【D】チケット合わせ技!北部ドイツ旅

Reisen

2022年8月は「9ユーロチケット」の最後の月です。チケットが有効なうちに行きたい場所はまだまだたくさんありますが、休みの都合が付かなかったり、夏バテで体が動かず、思うように旅行が出来ておりません。今回は、そんな中どうにか行って参りましたドイツ北部への旅について書きます。

以前、連休で旅行した際、ドイツの北部の街を訪れるつもりでしたが、旅程を上手く組めず行けず仕舞いでした。なので今回は、直接北部に向かいました。今回は、別記事でも紹介致しました「EGAL-WOHIN-Ticket」を利用し、北部の大都市・ハンブルクを目指しました。EGAL-WOHIN-Ticketは、超特急列車ICEを利用出来、ドイツ国内どこへでも行ける、長距離移動の際には非常にお得なチケットです。今回は、ローカル線にも複数乗車予定で、EGAL-WOHIN-Ticketでカヴァーされない部分は9ユーロチケットを利用し、色々周遊する予定です。

ミュンヘン中央駅からハンブルク(アルトナ駅)行きの列車は、複数候補がありますが、今回は速達列車の「ICE Sprinter」を選択しました。ドイツの超特急列車ICEには、様々な系統がありますが、中でもICE Sprinterは、停車駅の数が他より少なく、その走行区間で出せる最高時速で走行する最速の系統です。面白いことに、ICE Sprinterよりも前に発車するICEが、その40分後に発車するICE Sprinter追い付かれるようなスケジュールのようでした。ドイツ最高レヴェルの速さを体感すべく、楽しみにしておりました。

列車は既にホームに待機していましたが、扉は閉まったままで、ホームには乗車待ちの人たちで溢れていました。理由は、連結される予定の車両がまだ到着していないため、ということでした。ホームは既にかなり混んでいましたし、連結車が来るなら…ということでホーム端に移動しました。ミュンヘン中央駅から北へ向かう特急列車は、始発なのできちんと狙いを定めれば座席指定券を買わなくても、どこかしら座席に着席することは出来ます。なので、敢えて座席指定をしなかったのですが、ICE Sprinterは他の系統よりも人気が高いようなので、座席指定をしても良いかなとも思ったのでした。特に、ICE車内で座席を探す際、予約済みの座席付近のディスプレイに、予約されている区間が表示されますが、ダイヤが乱れている時は、表示エラーとなり、どの席が予約されている席/予約されていない席なのかが分かりにくくなることがあります。着席して落ち着いた頃に「あの、そこ私の予約席です!」と退かされることもあるので、運が試されるのです。

運良くミュンヘン中央駅から、ベルリン中央駅までは座席で快適に過ごし、列車を乗り換えました。ハンブルク・アルトナ行きの列車から、同じくハンブルク・アルトナ行きの列車に乗り換えました。この乗換えて行く方法が早くハンブルク中央駅に到着出来、「EGAL-WOHIN-Ticket」で僕が予約した列車でした。EGAL-WOHIN-Ticketは、その名の通り「(ドイツ国内)どこへでも」行けますが、予め決めたルートのみ有効です。

ベルリン中央駅にて乗り換えました列車は、ところどころ止まったり低速運行をしていました。鉄道ダイヤが乱れていたようで、その調整でした。ハンブルク中央駅がそろそろ見えてくる頃…という絶妙な場所で列車が長く停車し、乗りたかった列車への接続を逃しました。僕が乗りたかった列車とは、ハンブルク中央駅からさらに北のFlensburg(フレンスブルク)に行く列車で、1時間に1本しか設定されていないものでした。数分遅れたせいで、1時間後の列車を待つことになってしまったのでした。

