【D】ドイツ大学デヴュー!セメスターの始まり

Leben

本日からいよいよ、僕のドイツでの大学生活が始まりました。今回は、ドイツの大学生となった初日の1日の様子について書きます。

先日オリエンテーションがあり大学には来ていましたが、今日から公に「冬セメスター」が始まりました。日本にいた時は、全ての大学が4月から一斉に始まるので、この冬セメスターから始まるのは、僕にとってはとても新鮮に感じられました。

セメスター初日である本日は、朝8時からの講義の予定が入っていました。僕は夜勤を終え、軽く朝食を済ませた状態で、エナジードリンクを片手に大学に向かいました。僕は現在2ヵ所で仕事をしているのですが、本日は大学から比較的近い方の場所での勤務だったので、かなり時間に余裕を持って大学に到着することが出来ました。

地下鉄の「大学駅」を降りてすぐの場所にある、ミュンヘン大学(LMU)メインの建物にて最初の講義を受けました。実際に建物に入ってみて、まずその造りと美しさに驚きました。ここは博物館やら美術館かと思うような荘厳な造りになっていました。「そうそう、僕がドイツの大学に最初に感動したのはまさにこういう点だった!」と、若かりし頃の記憶が思い出されたのでした。テンションが上がり過ぎて夜勤明けの疲れやら眠気が一気に吹っ飛んだような気がしました。

建物を色々見て見たり、トイレの場所を確認したりしていて、自分が行くべき部屋に辿り着くまでに結構時間を要してしまいました。講義室に着いた頃には、かなり多くの生徒たちが着席していました。幸い前の方の座席は空いていたので、思い切って前方座席を選びました。

僕の本日のスケジュールは、

  1. 8:00 – 10:00 法律科目講義(大学)
  2. 18:00 – 20:00 語学学校授業(オンライン)

です。本日は大学での講義は1限目の1コマだけなのですが、2限、3限、4限がある際は、それぞれ10時から、12時から、14時からの授業に参加します。

ドイツの大学には面白い独特なルールがあるようで、「昼休み」という考え方がなく、さらに時間には「Cum Tempore (c.t.) 」の表記があります。慣習的にそれぞれの授業は15分遅く始まり、15分早く終えるようでした。つまり、時間割が

  1. 8:00 – 10:00
  2. 10:00 – 12:00
  3. 12:00 – 14:00
  4. 14:00 – 16:00

という感じで組まれてはいますが、1限の始まりは8時15分で、終わりは9時45分、2限の始まりは10時15分で、終わりは11時45分、という風に各時間割の間には最大30分間の空き時間が出来るそうなのです。その間に飲食をするなり、教室移動をしたりするそうです。以前、ドイツで大学生をしていた知人から聞いた話は、連続する授業の教室の場所がかなり離れていて、移動に物凄く困ったことがあったということでした。本日僕の時間割には1つしか授業がないので問題ありませんし、一切意識の外に出てしまっていたのですが、よくよくスケジュールを確認してみると、何と僕にも1度だけ、結構離れた場所に行かなければならない箇所がありました。実際にどんな風になるのかが楽しみです。

1限の講義は、まさに予定の8時から「ちょうどぴったり15分遅れて」開始されました。授業内容は、日本語に訳すならば「法律学入門」です。「民法」「刑法」などのような感じで具体的にどの法律について勉強するか、というものではなく、一般的にドイツの法律に関しての概要を学ぶ基礎科目でした。講義をご担当された男性教授は、何とも人当たりの良さそうな雰囲気の先生でした。ちなみに、僕が履修登録をミスして恥ずかしいメールを書いた際に、非常に心優しい返信メールをくださった方です。

大きな講義室内での講義でしたが、先生はマイクを使われず普通に講義をなさいました。僕は前方座席にいたにも関わらず、先生が講義室内を移動しながら話していてところどころ聞き取り辛い箇所がありました。まるで、DSH試験の聞き取り試験の際に経験したような感じでした。

内容が法律学入門・法律学の基礎のようなもので、日本でも勉強したことのある内容だったので、概ね理解出来たように思います。そして授業のペースもこんな感じなら、どうにか無理なくついていけそうかという気がしました。面白いことに、先生から「ここにいる皆さんは、法律学が副専攻の人たちばかりですね。その人たちは毎日早起きが必要です!何と皆さんが取る必要がある講義は、全て8時スタートばかりなんです!」と言われ、全体の時間割を見せられたのでした。確かに、ここで言われて初めて気づきましたが、法律学の必修科目は全て8時からの予定になっていました。僕にとっては夜勤明けに大学に来るので、寝坊はないかと思われますが、眠気との闘いになりそうだなと思ったのでした。一応本日は、初日の興奮もあってか、講義中眠くなることはなく、最後までどうにかやり過ごせました。

