日本行きの航空券代金は、ここのところエコノミークラスでも往復概ね1000ユーロを超えるのが当たり前という状況の中、超破格値の航空券を見つけましたので、試しに購入してみました。今回は中国東方航空(MU)利用した僕の日本行き旅行について書きます。
中国東方東方航空(MU)の格安航空券と言えば、実は昨年11月下旬に「痛い目」を見たばかりです(笑)最終的に非常に残念な結末となりましたが、どうしても心残りがあったので、また機会があれば同様の航空券を購入したいと考えておりました。前回の旅行(大失敗)では、最初のフライトがフライトキャンセルされてしまったので、それが原因で?!旅行そのものが出来ませんでしたが「それさえなければ」恐らく普通に旅行が楽しめるはずでは?!との思いが沸々として来たのでした。そしてまだ利用したことがなかった航空会社中国東方航空(MU)についても非常に興味があったので、チャンスがあればまた!と考えておりました。
僕が職場で所属するチームは、それぞれ家族構成やら休暇をしたい時期が全く被らないという奇跡のチームメンバーだったのですが、ここ最近人の出入りがあり、休暇プランを立てるのにやや難航しました。僕は今年は11月だか12月に日本に行く用事があるくらいで、それ以外はどうでも良いという感じだったのですが、職場の人の入れ替わりも激しく、取れるうちにまとまった休みを取ろうとかなりテキトーな気持ちで3月に休暇を取得しました。そしてなんとなく日本行きのチケットを検索しましたところ、奇跡的に素晴らしい価格のチケットに出会えたのでした。それはまた以前購入したチケットに非常に似た中国東方航空(MU)利用のもので、さらに前回購入したチケットよりも100ユーロも安い値段だったのでした!これはもう買うしかない!と即購入を決意し、同僚たちにも「日本行き航空券を買った!」とアピールし、休暇予定も確定させました。
前回購入したチケットとの違いは、下記の通りです。
- 福岡空港(FUK)行き単純往復航空券
- 経由地の違い
- 運航航空会社の違い
です。
以前は、行きは大阪・関西空港(KIX)行きで、帰りを福岡空港(FUK)発の「オープンジョー」にしていましたが、今回は福岡空港(FUK)行きの単純往復の旅程にしました。そして、前回の旅行ではエールフランス(AF)にてこっぴどくやられてしまったので、KLMオランダ航空(KL)利用にし、アムステルダム空港(AMS)経由を選択しました。以前別の記事にても紹介しております通り、中国東方航空(MU)は目下ミュンヘン空港(MUC)には就航していないので、就航している空港までを結ぶ便が別途必要になるのです。その部分をKLMオランダ航空(KL)利用、アムステルダム空港(AMS)経由にしたのです。残念ながら?!僕の希望の日程では、その選択肢があったのは行きのみで、帰りも同様にすることは出来ませんでした。なので、復路は因縁の(?!)エールフランス(AF)利用、パリ・シャルルドゴール空港(CDG)経由の、往復計6本のフライトを利用する旅程となりました。
今回購入した航空券で、特筆すべき面白い点は「運航航空会社の違い」です。今回僕は、中国東方航空(MU)の航空券を購入したわけですが、中国東方航空(MU)運航便には6本中2本しか利用しません。ほとんど「コードシェア便」利用なのです。
- MU1596(KL1852) MUC-AMS
- MU1552(KL895) AMS-PVG
- MU5087 PVG-FUK
- MU518 FUK-PVG
- MU1501(AF111) PVG-CDG
- MU1675(AF1422) CDG-MUC
今回購入したチケットのデメリットを挙げるとするならば、次の通りです。
ヨーロッパと日本を航空機で移動する場合は、ロシア上空を通過出来れば飛行時間が短く、身体への負担も少なくて良いのですが、目下多くの航空会社はロシア上空を通過出来ません。以前別の記事でも紹介しております通り、中国系の航空会社であれば、ロシア上空を通過出来ます。つまり、中国東方航空(MU)の運航便であれば、ロシア上空を通過出来たわけですが、今回の旅程で僕が利用する便は、MU便名が付いているだけの、実態はヨーロッパの航空会社ですので、ロシアを迂回するルートで運航されるのです。ロングフライト部分の所要時間は、行きは約12時間、帰りは約13時間でした。中国・上海浦東空港(PVG)での乗継待ち時間等も含め総合的に考えますと、日本に行くだけ、日本から戻ってくるだけでそれぞれ約1日分の時間を要していることになります。そして残念ながら、中国東方航空(MU)の運航便部分のみマイレージ積算不可という条件でした。僕の場合は、スカイチーム系の上級ステータスを持っているので、マイレージ積算出来ずとも、優先搭乗やラウンジ利用など、受けられるメリットもそれなりにあるので特に問題ありません。
