【D】朝活ドイツ語サークル~勉強方法矯正編~

毎週日曜日の朝恒例となりつつある「朝活ドイツ語サークル」は、今回で第4回目を迎えました。今回は、「勉強方法の見直し」について書きます。

今回は、B2レヴェルの受験予定のRさん(仮名)のみの参加の日でした。試験はB2レヴェルを受験予定ですが、彼女のご希望で、B1レヴェルの復習から始めている状況です。しっかり勉強するのは久しぶりとのことで、結構お忘れの部分が多いものの、本を見たり言われれば解る、昔やった記憶がある!今思い出した!などといった部分が多いようなので、毎回かなりスムーズに進んでおります。ご自身で用意されたB1レヴェルのテキストももう終わりが見えている状況なので、年内にはB2レヴェル配当の内容に進めそうかなといった状況です。

Rさん(仮名)が間違える箇所を見ていて、恐らく誤解して覚えていらっしゃるんだろうなと思われるところ、勉強方法が間違っていらっしゃるなと思われるところが何となく分かった気がしました。まさに自分自身も、数年前同じ方法を実践してしまっていたからです。試験までにRさん(仮名)の誤った勉強方法を矯正しなければ!ということが、今の僕の大きな課題です。

ところで、僕はRさん(仮名)に宿題を出しておりました。それは、Reflexive Verben(再帰動詞)を10通り用いて、自分自身が日常使い出来そうな短文を作ることでした。再帰動詞については、当ブログにて過去に何度か紹介をしたことがありますが、これは僕が変な覚え方をしてそれを修正するのにかなり苦労した部分です。そして、ドイツ語初学者やレヴェル関係なく今後試験を目指される方には確実に正しく覚えて欲しいと思う部分なのです。

下記は、僕が考えた10通りの例文です。

  1. Ich muss mich mit der Vorbereitung beeilen.
  2. Die Kasse befindet sich im Erdgeschoss.
  3. Leider muss ich mich bei Ihnen über den gegenwärtigen Zustand beschweren.
  4. Ich möchte mich erkundigen, ob diese Veranstaltung auch im Dezember stattfindet.
  5. Ich freue mich darauf, dich wiederzusehen.
  6. Ich freue mich über Ihre Rückmeldung.
  7. Über die Einladung zum Vorstellungsgespräch würde ich mich sehr freuen.
  8. Diese Telefonnummer kann man sich gut merken.
  9. Ich sorge mich um meine Gesundheit.
  10. Ich muss mich auf die Prüfung vorbereiten.

上記例文は、元同僚2人にシェアする予定です。一応これらを例文を選んで紹介する根拠・僕なりのコメントは次の通りです。

  1. 何を急ぐのかという内容はmitで補う。mitの部分がなければただ急ぎたい場合に使用可。
  2. 「ある、存在する」の意味で、特に試験での「sein」の多用回避用。
  3. 覚えておくと良い表現。筆記試験対策用に。
  4. 覚えておくと良い表現。筆記・口述試験対策用に。
  5. 覚えておくと良い表現。前置詞で意味が変わるので注意!筆記試験・口述試験対策用に。
  6. 覚えておくと良い表現。前置詞で意味が変わるので注意!筆記試験・口述試験対策用に。
  7. この文は就職・転職活動時履歴書を送る際のお決まり表現。動詞freuenに接続法2式würdenを伴うと…?!筆記試験・口述試験対策用に。
  8. sichが3格で、4格目的語が必要!
  9. 覚えておくと良い表現。Sorge/sorgenシリーズの言い方・意味のヴァリエーションに注意!
  10. 覚えておくと良い表現。日用使いの単なる「準備する」という意味の場合は再帰動詞の形を取らず、前置詞aufも不要で直接4格目的語を取ることが出来る。この例文での意味は「その人にとって最高の状態・パフォーマンスとなるためにしっかり準備をする」場合、特に気合いを入れて成果を求める際に用いられる表現。筆記試験・口述試験対策用に。

