【D】抜き打ちテストの衝撃フィードバック

Leben

本日、先日行われたテストの答案が返されました。今回は「衝撃フィードバック」について書きます。

授業初日に行われた授業アンケートでは、クラスメイトたちのほとんどが「聞き取り試験問題が不安」「聞き取り試験問題対策を重点的に行いたい」という回答が多かったようでした。先週金曜日の時点で、先生から「これはテストではないんですが、皆さんがどのくらい聞き取り試験問題が出来るか、ちょっと様子を見させてもらいたいです」と言われ、今回のクラスでは初めてDSHの聞き取り試験問題形式の問題を解きました。先生は「これはテストではない」とハッキリおっしゃったはずですが、実はテストだったという衝撃的なことが本日明らかになり、さらにはクラスメイト全員、かなりボロカスな評価を受けました。

「あなたたち…酷過ぎます!私が当初持っていた印象では、もっと出来るクラスだと思っていたわ!」と、答案用紙返却前にシリアスな表情で言われてしまいました。これは結構多くの生徒たちにとって衝撃的だったことでしょう。僕はと言いますと、出来た気が全くしなかったですし、今回は先生が聞き取り試験対策用のメモの取り方をご指導くださるということで、問題に執着せず、先生が用紙を回収する際には一番最初に提出をしました。先生が僕の答案用紙とメモ用紙を見た時にかなり険しい顔になり、露骨に「ちょっとこのメモの取り方は…あとこの問題の箇所聞き取れなかったの」と、メモ用紙の方にもコメントされ、それを見聞きした他の生徒たちはかなり焦ったに違いありません。僕がさっさと提出した後、なかなか誰も提出せず、先生が締切るまでの時間精一杯答えを絞り出しているように見受けられました。

先生は、問題の解答用紙だけではなく「走り書きしたメモも良かったら合わせて提出してください。週末に私があなたたちの問題を分析し、まとめて来週の授業で解説しますので!」と非常にありがたいことをおっしゃってくださったのでした。僕が色々言われているのを聞いて、恥ずかしがって出さなかったクラスメイトたちが結構いるようでした。自分用に走り書きしたメモはあまり他の人に見せたくないものではありますが、先生がせっかく分析をしてくださるということですし「知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」マインドで、良かった部分と改善すべき部分をフィードバック頂けた方が良さそうです。

実は単なる授業中の課題ではなくテストだったというものの評価は、3でした。成績は、4が本当のギリギリ合格ラインではありますが、それではDSH1相当なので、先生は、授業内のテストは常に最低でも3で通過するようにとおっしゃいました。答案返却の際、今回合格者がほぼいなかったと言われていました。先週僕の答案用紙とメモ用紙を見て先生がかなり怖い顔をしていたのに、僕がクラス内の数少ない合格点到達者の1人であるだなんて、意外でした。

実は僕の点数がそこそこだった理由は、部分点です。DSHの試験においては、聞こえてきた単語がよく分からなかったり、聞き逃してしまったとしても、何となくの話の内容、流れが分かればどうにかなります。他の語学試験と違い、こう答えなければならない!という厳格な感じではなく、採点基準は少し緩い部分があるかと思われます。きっと内容は概ね分かっているんだろうな、と採点者に伝わりさえすれば、点数が稼げます。例えば正しく模範解答のような表現を使えば5点貰える問題があったとして、内容が大筋で合っていれば2.5点とか3点くらいもらえたりします。問題によっては「この単語がまさに大事なキーワードで、この単語さえ入っていればよし!」という評価が下る場合もあり、その場合は満点を貰えることもあります。僕の今回の答案用紙には、先生が「メモ用紙に書いてあった単語と違い過ぎます。せっかく聞き取れていたんだから、そっちを書いてくれていればもっと良い点数でした」とアドヴァイスをくださっていました。はい、きっとそうだろうなとは思いましたが、文法がトリッキーだったのと、解答用紙には聞こえたそのままを書くのではなく、ちょっとアレンジしなければならなかったので、より安全と思われる方向への「逃げの手」を使ってしまいました。僕はこの頃、テストのメインのテキスト内容の意味が全く意味が分からなかった…ということはほとんどありません。選択肢の意味が分からなかったり、どう答えて良いのかに困っているだけのことがほとんどです。なので、多分概ねこういう内容だったなということを、自分の思いつく言葉に修正していました。それで当たる場合もあれば、細かいニュアンスの違いを指摘されて減点されてしまうこともあります。どうしてもよく分からなかった場合には有効な方法ですが、今後はもう「逃げの手」は使わず、正攻法を習得し、目標である高得点DSH3で合格を目指して行きます。

先生から特に酷い評価が下されたのは、クラスメイトたち全員のメモの取り方についてでした。先生から渡された「メモの取り方サンプル」は、僕には割と衝撃的なものでした。問題番号を添えて、暗号のようなものが書かれてありました。以前お世話になったデュッセルドルフの語学学校DSH対策クラスでも、確かにメモ用紙には問題の番号は必ず書き、内容が後からでも追えるように、問題番号に対応する箇所を分かりやすくメモすべきという事は習いました。習ったのに忘れてしまっていたのと、今回は新たなことを学びました。それは、記号や略語(自分の思いつくように自由に決めて良し!)を使いまくって、暗号文のように後から解き明かせるようにすることでした。走り書きで雑に書いてしまうと、自分の字でも後から読むとよく分からなくなってしまうことがあります。また、試験中のプレッシャーも重なって、余計に訳が分からなくなることもあるでしょう。なので、一生懸命テキストを聞き取り、一言一句メモを取らず、暗号文のようなものを書くと良い、とのことでした。

そんな暗号が書かれたメモ用紙を使って、また同じ問題を解いたところ、ほぼ全員の正答率が大幅に上がりました。僕を含め、クラスメイトのほとんどを苦しめた問題は、C1レヴェルではお馴染みの「言い換え」の部分やら、文法上この言い回しをする場合はつまり…と細かいニュアンスを汲み取るべきものでした。先生からは、想像力をもっと付けなさいと喝を入れられたのでした。

総じて、C1レヴェル以上の試験はとにかく、語彙力が大事だなとつくづく思い知らされたのでした。

ところで、今現在お世話になっている語学学校では、先生が誰であれ、週に2回テストが行われます。先週水曜日から授業が始まったので、授業初日の1回しか無かったのかあて思いましたが、結果先週のうちにしっかり2回行われました。

早速明日はまたテスト(文法&大学に関連する単語)が行われるようなので、気が抜けません。

嬉しいことに、ここのところ体調がかなり良い状態でキープ出来ているようです。図書館で勉強出来る日は、しっかり予習と復習を頑張ります。何だか最近、ドイツ語の勉強がまた楽しくなって来たような気がします。モチヴェーションも比較的高い状態が保てている気がするので、勉強することが当たり前の習慣になるよう、今後も徹底します!

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