まず往路利用時は、非常に驚くべき素晴らしい点がありました。それは、最初のフライト及び接続便がKLMオランダ航空(KL)運航によるものでしたので、ダメ元でKLMアプリでフライト情報を読み込ませましたところ、シートマップを表示させ、普通に座席指定をすることが出来たということでした。中国東方航空(MU)利用レヴューをしているブロガー及びYoutuberの方々が、「オンラインチェックインが出来ないので、早めに空港に行くように!」と仰っていましたが、何と今回の僕の場合はオンラインチェックインが出来てしまいました。ただ、行き3本のフライトのうち、最後のフライト(3.MU5087 PVG-FUK)のみ、自動アサインされた座席から変更することは出来ませんでした。
ミュンヘン発のフライトの出発が遅れ、乗継ぎ時間が結構際どい感じになってしまいました。元々接続時間が55分のスケジュールで危なっかしい旅程だったことに旅行当日に気付いたのでした。遅れているとのアナウンスが流れた瞬間にすぐに「あれ、アムステルダム空港(AMS)のミニマムコネクティングタイム(MCT)って何分だっけ?」とふと思い立ち調べたところ、AMS MCT50minと出て来て、非常に焦りました。5分以上遅れたらかなり危険なのです。
ミニマムコネクティングタイム(MCT)は、その空港での乗継ぎを利用する際に「最低でもこのくらいの時間は必要(と思われる)」という目安時間なので、厳守すべき時間というわけではありません。しかし、あまりにもギリギリになると、接続便出発時刻に間に合わない、または人のみはダッシュしてギリギリ航空機に乗れても、荷物の方が間に合わないということもあり得ます。出発予定時刻を過ぎても少々待って頂ける場合もありますが、それは当日の状況や運次第です。今回の僕は非常に幸運なことに、接続便には間に合いました。結局ミュンヘン空港(MUC)を出発したのが遅かっただけで、いつの間にか大幅な遅れが解消されていたことと、到着位置が素晴らしい位置だったことが幸いでした。そして、出国ゲートも比較的空いていたので、割とスムーズに乗継ぎが出来たのでした。空港ラウンジを利用する時間がありませんでしたが、僕が出発ゲートに到着した時点で「優先搭乗」がアナウンスされていたタイミングだったので、そのまま機内へと乗り込みました。
ドキドキワクワク気分で高揚していたためか、機内では一睡もすることなくフライトマップを見て過ごしていました。気になったのは、やはりロシア上空を通過出来ないので、かなり時間が掛かっていることでした。ヨーロッパから日本に向かう場合は、地球の自転の影響もあり飛行時間は比較的短いのですが、帰りはさらに長くなります。僕はフライトマップをずっと見ていられるタイプではありますが、機内無料Wi-Fi(メッセージのみ)があったお陰で、友人たちとチャットして楽しく過ごせたので、機内での時間はそんな退屈ではありませんでした。
上海・浦東空港(PVG)での乗継ぎは、以前したことがあり初めてではなかったので、問題ないだろうと思っていましたが、前回とはかなり違い、見覚えのない場所に行くことがありました。そして、初めての経験も多かったので非常に楽しめました。
今回は上海・浦東空港(PVG)での乗継ぎ時間が5時間程あり、ラウンジに行く時間が十分にありました。最初に見つけたラウンジに入ると「あなたのフライトが出発するターミナルのラウンジを使ってください」と言われ断られました。どうやらこの巨大空港には、かなり多くのラウンジがありそうな感じでした。恐らくここであろうという場所に行くと、今度は「あなたはラウンジ利用資格がない」と言われてしまったのでした。
