かなと思いました。

「〇〇大学の方が簡単」と噂が流れて、学生がそちらにみんな流れる…ということはないのでしょうか。そして、いくつかの大学のDSHの試験について見てみたのですが、試験日程も代金も違うようでした。これで難易度も違うし、でも価値は同じ扱い、となるとなかなか面白いなと思いました。

一応僕としては、ミュンヘン大学の試験がどんなものか、今年チャレンジしようとは思っております。出来がいまいちだったら他の大学の試験も挑戦してみるかもしれません(笑)

今年はTelc C1も受けたいと思っておりますし、ひたすら勉強して自分のドイツ語力アップを目に見える形で証明してみたいです。


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