駅構内の飲食店を巡ったり、普段なかなか見ることが出来ない北部の列車を眺めて楽しみました。

1時間は割とあっという間に過ぎ、目当ての列車に乗車しました。列車は2編成連結されたもので、途中駅で切り離しが行われるようでした。僕はフレンスブルクに行くので、フレンスブルクと書かれた前方の短い編成に乗り込みました。1時間に1本しかない列車で、さらに編成も短いので結構混み合っていました。ハンブルク中央駅が始発/折り返し駅なので、扉が開いてすぐに乗車、幸運なことに座席を確保することが出来ました。Regionalexpressにて、約2時間の旅が始まりました。

乗車後すぐに流れた鉄道アナウンスは「Moin moin!」という挨拶でした。これを聞くと「あぁ、北部に来たなぁ」と思えます。そして、観光客と思われる方々が「Moin moin」について話題にしていました。僕は個人的に、最も覚えやすく、言いたくなるドイツ語フレーズだと思っております。

ところで、ハンブルク中央駅からフレンスブルク駅までの区間は、乗車券通常価格で片道30ユーロを超えるようです。時刻検索の際についでに料金を見て驚いてしまいました。この地域で鉄道を利用している方々からすると、9ユーロチケットの威力は凄まじいですね。僕のような旅行者でも、この区間だけで十分なお得感を感じることが出来ました。9ユーロチケット終了後にこの地域を旅行する場合は、きっとLänderticketが必須なことでしょう。

長旅を経て無事にフレンスブルク駅に到着し、駅構内をぷらぷら散策しました。地図を見て、「終着駅」という雰囲気のある駅を想像していましたが、ちょっと違って、かわいらしい田舎駅という感じでした。

フレンスブルクは、ドイツ最北のシュレースヴィヒ・ホルシュタイン(SH)州の都市で、州内ではキール、リューベックに次いで3番目に大きな都市と言われています。ざっくりとした地図で見ると、「ドイツ最北の街」であったり「デンマークと国境を接する」ように見えますが、いずれも細かく見ると誤解であることが分かります。ただし、デンマーク国境とはほんの数キロしか離れておらず、フレンスブルク市内からバスで、デンマークの都市に行くことも可能です。

フレンスブルク駅の出口を出て、駅前に広がる公園をまっすぐ歩き、街の中心部と港の様子を見て回りました。1泊宿泊しようかなと思いましたが、ホテル予約サイトで恐ろしい金額が表示されたため、断念致しました。フレンスブルクの街をささっと見たところで、これまた本数の少ない列車で、キールを目指しました。

やって来た列車は、2両編成のディーゼル車のRegionalexpressでした。時間帯によっては、各駅停車のRegionalbahnの設定があるようでした。単線区間のため、所要時間は利用する列車によってバラ付きがあるようですが、キール中央駅までの概ねの所要時間は1時間10分~20分程度のようです。

キール中央駅に到着後、駅の雰囲気をのんびり楽しみました。キール中央駅の「終着駅」という雰囲気がたまりません。キールは、ドイツに住み始めの頃に1度旅行で訪れたことがありましたが、特に何もしなかったのでしょう。来たことがあるというだけでほぼ記憶がございません(爆)駅の中と駅前は随分綺麗な感じで、恐らく最後に来た頃と大幅に変わっているものと思われました。というわけで、思い出作りに今回は宿泊をすることに致しました。

今回は、キール中央駅のすぐ隣にあります、Intercity Hotelに宿泊しました。このホテルは、予約時にStadtblick(街向き)とSeeblick(海向き)とが同額でいずれかを選べるようだったので、海が見える方を選択しました。

もしもIntercity Hotelに今後宿泊される方がいらっしゃいましたら、是非海側のカテゴリーを選んでみてください。美しい港の風景と、窓を開けた時に感じた海からの風が心地良かったです。最も僕が興奮したのは、港への積み込みや港からの積み下ろしの専用の線路を走る貨物列車が、部屋から良い感じに見れたことでした(爆)

夜勤後、朝ミュンヘンからの移動で、結構な距離を移動した1日でした。キールでゆっくり過ごして、明日はいよいよ「ずっと行きたかった憧れの場所」へ行って参ります。

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