僕はスカイチーム系のマイレージ・ステータス修行を頑張りました関係で、上級会員資格を持っています。なので、ラウンジ利用は当然出来ると思っていたのですが、ラウンジの受付の方からよく意味が分からない説明をされたり、僕のステータスでは利用出来ないと言われてしまったのでした。よくよく搭乗券を確認してみると、行き3本のフライトのうち、最後のフライト(3.MU5087 PVG-FUK)の搭乗券のみ、僕のマイレージ番号もステータスも表示されていないことに気付きました。一度ラウンジ利用を断られてその場を去りましたが、そのことに気付いて再度ラウンジに戻り、マイレージ会員のデジタルカードを見せて説得し、どうにかラウンジには入れてもらうことが出来ました。そして、ラウンジ内でゆったりまったり過ごすことが出来ました。
時間となり、福岡空港(FUK)行きの便に搭乗しました。興味深いことに、日本人の乗客がかなり多い気がしました。案外中国に行く人が多いのか、それとも乗継ぎ利用かは分かりませんが、日本語が多く聞こえてくる環境でした。別に聞き耳を立てていたわけではありませんが、機内食の話題は非常に興味深かったです。そう、中国東方航空(MU)の機内食と言えば…なかなかな評判のようだったので、色々な意味で期待していました。
僕は今回は短いフライトしか利用しませんが、軽食の機内食は提供されました。CAさんから紙袋が次々と、かなり早いスピードで配られました。長距離フライトのような選択肢はなく、渡されたものを頂く感じです。
色々な期待と不安が混じった機内食でしたが、非常に美味でございました。ラウンジでも結構色々食べたので、そんなにお腹が空いていなかったわけですが、非常に味もアッサリ系で美味しく、量も適切な感じでした。
飛行機は福岡空港(FUK)に定刻通り到着、無事に入国を済ませました。僕にとって今回が人生初の福岡空港(FUK)利用で、到着時から興奮しっぱなしでした。空港はシンプルな造りで分かりやすく、さらに博多駅へのアクセスも非常に良く便利で、とても気に入りました。
最近、Accor(アコー)グループのホテルに狙って泊まっていることもあり、福岡でもアコーグループのメルキュールホテルを予約、とても賑やかで誘惑豊富な博多を早々に後にし、宗像市へと向かいました。このホテルは旧・ロイヤルホテル宗像で、2024年4月から「メルキュール福岡宗像リゾート&スパ」としてリブランドオープンしたようでした。
URL:https://mercure-fukuokamunakata-resortandspa.jp
公共交通機関利用のみで向かったので割と時間が掛かってしまいましたが、非常に環境も雰囲気の良い場所で、施設も充実しており、大満足の滞在となりました。ホテルステータスを持っていたこともあり、当日お部屋のカテゴリーアップグレード及び、上級会員向けのお土産も頂くことが出来、非常に至れり尽くせりという感じでした。
ホテルには温泉とサウナがあり、朝風呂や夜風呂、風呂に併設されているラウンジと、そこで提供される甘酒を堪能し、のんびりと楽しみました。ホテル内にはお土産物屋さんがあり、九州限定、地方限定のお菓子が充実しています。
福岡県内に滞在したあと、実家がある関西へ移動し、両親や長い間会っていなかった姪っ子、久々に会う友人たちと楽しい時間を過ごしました。今回は10日間の旅行(7泊10日)だったので、時間はあっという間に過ぎて行きました。
帰りのフライトは、行きとは違いオンラインチェックインが出来ませんでした。しかし、自動で振り分けられた座席番号は分かりました。どうやら僕は全ての便で通路側座席が割り当てられているようでした。Youtube動画を撮影したかったので、窓側が良いなと思ったのですが、事前には変更する術がありませんでした。空港には早めに向かい、チェックインカウンターで座席の変更をお願いするも、復路最初の便(4.MU518 FUK-PVG)のみ変更をしてもらうことが出来ました。どうやら僕が利用する便がコードシェア便で、エールフランス(AF)便の部分の手続きが出来ないと言われてしまったのでした。帰りのフライト3本分のアレンジは、最初の出発空港である福岡空港(FUK)で全て出来るものかと思っていたのですが、そうは行きませんでした。また、マイレージ番号は行きのフライト搭乗時に登録がなされているはずと思っていましたが、登録がなされていないとのこと、会員ステータスの情報が入っていないとのことを指摘されたので、再度登録をお願いしました。地上係員の方からは「違うシステムを使っている関係で…」と説明を受けました。