僕が履修登録をミスしてしまった関係で、教授から講義が終わったら私のところに来てくださいと言われていたので、ご挨拶も兼ねて教授のところに駆け寄りました。「あれ、あなた何の件?」と言われ、状況を説明したところ「実はそのようなメールがかなり大量に来ていて…もしオンライン上で反映されていなければ、再度本日中に私宛に催促のメールを書いてもらえますか?」と言われたのでした。履修登録をミスしたのは僕だけではなかったようで、何だかちょっと安心しました。しばらくしてもポータル上で僕のスケジュールが確認出来なかったので、すぐに教授宛にメールし、その後無事手続き完了を確認しました。

1限の講義が終わった後に教室を出ると、何やらかなり人が溢れかえっていて騒がしい感じになっていました。今日はセメスターの初日ということで、学生委員会の人たちが、「出し物」をしていたのでした。「数量限定」のLMUトートバッグ(エコバッグ)を新入生に配っているとのことだったので、貰って帰りました。ミーハーな僕にはかなり貰えて嬉しい代物でした。

夕方の語学学校のプログラムまでは自由時間です。夜勤明けの疲れを回復させるために、寄り道せずにまっすぐ帰り、帰宅後即爆睡しました。寝ている間に寝違えてしまい、首に痛みを感じる状態にて15時半頃に起床しました。

実は先週末、通販で本をいくつか注文しておりました。いつ到着するのか分からなかったので、受取先住所を職場に設定していました。メールで「先程指定住所宛に配達が完了しました」と通知が来ていたので、本を取りに職場に向かいました。

本を無事に受取り、再度帰宅してからは授業の予習をしようとするも、本を読みながら二度寝をしてしまいました。本日から早速語学学校の授業で使うであろう教科書の内容が難し過ぎて、早速頭がショートしかけてしまったのでした。一応レヴェルで言うところの「Oberstufe C1-C2」なので、気合を入れる必要がありそうです。しかし変に疲れが残って集中出来なかったら嫌だなと思い、しっかり二度寝をすることにしたのでした(爆)

夕方、時間ぴったりにZoomによるオンライン授業が開始されました。担当の男性の先生は、語学学校の直接の先生ではなく、外部委託の講師の方のようでした。彼の本職は、学術研究論文、出版物の原稿の校正を行う、ご自身の事務所も経営されていらっしゃる方のようでした。つまり、文章を書いたり他人の文章にアドヴァイスを行うプロ中のプロです。彼自身がどんな感じのキャラクターの方なのかはまだ分かりませんでしたが、僕が勝手に「スパルタ語学学校」と呼んでいる語学学校の先生としては、何一つ不足ない先生かと思われました(爆)

授業が始まり、最初は講師の先生、生徒たちの自己紹介などが行われました。一応この語学コースは、LMU生向けの特別コースのような扱いの授業だったかと思われましたが、授業の参加者には現在ミュンヘンには住んでいない方、別の大学やら大学院、学術機関で働いていらっしゃるような方々が参加されていらっしゃるようでした。そして、僕以外の皆さんの肩書やら、ドイツ語レヴェルの高さに圧倒されてしまいました。

実際に問題を解いたり、当てられて発表したり、それぞれが質問をしたりする場面で、僕は他の参加者たちとの大きな差を感じてしまいました。謙遜でも何でもなく、純粋に「このクラスで一番出来が悪いのは自分だ!」と思ってしまったのでした。いや、間違いないだろう…他の人たちのレヴェルが異常なくらい高かったのです。ドイツ語だけではなく「人間の質」と言いますか、勉強をろくにしない馬鹿学生が、何かの間違いで、いきなり超進学塾の上級クラスに放り込まれたような気分になったのでした(爆)

僕にとって、以前の自分自身と比べて精神的に大きく成長出来た部分は、これまでは「自分が一番出来ない」と思ってしまうと、頑張ろうという気持ちが湧いたものの、同時に「自分が出来ないことへの保険」のように思ってしまっていたのが、純粋に「すごいと思える人たちと同じ空間にいられて嬉しい!」「さらなる高みを目指せる!」と前向きな気持ちで頑張れるようになったことです。それに、周囲の環境や人間関係がガラリと変わる瞬間は、今後の成長に繋がる大きなチャンスかもしれません。僕が勝手にすごいと思っている人たちから、多くの学びやら刺激を受けられることでしょう。

大学でも、周囲はドイツ人やらドイツ語ネイティヴレヴェルの人たちに囲まれている状態です。最初は辛いかもしれませんが、この環境で頑張ればかなりドイツ語力も磨かれそうな気がしています。

初日は授業数が少ない日でしたが、1日が終わった頃にはかなり疲れていました。ただ、ネガティヴに「しんどい」のではなく、「かなり充実した疲れ」というポジティヴな意味でです。

「ドイツの大学に通いたい!」というのが、僕にとって長年の夢であり、目標でした。こうして大学生になれて本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした。ドイツの大学は、入学に比べて卒業するのがとても難しいようなので、どうにか卒業出来るように、そして今日のこの日の情熱を長く保ちながら、楽しく前向きに、ただひたむきに頑張って行こうと思ったのでした。

夜勤の仕事とも両立も、しっかり頑張って参ります!

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