【D】ドイツ語・認容文の名詞化

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名詞化(Nominalisierung)は、C1レヴェルのクラスのある意味「目玉」です。今回は、名詞化のうち「認容文(Konzessivsätze)の名詞化」について書きます。

まず、認容文(Konzessivsatz)とは、認容・譲歩を表す文章で「~にも関わらず~である」と、対比する状況・状態の「条件」と「帰結」を述べる文章を言います。ドイツ語では従属接続詞のobwohlであったり、あまり使用例は多くはないと言われていますがobschon、obgleich、wenngleich 等が使われ、副文で表されます。また、接続詞や副詞aber、zwar…aber、trotzdem、dennochなどでも表されます。「書き換え」「言い換え」の際は、それぞれの品詞や文法のルールによって異なるので注意が必要です。

  • Obwohl es regnet, gehe ich einkaufen.
  • Es regnet, trotzdem gehe ich einkaufen.
  • Zwar regnet es, aber ich gehe einkaufen.

雨が降っているにも関わらず、買い物に行く。

という場合の、Obwohl es regnetの部分が副文になっているものであったり、文章が分かれている部分を名詞化し、1文にまとめます。

Trotz des Regens gehe ich einkaufen.

trotz(2格接続)を使って「認容・譲歩」を表す部分を名詞化をすることにより、1文にスッキリとまとめることが出来ます。

TrotzやObwohlが圧倒的に使用頻度が高いですが、ヴァリエーションがいくつも存在しますし、テスト対策に覚えておいた方が良いものがあります。

☆☆☆覚えておきたい表現☆☆☆

  • trotz
  • ungeachtet
  • zum Trotz
  • auch bei
  • selbst bei
  • sogar bei
  • obwohl
  • auch wenn
  • selbst wenn
  • trotzdem
  • dennoch
  • zwar…aber…
  • nichtsdestoweniger ~にも関わらず

学校の先生からは「名詞化する場合は、trotz以外は別にわざわざ使わなくても良いです。こういう言い方もあると単に知識として知っているだけで良いので、テストの際に意味が分かればそれで足ります」と言われております。

  • nichtsdestoweniger ~にも関わらず

については、僕はそこそこ長くドイツ語学習をしているはずですが、つい最近初めて知った単語です。いきなりこんな単語が出て来て驚きました。

  • selbst bei
  • sogar bei

については、出題頻度が非常に低いもののようではありますが、「たとえ~でも」と状況がかなり強調される面で使用されるようです。

Selbst bei dem Regen gehe ich einkaufen.

Selbst wenn es regnet, gehe ich einkaufen.

Selbst wennは、副文となるので、動詞は文末に置かれます。

ところで、僕はこれまで大きく勘違いしていたものがありました。それは「trotzdem」という単語についてです。

僕が長く「相棒」として大事にしていた独和辞典によりますと、従属接続詞としても使えそうな旨が書かれてありますし、これまでどこかで聞いた覚えであったり習った覚えがありました。

現在お世話になっている先生の前で、trotzdemを使って副文での文章を発表した際に「trotzdemの使い方を間違えている!」と指摘されました。僕は辞書をその場で調べ、先生に即座に反論…と言いますか穏やかな感じで質問をしましたが「そもそも品詞が間違っています!そういう言い方をする人がいるかもしれませんが、従属接続詞としての使い方は今日限りで忘れなさい!その辞書は見た目も古いし、もうあなたは今後独独辞典で勉強すべき!」と、僕の宝物を否定されるまでに発展してしまいました。

確かに、よく見れば辞書には「口語」と書かれてあります。そう言う人もいるし、意味は理解してもらえる…のかもしれませんが、先生にはっきりと「それは間違いです!」と言われましたので、今後使用方法に気を付けます。

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