このように、例文とともに覚える方法を推奨しております。単語と意味だけを一生懸命機械的に覚えるのではなく、文章にすることによって、適切な前置詞もセットで覚えることが出来ます。そして、自分が日常使いしそうな表現だと文章ごと覚えやすいのです。Reflexive Verben(再帰動詞)は、誤用している人が多く、さらに日本人にとっては結構馴染みにくい表現が多いところかと思うので、重点的に覚えてもらう予定です。前置詞や目的語をしっかり意識することが大切です。また試験では「この単語やら表現が言えればB2レヴェル!」と言えるようなものはありませんが、筆記試験や口述試験において、使用すると試験官に好まれやすいと思われる表現というものがあります。僕は語学学校に通いまくり、試験も受けまくったので、ある程度のノウハウがあります。Rさん(仮名)が自然と使いこなせる表現が今後増えて行けば、惜しみなくどんどん教えて行きたいと考えております。

その他、今回僕がRさん(仮名)のために準備した教材に目を通してもらいました。

参照URL:https://www.deutsch-to-go.de/deutsch-lernen-mit-chatgpt/

以前と同様、聞き取り問題としてではなく、本文を読んでもらい、日本語訳やら要約をしてもらいました。今回はB2レヴェル配当のテキストでしたが、付属の問題も含め非常に良いスコアが取れていらっしゃいまして喜ばしく思えました。Rさん(仮名)ご本人曰く「いやいや、今回はたまたま私にとって興味深い得意テーマだったから…」とのことでしたが、実際試験でもそんなものです。僕自身も既に多く経験していますが、試験のテーマはまさに「運」です。口述試験のパートナー課題についても、それぞれに与えられる問題テーマが異なる場合「あぁ、そっちの問題当たって欲しかったな~」と思ったことも数知れず…。試験当日はなるようになりますし、実際はどうにかするしかありません。取り敢えずRさん(仮名)に関しては、「あぁ、私ってダメだぁ!」と落ち込みやすいところがやや気になるのと、試験へのご不安がかなり大きそうなので、徐々にご不安な部分を取り除いて行く手助けが出来たら良いなと思っております。

僕がひたすらアドヴァイスしている点は、Lesen(読解)問題は、ひたすら読み進めること!分からない単語があっても立ち止まらない!印を付けるなどして気にせずさっさと読み飛ばすこと!です。今回はそれを実践してくださったからか、読むスピードも速かったように思えました。それでもやはり「ここが気になる!」という詰まってしまう部分はあったそうです。今回はテーマが馴染み深いもので読みやすいテキストであったとのことですが、試験では「苦手な分野のテーマ」や訳が分からないテーマに当たることもあり得ます。いちいち気にして止まらない!1回目はただ読み進める!ということを今後訓練していく必要がありそうです。

僕が教えている間に「今の説明で分かりました!」と喜んでくださる回数が結構多かったですし、非常にモチヴェーション高く、情熱を持ってお勉強くださっているのが伝わります。僕自身も「凄くやる気に満ち溢れたRさん(仮名)からかなり良い影響を受けています!僕も実は…同じくらいの時期にC2レヴェル試験を受けてみようかなって思っているんです!」と打ち明けてみました。僕がC2レヴェルに挑戦したいということは、何となく軽くは言っていましたが、割と本気の感じでしっかり誰かに話したのは今回が初めてでした。

「え、いつですか?!」

と割と前のめりな感じで言われて、凄くプレッシャーを感じてしまいました(笑)でもこういうプレッシャーは嫌いじゃありません。誰かに伝えてしまえば「やるしかない!」とほぼ強制的な感じで頑張れるものです。先日C2レヴェルの試験対策用テキストを読んで、あまりの難易度に頭痛+倒れそうになりましたが、どうにかまた気合を入れて頑張ってみることにしました。

毎回とても雰囲気が良く終われ、次回が楽しみに思えます。この「朝活ドイツ語サークル」は目下順調です!

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