福岡空港(FUK)でもラウンジを利用しましたが、搭乗券上に僕のステータス情報が反映されておらず、再度マイレージ番号を伝える必要がありました。どうやら中国東方航空(MU)のオリジナル便では、往路も復路も僕の情報が反映されていないようでした。そしてそれだけでなく、復路で上海・浦東空港(PVG)に再度訪れた際も同様の状況で、ラウンジ利用時に再度マイレージ番号やステータスの有無の確認がありました。同じスカイチームアライアンス所属の航空会社同士なのに、情報が上手く伝達されないような異なるシステムを使っているようなので、コードシェア便利用は結構危なっかしい選択なのかもしれないと思われました。そして、以前僕に訪れたアクシデントで「システムエラー」とよく分からない言い訳がなされたのも、もしかしたらあながち嘘・ごまかしではなく本当だったのでは?!とも思えたのでした。
上海・浦東空港(PVG)の搭乗手続きの際に、座席変更が出来るか確認をしたところ「今の時点ではもう他に空いている座席はない」と言われてしまい、事前に自動で割り当てられた座席を利用するしか方法はありませんでした。
復路の上海・浦東空港(PVG)出発便以降のフライトは、エールフランス(AF)のサーヴィスとなります。機内無料Wi-Fi(メッセージのみ)を利用し、なんとなくKLMアプリを開くと、最後のフライト(6.MU1675(AF1422) CDG-MUC)の操作が可能な状況となっていました。興味深かったことに、機内無料Wi-Fi(メッセージのみ)は、既にダウンロードしているアプリの通信が一部出来るようでした。KLMアプリを使って、自分自身の便の確認やら変更操作、フライトの料金検索が普通に出来たので、しばらくアプリで遊んで機内の時間を潰しました。
上海・浦東空港(PVG)出発時はかなりの遅延があるとアナウンスがなされていましたが、パリ・シャルルドゴール空港(CDG)には定刻よりも早い到着となりました。早朝の到着ではありましたが、空港はそこそこ賑わっていました。パリ・シャルルドゴール空港(CDG)は、スカイチーム系上級会員向けサーヴィス「スカイプライオリティ」が徹底実施されている空港です。EU入国+乗継ぎの場合、優先レーンが用意されており、乗客たちがしっかり振り分けられます。中には「私の乗継ぎ時間が短くて急いでいるから優先レーンを通して!」と交渉する人たちもいますが、かなり冷たく「あなたはあちら!」と振り分けられています。そして、一般レーンの線を潜り抜けて優先レーンに割り込んだ人はしっかり見つかり、係員の人に正しい場所に連れて行かれます。僕は上級会員資格を持っているので、優先レーンを通過し、入国も非常にスムーズでした。その後空港ラウンジを利用し、まったりと食事や飲み物を堪能しました。
今回の日本行きの旅行では、往復計6本のフライトに搭乗しましたが、特にトラブルもなく無事に旅行を終えることが出来ました。日本で大量に買い込んだ食材、母からもらったスーツケースも無事でした。しばらくは、日本で購入した食材たちに囲まれながら、幸せな食生活を送ることと致します。
そういえば僕は去年2024年頃から、やたらと日本に行くことを意識し始めるようになったかもしれません。特にホームシックというわけではないのですが、年齢を重ねるにつれて、友人たちからの「会いたい人には会えるうちに会っておけ」という言葉が響いているのかと思われます。とは言え、休暇の都合であったり、日本への航空券が高額なので、そう頻繁に行くわけにもいきません。しかし中国系の航空会社の航空券代金は非常にお値打ちで、こんな値段で日本に行けるなら、年間2~3回は余裕で行けそうです。サーヴィス面に関して色々とあまり良くない感じで噂されていますが、実際に利用してみて僕は非常に満足しています。以前中国国際航空(CA)を利用した際は名古屋行き、今回は中国東方航空(MU)を利用して福岡行きだったのですが、メジャーな東京やら大阪行きで検索すると高額な金額のチケットしか表示されないところ、地方空港だと案外安く行けたりするようなのです。
以前僕が書いたブログ記事にて、結構多くの人たちに衝撃を与えてしまったようでしたが、僕は今回中国東方航空(MU)の格安チケットでの「リヴェンジ」を無事に果たすことが出来、旅行出来なかった悔しさやらモヤモヤが解消されました(笑)また格安航空券を見つけることが出来たら、日本行きで利用したいなと考えております。
しかし、誰かにオススメ出来ますか?と聞かれましたならば、敢えてオススメはしません(爆)
僕のYoutubeチャンネルにて動画もアップしております。よろしければ併せてご覧くださいませ。
よろしければそちらも併せてご覧くださいまし。